Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

アイコンとの関連付け

オブジェクトをより速く認識するために、アイコンを次のものと関連付けることができます。

アイコン・ファイルの指定

アクション、データ型、フロントパネル、サブパネルで使用するアイコンは、ベース名だけを指定します (拡張子は付けません) 。正しい拡張子が、ディスプレイ解像度、カラー・サポート、ファイル・マネージャの表示オプション ([表示方法] など) に応じて自動的に付けられます。

検索パスを無効にするには、絶対パスとアイコン名を指定します。

アイコンをアクションまたはデータ型に関連付けるには

  1. ICON フィールドを使用してアイコンを指定します。

    アイコン・ファイルが適切な命名規則に従っている場合は、アイコンのベース名だけを指定します。ディスプレイの解像度とカラー・サポートに基づいて、正しいアイコンが表示されます。

  2. 次のアイコン・サイズを作成します。

    • アクション: 大、中、極小

    • データ型: 中、極小

アクション定義の例

次の例は、Island Paint 描画ツールを起動するためのアクション定義です。アイコン Ipaint.lIpaint.s が、アクションに関連付けられます。

ACTION	IslandPaintOpenDoc
{
 	WINDOW_TYPE				NO-STDIO
 	ICON						Ipaint
 	EXEC_STRING    		/usr/bin/IslandPaint %Arg_1"File to open:"%
 }

カラー・アイコンを使用している場合は、デスクトップは実際のアイコン・ファイルを探すときに、まず .pm を追加します。カラー・アイコンを使用していない場合 (または .pm で一致するファイルがない場合) は、デスクトップは .bm を追加します。

データ型定義の例

次のデータ型定義は、アイコン comprsd.lcomprsd.s を圧縮ファイルに関連付けます。

DATA_ATTRIBUTES  COMPRESSED
{
		ICON					comprsd
 	ACTIONS				Uncompress
 	DESCRIPTION			A COMPRESSED file has been compressed by the \
 							'compress' command to take up less space.
}

アイコンをフロントパネル・コントロールに表示するには

  1. ICON フィールドを使用して、イメージ名を指定します。

    コントロールがファイルを監視する場合 (MONITOR_TYPE がメールまたはファイルに設定されている場合) は、ALTERNATE_ICON フィールドを使用して、変更が見つかったときに使用するアイコンを指定します。

    ボタンとドロップ領域コントロールにアニメーションを使用することもできます。

  2. 次のアイコン・サイズを作成します。

    • メイン・パネルとサブパネル: 大、中、極小

    • ワークスペース・スイッチ: 小

次のコントロールは、report という名前のファイルが /doc/ftp/pub/ ディレクトリにある場合に表示を変更します。ファイルがない場合は NoReport.pm アイコン、ファイルがある場合は Report.pm が表示されます。

CONTROL MonitorReport
 {
 	CONTAINER_NAME				container_name
 	TYPE							ICON
 	MONITOR_TYPE				file
 	FILE_NAME					/doc/ftp/pub/report
 	ICON							NoReport
 	ALTERNATE_ICON				Report
 }

アイコンをアプリケーション・ウィンドウに関連付けるには

  1. 次のように、ワークスペース・マネージャに iconImage リソースを設定します。

    Dtwm*clientname*iconImage: icon_file_name

    clientname の正しい値を決定するには、アプリケーション・マネージャを開いて、[デスクトップツール] アプリケーション・グループの [ウィンドウ属性] をダブルクリックします。ウィンドウを選択すると、その属性がリスト表示されます。WM_CLASS 属性は、ウィンドウのクラス名を引用符で囲んで表示します。

    リソースの設定の詳細は、アプリケーション・リソースの設定を参照してください。

  2. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

    アイコンがワークスペース・マネージャに認識されたか確認するために、アイコンを変更しようとしているウィンドウをアイコン化します。


    注 –

    一部のアプリケーションでは、デフォルトのウィンドウ・アイコンを無効にできません。


ファイル・マネージャをアイコン・ブラウザとして使用するには

  1. /usr/dt/examples/language/IconBrowse.dt ファイルを HomeDirectory/.dt/types/Iconbrowse.dt ディレクトリにコピーします。

  2. アプリケーション・マネージャを開いて、[デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックします。

アイコン (.bm ファイルと .pm ファイル) が入っているディレクトリに変更する場合、各アイコンがアイコン名の隣に表示されます。たとえば、/usr/dt/appconfig/icons/language ディレクトリに変更すると、多くのデスクトップ・アイコンが表示されます。


注 –

メモリの少ないシステムでアイコン・ブラウザを使用した場合、ファイル・マネージャがディレクトリを表示するのが遅くなることがあります。256x256 より大きいイメージは、デフォルトの構成では表示されません。


アイコン・ブラウザを使用不可にするには、次のようにします。

  1. IconBrowse.dt ファイルの個人用コピーを削除します。

  2. アプリケーション・マネージャを開いて、[デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックします。