Logical Domains 1.2 管理ガイド

Procedure自動回復ポリシーを変更する

自動回復ポリシーには、制御ドメインに自動的に保存された 1 つの構成が対応する実行中の構成よりも新しい場合に、構成の回復を処理する方法を指定します。自動回復ポリシーを指定するには、ldmd SMF サービスの autorecovery_policy プロパティーを設定します。autorecovery_policy プロパティーには次の値を使用できます。

  1. 制御ドメインでスーパーユーザーになります。

  2. autorecovery_policy プロパティー値を表示します。


    # svccfg -s ldmd listprop ldmd/autorecovery_policy
    
  3. ldmd サービスを停止します。


    # svcadm disable ldmd
    
  4. autorecovery_policy プロパティー値を変更します。


    # svccfg -s ldmd setprop ldmd/autorecovery_policy=value
    

    たとえば、自動回復を実行するようにポリシーを設定するには、プロパティー値を 3 に設定します。


    # svccfg -s ldmd setprop ldmd/autorecovery_policy=3
    
  5. ldmd サービスを更新して再起動します。


    # svcadm refresh ldmd
    # svcadm enable ldmd
    

例 9–18 ログへの記録から自動回復への自動回復ポリシーの変更

次の例は、autorecovery_policy プロパティーの現在の値を表示し、その値を新しい値に変更する方法を示しています。このプロパティーの元の値は 1 です。この場合、自動保存の変更はログに記録されます。ldmd サービスの停止および再起動には svcadm コマンド、プロパティー値の表示および設定には svccfg コマンドが使用されます。


# svccfg -s ldmd listprop ldmd/autorecovery_policy
ldmd/autorecovery_policy integer 1
# svcadm disable ldmd
# svccfg -s ldmd setprop ldmd/autorecovery_policy=3
# svcadm refresh ldmd
# svcadm enable ldmd