Logical Domains 1.2 管理ガイド

論理ドメインの IPMP グループへの仮想ネットワークデバイスの構成

IPMP グループに仮想ネットワークデバイスを構成することで、論理ドメインに耐障害性を持たせるように構成できます。アクティブ/スタンバイ構成で、仮想ネットワークデバイスを使用して IPMP グループを設定する場合は、グループでプローブベースの検出を使用するようにグループを設定します。Logical Domains 1.2 ソフトウェアでは、現在、仮想ネットワークデバイスに対するリンクベースの検出とフェイルオーバーはサポートされていません。

次の図に、サービスドメインで個別の仮想スイッチインスタンス (vsw0 および vsw1) に接続された 2 つの仮想ネットワーク (vnet0 および vnet1) を示します。これらは、同様に、2 つの異なる物理インタフェース (e1000g0 および e1000g1) を使用します。物理インタフェースに障害が発生した場合、LDom_A の IP 層が、プローブベースの検出を使用して対応する vnet の障害と接続の損失を検出し、vnet の二次デバイスに自動的にフェールオーバーします。

図 7–3 個別の仮想スイッチインスタンスに接続された 2 つの仮想ネットワーク

この図は、文章で説明している、個別の仮想スイッチインスタンスに接続された 2 つの仮想ネットワークを示しています。

次の図に示すように、各仮想ネットワークデバイス (vnet0 および vnet1) を異なるサービスドメインの仮想スイッチインスタンスに接続すると、論理ドメインでの信頼性をさらに高めることができます。この場合、ネットワークハードウェアの障害に加えて、LDom_A が仮想ネットワークの障害を検出し、サービスドメインがクラッシュまたは停止したあとでフェイルオーバーを引き起こすことができます。

図 7–4 異なるサービスドメインに接続された各仮想ネットワークデバイス

この図は、文章で説明しているように各仮想ネットワークデバイスを異なるサービスドメインに接続する方法を示しています。

IPMP グループの構成と使用法の詳細は、Solaris 10 の『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。