Solaris ユーザーズガイド (上級編)

メッセージの削除と削除の取り消し

メッセージを読み終えたら、mbox ファイルに保存しないで削除することもできます。デフォルトでは、mailx プログラムの終了時に mbox ファイルに保存されます。

読み終わった最後のメッセージを削除するには、mailx プロンプトに対して d と入力します。メールボックスから特定のメッセージを削除するには、次のコマンドを実行します。

d number

たとえば、2 番目のメッセージを削除するには、mailx プログラム内から次のコマンドを実行します。


? d 2

一度に複数のメッセージを削除することもできます。1 番目と3 番目のメッセージを削除するには、次のコマンドを実行します。


? d 1 3

一定範囲のメッセージを削除することもできます。たとえば 1 〜 3 番目のメッセージを削除するには、次のコマンドを実行します。


? d 1-3

mailx を終了する前なら、メールボックスから削除したメッセージを復元 (削除の取り消し) できます。次の形式のコマンドを入力します。

u number

続いて、Return キーを押します。たとえば、2 番目のメッセージを復元するには、次のコマンドを実行します。


? u 2

前回の削除コマンドを取り消すには、削除した直後に mailx プロンプトに対して u と入力します。たとえば、前回の削除コマンドが d 2-5 の場合は、u と入力すると 2 〜 5 番目のメールの削除が取り消されます。

q コマンドで mailx を終了すると、すべての削除操作が確定されます。つまり、削除したメッセージを復元することはできなくなります。ただし、x コマンドで mailx を終了すればメールボックスを以前の状態に保つことができます。前述のように、x コマンドで mailx を終了すると、読み終わったメッセージでも U が付けられて表示され、削除したメッセージも削除されなかったことになります。