Logical Domains 1.2 管理ガイド

<data> タグ

<data> セクションには、指定したコマンドに関連するオブジェクトの記述を含めます。データセクションの形式は、Open Virtualization Format (OVF) ドラフト仕様の XML スキーマ部分に基づいています。このスキーマは、<References> タグ (LDoms では未使用)、<Content> セクション、および <Section> セクションを含む <Envelope> セクションを定義します。

LDoms の場合、<Content> セクションは、特定のドメインを指定および記述するために使用されます。<Content> ノードの id= 属性に指定するドメイン名で、ドメインが識別されます。<Content> セクション内には、特定のコマンドの必要に応じて、ドメインのリソースを記述するための <Section> セクションが 1 つ以上あります。

ドメイン名を指定するだけの場合は、<Section> タグを使用する必要はありません。逆に、コマンドでドメイン識別子が不要な場合は、そのコマンドで必要となるリソースを記述した <Section> セクションを、<Content> セクションの外側で、<Envelope> セクションの内側の位置に指定する必要があります。

オブジェクト情報が推測可能な場合は、<data> セクションに <Envelope> タグを含める必要はありません。この状況は主に、ある処理に該当するすべてのオブジェクトの監視要求、イベントの登録および登録解除の要求に当てはまります。

OVF 仕様のスキーマを使用して、すべてのタイプのオブジェクトを適切に定義できるように、さらに 2 つの OVF タイプが定義されています。

<gprop:GenericProperty> タグは、OVF 仕様には定義がないオブジェクトのプロパティーを取り扱うために定義されました。プロパティー名はノードの key= 属性に定義され、プロパティーの値はノードの内容になります。<binding> タグは、ほかのリソースにバインドされたリソースを定義するために、list-bindings サブコマンド出力で使用されます。