Solaris ユーザーズガイド (上級編)

OS コマンドによるヘルプ情報の表示

この節では、さまざまなオンラインヘルプ機能について説明します。オンラインヘルプ機能を使うことによって、ワークステーションや端末からリファレンス情報を読むことができます。

man コマンドによるマニュアルページの表示

コマンドの名前は知っていてもその機能について不明な場合は、man コマンドを使うと便利です。man コマンドの詳細機能を表示するには、次のように入力します。


$ man man

このコマンドは、SunOS マニュアルページ man(1) の最初の画面をウィンドウの表示領域に出力します。次の画面を表示するにはスペースバーを押します。終了してコマンドプロンプトに戻るには q キーを押します。マニュアルページは、利用できる全オプションと適切なコマンド構文を記述しています。マニュアルページによっては、コマンドのさまざまな用途を説明した例もあります。

whatis コマンドによる 1 行要約の表示

コマンド機能の 1 行要約だけを参照する場合は、次に示すような whatis コマンドを使います。


$ whatis date

date (1)           -display or set the date

$

上記の例で、コマンド名のあとの括弧内に数字がありますが、この数字はこのコマンドが属するリファレンスマニュアルセクションを示します。コマンドは、その機能に応じてさまざまなセクションに分類されています。大部分のユーザコマンドは、セクション 1 にあります。共通の表記法により、セクション番号はコマンド名のあとの括弧内に表示されます。紙のマニュアルページでは、同じセクション内のコマンドはアルファベット順に並んでいます。


注 –

whatis コマンドを利用できるのは、システム管理者がコマンド説明を集めた特殊なデータベースを設定している場合だけです。


apropos によるキーワードの検索

実行したい機能はわかっていても、どのコマンドを使えばよいかわからない場合は、apropos コマンドでキーワード検索によってコマンドを見つけることができます。apropos を実行すると、入力したキーワードを要約行に含むコマンドが、すべて一覧表示されます。キーワードが多数の場所に現れる場合は、apropos の出力が非常に長くなることもあります。


注 –

apropos コマンドを利用できるのは、システム管理者がコマンド説明を集めた特殊なデータベースを設定している場合だけです。


apropos の出力例を確認するには、次のコマンドを入力してください。

入力するキーワードによって表示が非常に長くなる場合は、Ctrl-C を押せば (Ctrl キーを押したままで c キーを押す)、表示が中止されコマンドプロンプトに戻ります。