Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

入力メソッドとキーボードの選択

各ロケールには、ロケールに関連付けられたデフォルトの入力メソッドが 1 つあります。何も選択しない場合は、デフォルトが選択されます。一度に多数の入力メソッドをインストールできます。この節では、さまざまな入力メソッドの選択方法について説明します。

入力メソッド修飾子の使用

1 つのロケールに 2 つ以上の入力メソッドがある場合、どの方法を選択するか識別するために、XmNinputMethod リソースを使用します。これは、「修飾子」(modifier) を指定することによって行われます。修飾子は次の形式でなければなりません。modifier は入力メソッドを一意に識別するのに使用する名前です。

inputMethod :@im=modifier

XmNinputMethod リソースに指定された modifier 文字列は、入力メソッドを選択するのに使用します。

もう 1 つの方法として、XMODIFIERS 環境変数を設定することもできます。構文は XmNinputMethod リソースの場合と同じですが、値は異なります。XMODIFIERS の値はベンダに固有です。

入力メソッドのスタイルの指定

入力メソッドのスタイルは、前編集がどのように行われるかを決定します。入力メソッドのスタイルは、XmNpreeditType リソースによってコントロールされます。XmNpreeditType リソースの構文、可能な値、およびデフォルト値の型は次のとおりです。

構文 

値 [,値,....] 

可能な値 

OverTheSpot, OffTheSpot, Root, None 

デフォルト値 

OverTheSpot, OffTheSpot, Root 

コンマで区切られた文字列のリストは、このリソースの優先順位を指定します。1 番目の値が入力メソッドを使用するのにサポートされます。

詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』を参照してください。

サーバの X キーボード・マップの変更

X サーバによって現在使用されているキーマップが、システムの物理的なキーボードに一致しない場合は、xmodmap コマンドまたはベンダ・キーボード・マッピング・ユーティリティを使用して、キーマップを手入力で変更できます。xmodmap コマンドについては、xmodmap(1) のマニュアル・ページを参照してください。