Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

メール・メッセージの操作

電子メールを読んだ後は、返信、検索、削除、削除の取り消しなどを実行できます。

メッセージを返信するには

  1. 返信するメッセージを選択します。

  2. 返信の種類を決めます。

    • 発信者に返信するには、[メール作成] メニューの [返信] を選択します。

      メッセージの主題と受信者の電子メール・アドレスが入っているメール作成ウィンドウが表示されます。

    • 発信者とすべての受信者に返信するには、[メール作成] メニューの [全員に返信] を選択します。

      メッセージの主題と受信者の電子メール・アドレスが入っているメール作成ウィンドウが表示されます。

    • メッセージのコピーを取り込み、発信者かすべての受信者に返信するには、[メール作成] メニューの [返信、メッセージ取込み] か [全員に返信、メッセージ取込み] を選択します。

      メッセージのテキストが取り込まれ、メッセージの主題と受信者の電子メール・アドレスが入っているメール作成ウィンドウが表示されます。アタッチメントは返信に取り込まれません。

  3. 返信内容を入力し、[送信] をクリックします。

    詳細は、メール・メッセージをアドレス指定、メール作成、および送信するにはを参照してください。

メッセージを転送するには

  1. 転送するメッセージを選択します。

  2. [メール作成] メニューの [転送] を選択するか、ツールバーの [転送] ボタンをクリックします。

    アタッチメントが存在する場合は、転送するメッセージのテキストはアタッチメントとともに新規メッセージ内に表示されます。

    アタッチメントを転送しない場合は、[転送、アタッチメントなし] を選択します。

  3. メッセージ受信者のアドレスを [To] または [Cc] フィールドに入力するか、[To] または [Cc] ボタン・メニューを使用して、設定した別名にアクセスします。

  4. テキストを追加して、[送信] をクリックします。

    詳細は、メール・メッセージをアドレス指定、メール作成、および送信するにはを参照してください。

着信メッセージを編集するには

  1. 変更するメッセージを選択します。

  2. [メール作成] メニューの [転送] を選択します。

  3. メッセージのアドレスをユーザ自身に指定します。

  4. メール作成ウィンドウでメッセージを編集して送信します。


注 –

これらの編集済みメッセージによって、受信箱のサイズが大きくなる可能性があるため、別のメールボックスを専用に作成できます。


着信メッセージまたは発信メッセージをテキストとして保存するには

  1. 着信メッセージを選択して、[メッセージ] メニューから [テキストとして保存] を選択します。発信メッセージの場合は、メール作成ウィンドウの [ファイル] メニューの [別名保存] サブメニューから [テキスト] を選択します。

  2. ファイル選択ダイアログ・ボックスにファイル名とフォルダ名を入力し、[保存] をクリックします。

    指定したファイル名がすでにある場合は、そのファイルを上書きするか、保存を取り消すかの確認を求められます。

テキスト・ファイルにメッセージを追加するには

  1. 着信メッセージを選択して、[メッセージ] メニューから [テキストとして保存] を選択します。発信メッセージの場合は、メール作成ウィンドウの [ファイル] メニューの [別名保存] サブメニューから [テキスト] を選択します。

    ファイル選択ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 既存のファイルのファイル名とフォルダ名を入力し、[追加] をクリックします。

    メール・メッセージのテキストがファイルに追加されます。

メール・メッセージを削除するには

メッセージ・ヘッダ・リストからメッセージを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するメッセージを選択します。

    ドラッグして、複数のメッセージを選択できます。[Shift] キーを押しながらクリックすると、メッセージ・ヘッダ・リストで強調表示を移動させて、連続しているメッセージを複数選択できます。[Control] キーを押しながらクリックすると、離れたメッセージを 1 回につき 1 つずつリストから選択できます。

  2. [メッセージ] メニューの [削除] を選択するか、[削除] ボタンをクリックします。

    メッセージがリストから削除されます。


注 –

メッセージを削除しても破棄していなければ、[メールボックス] メニューの [削除の取消し] を選択して復元できます。詳細は、次の節を参照してください。


メール・メッセージの削除を取り消すには

メール・メッセージの削除を取り消すには、次のどちらかを実行します。


注 –

リストから永久に削除するには、[メールボックス] メニューの [削除したメッセージの破棄] を選択します。


メールボックスを閉じるときに、削除したメッセージを破棄するには

メールボックスを閉じるときに、削除したメッセージを永久に破棄するようにオプションを設定できます。このオプションを設定した場合、いったんメールボックスを閉じてしまうと、削除したメッセージは復元できません。

