プロセス・マネージャを使うと、ワークステーションで実行中のプロセスを表示したり、これらのプロセスにアクセスしたりできます。
リスト内の各プロセスエントリは、次の表に記載するような有用な情報を提供します。
カラム見出し | 表示内容 |
---|---|
PID | プロセス ID |
名前 | プロセス名 |
所有者 | プロセスの所有者名 (ユーザ名) |
CPU% | 最近 CPU を使用した時間と同じ期間内に使用可能な時間の比率をパーセントで表示 |
SZ | 現在このプロセスが占有する RAM の量 |
VSZ | 仮想記憶域の合計サイズ |
起動時刻 | プロセスの起動時刻 (または日付) |
PPID | 親プロセスのプロセス ID、つまり PPID |
コマンド | 実行されている実際の UNIX コマンド (表示しきれない部分は切り捨て) |
以下のアクションを実行しても、選択したワークステーション上で動いているプロセスには影響しません。
すべてのプロセスまたは指定の文字列を含むプロセスのみ表示する
指定の文字列を含むプロセスを検索する
カラムに従ってソートしたプロセスをスクロール区画に表示する
プロセスの状態の取得間隔を変更し、プロセスの状態の情報をコピーして保存する
フロントパネルの [ツール] サブパネルにある [プロセスを検索] コントロールをクリックします。
プロセス・マネージャのメイン・ウィンドウが表示されます。プロセス・マネージャは、ワークステーション上で現在動いているすべてのプロセスの状態を表示します。
[プロセス・マネージャ] ウィンドウの [フィルタ] フィールドにフィルタテキストを入力します。
フィルタテキストは、表示しようとする特定のプロセスのサブセットつまりグループのプロセスエントリに共通する文字列を指定します。たとえば、図 19–1 では、[オーディオツール] に関連するすべてのプロセスを表示するために、audio と入力しています。
[Return] キーを押します。
スクロール区画のプロセスが変更され、フィルタテキストと正確に一致する部分を含んだプロセスエントリのみが取り込まれます。
すべてのプロセスの表示に戻るには、[フィルタ] フィールドを消去してから [Return] キーを押します。
検索するテキストを [検索] ドロップダウンボックスに入力するか、[検索] ドロップダウンリストから前に使った検索テキストを選択します。
検索するテキストは、表示しようとするプロセスすべてのプロセスエントリに共通する文字列にします。
[Return] キーを押すと、最初に見つけた検索テキストが強調表示されます。
プロセスエントリのすべてのフィールドが検索対象となります。
[Return] キーを押して、次に見つけた検索テキストを強調表示します。以下、同様の操作を行います。
必要なプロセスエントリが見つかったら、[検索] フィールドを消去します。
スクロール区画の最後まできても、リストの一番上に戻って検索はされません。検索は下方向のみなので、カーソルを一番上のエントリにあわせてから検索してください。
デフォルトでは、プロセス・マネージャは、プロセスエントリを CPU 使用率の高いものから順番に表示します。これは、CPU 使用率カラムのカラム見出し (CPU%) が選択されていて、他のカラム見出しのボタンは選択されていないことを見ればわかります。
プロセスエントリのリストからソートするカラムを選択するには、対応するカラム見出しをクリックするか、[表示] メニューからカラム名を選択します。
プロセスエントリのリストがソートされ、新しい順序で表示されます。各カラムのデフォルト順序を表 19–1 に示します。
表 19–1 プロセスエントリのデフォルトのディスプレイ順序選択したカラム | ソート方法 |
---|---|
PID | プロセス ID を基準にして数字の小さいものから順にソートする |
名前 | プロセス名を基準にしてアルファベット順にソートする |
所有者 | 所有者名を基準にしてアルファベット順にソートする |
CPU% | CPU 使用率を基準にして数値の大きいものから順にソートする |
SZ | RAM 使用率を基準にして数値の大きいものから順にソートする |
VSZ | スワップ空間の使用率を基準にして数値の大きいものから順にソートする |
起動時刻 | プロセスの起動時刻を基準にして新しいものから順にソートする |
PPID | 親プロセスのプロセス ID 番号を基準にして数字の大きいものから順にソートする |
コマンド | フルパス名を基準にして英数字の大きいものから順にソートする (/ などの文字はソートに関しては英字に比べて数が小さい) |
(省略可能) 以上のカラムのいずれか 1 つのソート順を逆にするには (たとえば、RAM 使用率を基準にして数値の小さいものから順にソートする)、カラム見出しの [SZ] ボタンを再度クリックします。
カラム見出し領域が強調表示されて、逆順でソートした結果が表示されます。
デフォルトでは、プロセス・マネージャは、30 秒ごとにワークステーション上のプロセスの状態を取得して結果を表示します。
プロセスの状態を連続して取得する場合は、[プロセスの状態の取得] メニューから [開始]、連続して取得しない場合は [停止] を選択します。
プロセスの状態を連続して取得している場合は、[プロセスの状態の取得] メニューに [停止] というメニュー項目が表示されます。連続して取得していない場合は、[開始] になります。
プロセスの状態の取得間隔を変更するには、[プロセスの状態の取得間隔] ボックスに秒数 (最大 604800 秒、つまり 14 日) を入力します。
[Return] キーを押して、新しいプロセスの状態の取得間隔を有効にします。
直ちにプロセスの状態の取得を行うには、[プロセスの状態の取得] メニューから [現在の状態を取得] を選択します。
プロセス・マネージャはプロセスの状態の取得を行い、ディスプレイが変更されます。
ディスプレイのプロセスエントリを 1 つまたは複数選択してコピーし、そのテキストを他のアプリケーションにペーストできます。
また、プロセスの状態をファイルに保存するときに使用できるオプションは、次のとおりです。
現在のプロセスの状態のみ格納する新しいファイルを作成する
新しいプロセスの状態がそれぞれ追加されるログファイルを設定する
[プロセスの状態の取得] メニューから [別名保存] を選択します。
[別名保存] ダイアログボックスが表示されます。
新しいファイル名と格納場所を指定し、[了解] をクリックします。
現在表示されているプロセスエントリを格納したテキストファイルが作成されます。