ファイル・マネージャを使用すると、ワークスペースでフロッピーディスクや CD-ROM などの「リムーバブル・メディア」を使用できます。システムに 1 つ以上のフロッピーディスク・ドライブか CD-ROM ドライブがあって、Solaris CDE 1.1 以降が動作している場合は、フロッピーディスクまたは CD-ROM の内容を表示できます。
リムーバブル・メディアは、リムーバブル・メディア・フォルダ内のファイル・システムにマウントされます。ファイル・マネージャを使用すると、これらのフォルダの位置を知らなくても、リムーバブル・メディアの内容を表示できます。
ファイル・マネージャは、フロッピーディスクまたは CD-ROM ウィンドウの表示を、リムーバブル・メディア・フォルダとそのサブフォルダに制限します。/diskette_name というラベルのフロッピーディスクを表示しているときは、/floppy/diskette_name フォルダの外を参照できません。また、/cdrom_name というラベルの CD-ROM を表示しているときは、/cdrom/cdrom_name フォルダの外を参照できません。
[ファイル選択] ダイアログ・ボックスを使用すると、すべてのマウント済み CD-ROM、フロッピーディスク、および自分のホーム・フォルダのファイル・システムにあるファイルに対して、[開く] や [別名保存] などの操作を実行できます。[パス名またはフォルダ名を入力してください] フィールドの最後で、メニュー・ボタンから自分のホーム・フォルダ、マウント済み CD-ROM、およびフロッピーディスクを選択できます。
ファイル・マネージャの [フォルダ] ウィンドウからファイルまたはフォルダのアイコンをドラッグする場合、ドラッグ&ドロップのデフォルト動作は次のようになります。
[フロッピーディスク] ウィンドウにアイコンをドロップするとコピー操作
[フォルダ] ウィンドウにアイコンをドロップすると移動操作
[ごみ箱] または [ごみ箱] ウィンドウにアイコンをドロップすると移動操作
[フロッピーディスク] ウィンドウからファイルまたはフォルダのアイコンをドラッグする場合、ドラッグ&ドロップのデフォルト動作は次のようになります。
別の [フロッピーディスク] ウィンドウにアイコンをドロップするとコピー操作
[フォルダ] ウィンドウにアイコンをドロップするとコピー操作
[ごみ箱] または [ごみ箱] ウィンドウにアイコンをドロップすると移動操作
[CD-ROM] ウィンドウからファイルまたはフォルダのアイコンをドラッグする場合、ドラッグ&ドロップのデフォルト動作は次のようになります。
[フロッピーディスク] ウィンドウにアイコンをドロップするとコピー操作
[フォルダ] ウィンドウにアイコンをドロップするとコピー操作
ファイルまたはフォルダを CD-ROM にドラッグ&ドロップできません。
CDE で読み書きを実行できるファイルシステム形式は次のとおりです。
DOS 高密度 (通常、Windows または DOS を実行する PC で使用します)
NEC-DOS 中密度 (旧型の PC で使用されていることがあります)
UNIX (Solaris バージョン、SPARC ベースのワークステーションで動作する CDE)
UNIX (x86 バージョン、x86 ベースのワークステーションで動作する CDE)
CDE は、SPARCと x86 のどちらで実行される場合でも DOS 高密度と NEC-DOS 中密度形式をサポートします。ただし、UNIX 形式については以下の制限があります。
SPARC ベースのワークステーションでは、x86 システム用の UNIX としてフォーマットされたフロッピーディスクを読み書きできません。
x86 ベースのワークステーションでは、SPARC システム用の UNIX としてフォーマットされたフロッピーディスクを読み書きできません。
SPARC ベースと x86 ベースのシステムで同じフロッピーディスクを使う必要があるときは、DOS 高密度形式を使ってください。
この項では、ファイル・マネージャでフロッピーディスクと CD-ROM を使用して実行できる操作について説明します。
フロッピーディスク・ドライブにフロッピーディスクを挿入します。
[フロントパネル] の [フォルダ] サブパネルまたはファイル・マネージャの [ファイル] メニューから、[フロッピーディスクを表示] を選択します。
フロッピーディスクがフォーマットされていて、システムで読み取り可能な場合 (サポートする形式を参照)、そのフロッピーディスクの内容が表示されます。フロッピーディスクがフォーマットされていなくて、システムで読み取れない場合は、[フロッピーディスクのフォーマット] ダイアログ・ボックスが表示されます。
システムに複数のフロッピーディスク・ドライブがある場合は、[ファイル] メニューから [フロッピーディスクを表示] を選択したときに、挿入した読み取り可能なフロッピーディスクごとに 1 つのウィンドウが表示されます。
CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM の内容を示すウィンドウが表示されます。
CD-ROM の [ファイル・マネージャ] ウィンドウを閉じた場合は、ファイル・マネージャの [ファイル] メニューか [フロントパネル] の [フォルダ] サブパネルから、[CD-ROM を表示] を選択してもう一度開くことができます。
フロッピーディスクの [ファイル・マネージャ] ウィンドウの [ファイル] メニューから、[フロッピーディスクのフォーマット] を選択します。
[フロッピーディスクのフォーマット] ダイアログ・ボックスが表示されます。
フォーマットオプションのいずれかを 1 つを選択します (詳細は、サポートする形式を参照してください)。
[フォーマット] をクリックするか、[Return] キーを押します。
(省略可能) フロッピーディスク名を変更するには、[フロッピー名] テキストフィールドに新しい名前を入力して、[Return] キーを押します。
フロッピーディスクの [ファイル・マネージャ] ウィンドウの [ファイル] メニューから、[フロッピーディスクの名前の変更] を選択します。
[フロッピーディスクの名前の変更] ダイアログ・ボックスが表示されます。
新しい名前を [フロッピー名] テキストフィールドに入力します。
[了解] をクリックするか、[Return] キーを押します。
コピーするファイルまたはフォルダのアイコンを選択します。
[選択] メニューから [コピー先] を選択します。
[オブジェクトのコピー] ダイアログ・ボックスが表示されます。
[出力先フォルダ] テキストフィールドにフル・パス名を入力します。
ディレクトリ名には /floppy を使用します。たとえば、ファイル report を john というフロッピーディスクにコピーする場合は、/floppy/john と入力します。
ファイル名またはフォルダ名を [コピー名] テキストフィールドに入力します。
上記の例では、report と入力します。
[了解] をクリックするか、[Return] キーを押します。
ファイルまたはフォルダは CD-ROM にコピーできません。
移動するファイルまたはフォルダのアイコンを選択します。
[選択] メニューから [移動] を選択します。
[オブジェクトの移動] ダイアログ・ボックスが表示されます。
[出力先フォルダ] テキストフィールドにフルパス名を入力します。
ディレクトリ名には /floppy を使用します。たとえば、ファイル report を john というフロッピーディスクにコピーする場合は、/floppy/john と入力します。
[了解] をクリックするか、[Return] キーを押します。
ファイルまたはフォルダは CD-ROM に移動できません。
次のいずれかを実行します。
ファイルまたはフォルダのアイコンのポップアップ・メニュー ([Shift]+[F10] キーまたはマウス・ボタン 3 を押すと表示されます) から、[ごみ箱に捨てる] コマンドを選択します。
ファイルまたはフォルダのアイコンを選択して、[選択] メニューから [ごみ箱に捨てる] を選択します。
ファイルまたはフォルダのアイコンをドラッグして、[フロントパネル] の [ごみ箱] にドロップします。
ファイルまたはフォルダのアイコンを [ごみ箱] ウィンドウにドラッグします。