Logical Domains 1.2 管理ガイド

NAT およびルーティング用の仮想スイッチおよびサービスドメインの構成

仮想スイッチ (vsw) はレイヤー 2 スイッチで、サービスドメインでネットワークデバイスとしても使用できます。仮想スイッチは、さまざまな論理ドメインで仮想ネットワーク (vnet) デバイス間のスイッチとしてのみ動作するように構成できますが、物理デバイスを介してネットワークの外部に接続することはできません。このモードで、vsw をネットワークデバイスとして plumb し、サービスドメインで IP ルーティングを有効にすると、仮想ネットワークでサービスドメインをルーターとして使用して外部と通信することができます。このモードでの操作は、物理ネットワークアダプタが GLDv3 に準拠していない場合、ドメインが外部に接続できるようにするために非常に重要です。

この構成の利点は次のとおりです。

図 7–2 仮想ネットワークルーティング

この図は、文章で説明している仮想ネットワークルーティングを示しています。

Procedureドメインが外部に接続できるように仮想スイッチを設定する

  1. 物理デバイスを関連付けずに仮想スイッチを作成します。

    アドレスを割り当てる場合は、仮想スイッチに一意の MAC アドレスが割り当てられるようにしてください。


    primary# ldm add-vsw [mac-addr=xx:xx:xx:xx:xx:xx] primary-vsw0 primary
    
  2. ドメインによって使用される物理ネットワークデバイスに加えて、仮想スイッチをネットワークデバイスとして plumb します。

    仮想スイッチの plumb の詳細は、「仮想スイッチを主インタフェースとして構成する」 を参照してください。

  3. 必要に応じて、DHCP で仮想スイッチデバイスを構成します。

    DHCP での仮想スイッチデバイスの構成については、「仮想スイッチを主インタフェースとして構成する」 を参照してください。

  4. 必要に応じて、/etc/dhcp.vsw ファイルを作成します。

  5. サービスドメインで IP ルーティングを構成し、すべてのドメインで必要なルーティングテーブルを設定します。

    この実行方法については、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』「IPv4 ネットワーク上でのパケット転送と経路制御」を参照してください。