名前 | 形式 | 機能説明 | IOCTLS | 関連項目 | 注意事項
#include <sys/types.h>
#include <sys/stropt.h>
#include <sys/conf.h>
ioctl(fd, I_PUSH, "jconv8");
jconv8 はプッシュ可能な STREAMS モジュールです。通常は RAW デバイス・ドライバ (ptem(7M) など) と端末回線モジュール (ldterm(7M)) との間にプッシュされるものです。
jconv8 は 8 ビット JIS 端末を接続して、日本語 EUC データを操作する場合にプッシュしておくもので、8 ビット JIS コードの入力ストリーム (up stream) を日本語 EUC に変換し、上位モジュールへ渡します。また、日本語 EUC の出力ストリーム (down stream) は 8 ビット JIS コードに変換し、下位モジュールへ渡します。
struct kioc { char ki; char ko; };
JIS の漢字および ASCII 指示 エスケープ・シーケンスの 3 文字目を設定します。
現在使用している JIS の漢字および ASCII 指示 エスケープ・シーケンスの 3 文字目を返します。
入出力ストリームに対して JIS (8 ビット)/ 日本語 EUC 間のコード変換を行うようにします。
入出力ストリームに対して JIS (8 ビット)/ 日本語 EUC 間のコード変換を行わないようにします。
jtty(1), setterm(1), stty(1), streamio(7I), jconv7(7M), jconvrs(7M), jconvru(7M), jconvs(7M), jconvu(7M), ldterm(7M), ptem(7M)
jconv8 と jconvrs(7M) または jconvru(7M) を同時に用いると、stty(1) コマンドで raw を指定した場合には EUC_OXLON / EUC_OXLOFF によって指定をしなくても自動的にコード変換機能がオフになります。
デフォルトの文字集合指示エスケープ・シーケンスは次のとおりです。終端文字は JA_SKIOC により変更できます。
ASCII 指示: ESC 2/8 4/10
漢字指示: ESC 2/4 4/2
JIS X 0201 カナとの切り替え: LS1/LS0
jconv8 は JIS X 0212-1990 で規定される情報交換用漢字符号 (いわゆる補助漢字集合) に対応していません。
jconv8 の使用中は、csh(1) のファイル名補完機能が正しく動作しません。