Logical Domains 1.2 管理ガイド

ポート VLAN ID (PVID)

PVID は、仮想ネットワークデバイスをメンバーにする必要のある VLAN を、タグなしモードで示します。この場合、PVID で指定した VLAN の vnet デバイスのために必要なフレームのタグ付けまたはタグなし処理は、vsw デバイスによって行われます。仮想ネットワークからのタグなしのアウトバウンドフレームは、仮想スイッチによって PVID でタグ付けされます。この PVID でタグ付けされたインバウンドフレームは、仮想スイッチによってタグが削除されてから、vnet デバイスに送信されます。このため、PVID を vnet に暗黙に割り当てることは、仮想スイッチの対応する仮想ネットワークポートが、PVID で指定された VLAN に対してタグなしとしてマークされることを意味します。vnet デバイスに設定できる PVID は 1 つだけです。

対応する仮想ネットワークインタフェースは、VLAN ID なしで ifconfig(1M) コマンドを使用して、そのデバイスインスタンスだけを使用して構成した場合、仮想ネットワークの PVID によって指定された VLAN に暗黙に割り当てられます。

たとえば、次のコマンドを使用して vnet インスタンス 0 を plumb する場合に、この vnetpvid= 引数が 10 として指定されているときは、vnet0 インタフェースが VLAN 10 に属するように暗黙に割り当てられます。


# ifconfig vnet0 plumb