  1. [オプション] メニューから [基本] を選択します。

    [メールオプション] ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. [削除したメッセージの破棄] の下にある [メールボックスを閉じる時点] を選択します。

    メールボックスを閉じるたびに、削除したメッセージを破棄するかどうかの確認を求める確認通知が表示されます。この通知を表示しないようにするには、[確認通知を表示] の選択を解除します。

  3. [了解] または [適用] をクリックして、変更内容を有効にします。

メールボックス内のメール・メッセージの検索

指定の検索条件に従って、メールボックス内のメール・メッセージを検索できます。[メッセージ] メニューの [検索] ダイアログ・ボックスの [基本機能] ウィンドウにある [検索条件] フィールドには、アドレス (To)、送信側 (From)、件名 (Subject)、カーボン・コピー受信者 (Cc)、およびヘッダを含むメッセージ・テキスト (メッセージ全体) があります。

キーワードと引き数を使用して [検索] ダイアログ・ボックスの [拡張機能] ウィンドウに検索スクリプトを作成すると、より詳しい検索条件を定義してメッセージを検索できます。検索スクリプトは、大文字と小文字を区別しません。

この節の表では、検索スクリプトに使用できるキーワードを、次のカテゴリにグループ分けして示します。


注 –

手動で使用できるが、[検索] ダイアログ・ボックスの [拡張機能] ウィンドウのメニューから使用できないキーワードには、アスタリスク (*) が付いています。


表 10–1 ヘッダ検索キーワード

キーワード 

説明 

TO

 

FROM

 

SUBJECT

 

Cc

 

TEXT

ヘッダとアタッチメントを含むメッセージ全体のキーワード 

BCC

 

HEADER*

header HeaderName HeaderValue の構文に従って使用するキーワード。例: header x-sun-charset us-ascii

BODY*

ヘッダではなく、メッセージ・テキストとテキスト・アタッチメントに適用されるキーワード 

表 10–2 には、日付キーワードとその説明を示します。


注 –

日付の形式は dd-mmm-yyyy です (例: 02-Apr-1998)。


表 10–2 日付検索キーワード

キーワード 

説明 

BEFORE

 

SINCE

 

ON

 

DURING

 

SENTSINCE*

 

SENTBEFORE*

 

SENTON*

 

TODAY

before などの日付に関連するキーワードの引き数

YESTERDAY

同上 

LASTWEEK

同上 

THISMONTH

同上 

LASTMONTH

同上 

JANUARY..DECEMBER

 

SUNDAY..SATURDAY

 

表 10–3 は、状態キーワードとその説明を示します。

表 10–3 状態検索キーワード

キーワード 

説明 

READ

 

UNREAD

 

NEW*

 

OLD*

 

DELETED*

削除した (ただし永久にではなく) メッセージのキーワード 

UNDELETED*

 

RECENT*

 

FLAGGED*

 

ANSWERED*

 

UNANSWERED*

 

KEYWORD*

 

UNKEYWORD*

 

DRAFT*

 

UNDRAFT*

 

ALL*

メールボックス内のメッセージすべてを示すキーワード 

LARGER/SMALLER*

smaller 300 (バイト数を表す) のように、2 つの引き数を必要とするキーワード

表 10–4 には、検索演算子とその説明を示します。

表 10–4 検索演算子

演算子 

説明 

AND

 

OR

 

~ (not)

論理否定演算子を表す記号。検索キーワードの前に入れる。 

例: ~ text "good morning"

(

式の始まりを表す記号 

)

式の終わりを表す記号 

次に検索例を示します。

4 月に john から送信され、件名を示す行に「urgent」または「important」のどちらかが入っているメッセージを検索します。

from john and (subject urgent or subject important) and during april

bill から送信された tigerteam へ Cc されていない、まだ読んでいないメッセージを検索します。

from bill and ~(cc tigerteam) and unread

bill にアドレス指定されたか、Cc によって bill に送信され、ヘッダとアタッチメントを含むメッセージに「monthly report」という語句が入っているメッセージを検索します。

(to bill or cc bill) and text “monthly report”

メールボックス内のメール・メッセージを検索するには

  1. [メッセージ] メニューから [検索] を選択します。

    [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図 10–5 メール・プログラムの [検索] ダイアログ・ボックス

    Graphic

  2. 検索するテキストを該当するフィールドに入力します。

    1 つ以上の [To]、[From]、[Subject]、または [Cc] フィールドとの一致を検索できます。複数のフィールドに条件を入力すると、メール・プログラムは、それらの条件「すべて」に一致するメッセージを検索します。

    各フィールドにスペースまたはコンマで区切られた複数の文字列がある場合でも、メール・プログラムは、フィールドの入力内容を 1 つの条件と見なします。たとえば、[To] フィールドに wood smith と入力した場合、メール・プログラムは、wood または smith のどちらかではなく、wood smith に宛てられたメッセージを検索します。

    これらのフィールドでは、大文字と小文字を区別しません。

  3. [前方検索] または [後方検索] をクリックして、メールボックス内の次または前で一致するメッセージを検索します。すべての一致を検索するには、[すべてを選択] をクリックします。


    注 –

    [検索] ダイアログ・ボックスのフィールド内のテキストをすべて削除するには、[消去] をクリックします。


詳細検索スクリプトを作成するには

  1. [検索タイプ] メニューから [拡張機能] を選択します。

    [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。

    Graphic
  2. テキスト領域にスクリプトを入力します。

    メニューからキーワードを選択すると、スクリプトの作成に便利です。

    キーワードでは、大文字と小文字を区別しません。

検索リストの表示方法

特定のユーザに送信されたメッセージ、特定のユーザから送信されたメッセージなど、メールボックス内で 1 つまたは複数の検索条件に一致するメッセージだけを表示したい場合は、条件を定義して、検索リストとして保存します。

検索リストを表示するには

  1. [メッセージ] メニューから [検索] を選択します。

    メール・プログラムの [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 検索条件を指定します。

  3. [検索条件の保存] をクリックします。

    メール・プログラムの [検索条件の保存] ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. [検索条件名を入力してください] フィールドに検索条件名を入力します。

    表示名に [すべて] または [新規] は使用できません。これらは、[デフォルト表示] のときに表示されます。検索条件がわかるような名前を使用してください。

  5. [了解] をクリックします。

    新しい検索リストが作成されて、[検索リストの表示] ダイアログ・ボックスの [カスタム表示] リストに入れられます。このリストを表示するには、[検索] ダイアログ・ボックスの [検索リストの表示] をクリックするか、[メールボックス] メニューから [検索リストの表示] を選択します。

検索リストを表示、削除、または更新するには

  1. [メールボックス] メニューから [検索リストの表示] を選択します。

    [検索] ダイアログ・ボックスを開いている場合は、ダイアログ・ボックスで [検索リストの表示] をクリックできます。

    [検索リストの表示] ダイアログ・ボックスが表示されます。

    Graphic
    • [デフォルト表示] — メールボックス全体 ([すべて]) とまだ読んでいないメッセージ ([新規]) のメッセージ統計情報

    • [カスタム表示] — 作成した検索条件のメッセージ統計。メイン・ウィンドウのタイトルバーに読み込まれている検索条件名が表示されます。

  2. 検索結果を表示するには、リスト内の検索条件名をダブルクリックするか、検索条件名を選択して [読み込む] をクリックします。

    その検索リストの検索条件に一致するメッセージが、メールボックスに表示されます。

  3. (省略可能) 検索リストを更新するには、[更新] をクリックします。

    メールボックスのすべての検索条件のメッセージ統計が更新されます。

  4. (省略可能) 検索条件を削除するには、検索条件名を選択して [削除] をクリックします。

  5. [閉じる] をクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。

検索リストを編集するには

  1. [カスタム表示] リストの検索条件名を選択します。

  2. [編集] をクリックします。

    [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。フィールドには、その検索リストの検索条件名が表示されます。

  3. フィールドを編集します。

    メール・プログラムが [基本機能] ウィンドウに検索条件を表示できない場合は、[拡張機能] ウィンドウのテキスト領域内の検索スクリプトが、編集のために読み込まれます。

  4. [検索条件の保存] をクリックします。

    [検索条件名を入力してください] フィールドに検索条件名が表示されます。

  5. [了解] をクリックして同じ名前の検索条件を保存するか、新しい検索条件名を入力し [了解] をクリックして保存します。

カスタム表示のリストの順序を変更するには

    [カスタム表示] の検索リストを選択します。上矢印または下矢印ボタンをクリックして、その検索条件をリストの上または下に移動します。