この節では、Advanced Lights Out Manager (ALOM) チップマルチスレッディング (CMT) を Logical Domains Manager とともに使用する場合の注意事項について説明します。ALOM CMT ソフトウェアの使用については、『Advanced Lights Out Management (ALOM) CMT v1.3 ガイド』 を参照してください。
ALOM CMT のドキュメントでは 1 つのドメイン (primary ドメイン) についてのみ説明しています。したがって、Logical Domains 環境では複数のドメインを導入していることに注意する必要があります。たとえば、仮想デバイスサービスをほかのドメインに提供するためのサービスドメインとして、primary ドメインが使用されているとします。この場合、primary ドメインを再起動すると、再起動処理の間は、これらのクライアントドメインが動かなくなっているように見えます。primary ドメインが完全に再起動すると、ドメインは通常の動作を再開します。すべてのドメインを停止する必要があるのは、サーバー全体の電源が切断される場合のみです。
既存の ALOM CMT コマンドでは、追加オプションが使用可能です。
bootmode [normal|reset_nvram|bootscript=strong|config=”config-name”] |
config=”config-name” オプションを使用すると、次回の電源投入時の構成を factory-default 出荷時構成などの別の構成に設定できます。
ホストの電源が投入されているか切断されているかにかかわらず、このコマンドを実行できます。次回のホストリセットまたは電源投入時に有効になります。
ALOM CMT ソフトウェアでこのコマンドを実行して、次回の電源投入時に論理ドメインの構成をデフォルトの出荷時構成にリセットします。
sc> bootmode config=”factory-default” |
また、ldm add-config コマンドを使用して Logical Domains Manager で作成され、サービスプロセッサ (SP) に保存されているほかの構成を選択することもできます。Logical Domains Manager の ldm add-config コマンドで指定した名前を使用して、ALOM CMT の bootmode コマンドでその構成を選択できます。たとえば、ldm-config1 という名前の構成が保存されているとすると、次のように指定します。
sc> bootmode config=”ldm-config1” |
この場合、システムの電源を切ってすぐに入れ直し、新しい設定をロードする必要があります。
ldm add-config コマンドの詳細は、ldm(1M) マニュアルページを参照してください。