Logical Domains 1.2 管理ガイド

仮想スイッチでのリンク集積体の使用

Solaris 10 10/08 OS および Logical Domains 1.1 ソフトウェアのリリース以降は、仮想スイッチでリンク集積体を使用するように構成できます。リンク集積体は、物理ネットワークに接続するための仮想スイッチのネットワークデバイスとして使用します。この構成を使用すると、仮想スイッチで IEEE 802.3ad Link Aggregation Standard によって提供される機能を利用できます。この機能には、帯域幅の増加、負荷分散、フェイルオーバーなどが含まれます。リンク集積体を構成する方法の詳細は、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。

リンク集積体を作成したら、そのリンク集積体を仮想スイッチに割り当てることができます。この割り当て方法は、仮想スイッチへの物理ネットワークデバイスの割り当てに似ています。ldm add-vswitch または ldm set-vswitch コマンドを使用して net-dev プロパティーを設定します。

リンク集積体を仮想スイッチに割り当てると、物理ネットワークに対して送受信されるトラフィックは集積体を通過してます。必要な負荷分散またはフェイルオーバーは、ベースとなる集積体のフレームワークによって透過的に処理されます。リンク集積体は、ゲストドメイン上の仮想ネットワーク (vnet) デバイスに対して、および集積体を使用する仮想スイッチにバインドされた仮想ネットワークデバイスに対して、完全に透過的です。


注 –

仮想ネットワークデバイス (vnet および vsw) をリンク集積体にグループ化することはできません。


サービスドメインでリンク集積体を使うように構成された仮想スイッチを、plumb して使用できます。「仮想スイッチを主インタフェースとして構成する」 を参照してください。

次の図に、物理インタフェース e1000g0 および e1000g1 上で集積体 aggr1 を使用するように構成された仮想スイッチを示します。

図 7–7 リンク集積体を使用する仮想スイッチの構成

この図は、文章で説明しているようにリンク集積体を使用するように仮想スイッチを設定する方法を示します。