Solaris X Window System 開発ガイド

DPS ライブラリ

DPS ライブラリを表 2–1 に示します。これらライブラリの構成要素である .so ファイルと .a ファイルは、/usr/openwin/lib/usr/openwin/lib/libp のディレクトリに入っています。これらのライブラリの詳細については、『Programming the Display PostScript System with X』および『PostScript Language Reference Manual』を参照してください。

表 2–1 DPS ライブラリ
 ライブラリ 説明

libdps

DPS クライアントライブラリ 

libdpstk

DPS ツールキットライブラリ 

libpsres

PostScript 言語用リソース配置ライブラリ 

libdpstkXm

DPS Motif ツールキットライブラリ 

Adobe NX エージェントのサポート

libdps のコンテキスト作成ルーチン (XDPSCreateSimpleContextXDPSCreateContext) は、DPS/X の拡張機能に接続できない場合には、DPS NX エージェントへの接続を試みるようになっています。NX クライアントは、通常、ブート時または X ウィンドウの起動処理中に手動で起動しなければなりません。

Adobe Systems Inc. から入手できる Adobe DPS NX エージェントは、X ウィンドウサーバーや DPS/X クライアントとは別のプロセスです。DPS NX エージェントに接続すると、クライアントの DPS 呼び出しは中断され、標準の X プロトコル要求に変換されます。したがって、DPS の拡張機能がサポートされない X ウィンドウサーバー上でも、DPS クライアントを実行することができます。