仮想ネットワーク (vnet) デバイスとは、仮想スイッチに接続されたドメイン内で定義されている仮想デバイスのことです。仮想ネットワークデバイスは、仮想ネットワークドライバによって管理され、論理ドメインチャネル (LDC) を使用するハイパーバイザを介して仮想ネットワークに接続されます。
仮想ネットワークデバイスは、vnetn という名前のネットワークインタフェースとして使用できます。このネットワークデバイスは通常のネットワークインタフェースと同様に使用でき、ifconfig(1M) コマンドで構成できます。
図 7–1 の例の説明は、次のとおりです。
サービスドメイン内の仮想スイッチは、ゲストドメインに接続されます。この接続によって、ゲストドメイン間で相互に通信することができます。
仮想スイッチは、物理ネットワークインタフェース e1000g0 にも接続されています。この接続によって、ゲストドメインは物理ネットワークと通信できます。
仮想スイッチネットワークインタフェース vsw0 はサービスドメイン内で plumb されているため、2 つのゲストドメインはサービスドメインと通信できます。
サービスドメイン内の仮想スイッチネットワークインタフェース vsw0 は、ifconfig(1M) コマンドを使用して構成できます。
ゲストドメイン内の仮想ネットワークインタフェース vnet0 は、ifconfig(1M) コマンドを使用して構成できます。
基本的に仮想スイッチは、通常の物理ネットワークスイッチと同様に機能し、接続されているゲストドメイン、サービスドメイン、物理ネットワークなど異なるシステム間のネットワークパケットをスイッチングします。