次のコマンドを使って、別のシステムで dtterm 端末エミュレータ (以降 dtterm とします) を実行できます。
-display オプション
rlogin コマンド
remsh コマンド
アドレス・マネージャの [端末エミュレータ] メニュー (アドレス・マネージャ上でリモートホストが表示されている場合)
-display host:display[.screen]
host — ネットワーク上で有効なシステム名
display — ホスト上のディスプレイの番号
screen — (省略可能) ディスプレイ内の画面。デフォルトは 0 (ゼロ) です。
env を入力して DISPLAY 行を検索して、これらの値を見つけることができます。dtterm はシステム上で実行中ですが、ウィンドウは別のシステムで表示されます。
たとえば、次のコマンドは hpcvxdm という名前のホスト・コンピュータで、dtterm ウィンドウを表示します。
dtterm -display hpcvxdm:0 &
既存の dtterm ウィンドウで、rlogin を使用してリモート・ホストにログインできます。ウィンドウがリモート・ホストに対して端末として動作する場合は、アプリケーションを実行し、自分のシステムに表示を転送できます。
たとえば、次のコマンドは there という名前のシステムにログインして、クライアント xload を実行し、表示を元のシステムに転送します。元のシステム名は here とします。
rlogin there xload -display here:0
remsh コマンドは、リモート・ホスト上のシェルを起動してクライアント (そのホスト上で端末エミュレータを起動することもあります) を実行し、元の自分のシステムに表示を転送します。
このコマンドは次のような構文で実行します。
remsh remote -n client -display system:display[.screen]
remote — リモート・ホスト名
client — リモート・ホスト上で実行するプログラム
system:display[.screen] — 結果が表示されるホストとディスプレイ
remsh コマンドは、多くの場合、他のホストへアクセスするためにメニューをカスタマイズするときに使用します。
たとえば、次のコマンドは、there という名前のリモート・ホスト上で xload を実行し、出力をシステム here に転送します。
remsh there -n /usr/bin/X11/xload -display here:0.0 &
[検索] メニューの [Hosts] を選択すると、アドレス・マネージャ (詳細は、第 18 章「アドレス・マネージャの使い方」を参照) は選択したホストの詳細を表示します。
リモートホストの詳細がスクロール区画に表示されると、[アクション] メニューに [端末エミュレータ] メニュー項目が表示されます。このメニュー項目を選択すると、ローカルディスプレイからリモートホストでの端末セッションが実行されます。(詳細は、ホストカードのアクションを実行するを参照してください)。