この章では、Solaris 10 オペレーティングシステムのインストールに関連した問題を説明します。
この章に記載されている問題とバグの一部は、後続の Solaris 10 リリースですでに解決済みです。アップグレード済みの Solaris ソフトウェアでは、この章の一部の問題とバグに関する説明が適用されなくなっている可能性があります。使用している Solaris 10 ソフトウェアに適用されないバグと問題については、付録 A 「Solaris 10 オペレーティングシステムで統合されたバグの表」を参照してください。
ここでは、Solaris 10 OS での動作の変更点など、一般的な情報について説明します。
Single UNIX Specification, Version 3 (SUSv3) では、次の POSIX オペレーティングシステムインタフェースが更新されます。
POSIX.1-1990
POSIX.1b-1993
POSIX.1c-1996
POSIX.2-1992
POSIX.2a-1992
更新には、次のような変更点が含まれます。
対話型でない Korn シェルでは、環境変数 ENV は展開されなくなりました。この変更は、/bin/ksh と /usr/xpg4/bin/sh の両方に適用されます。
SUSv3 などの規格に準拠するアプリケーションを構築するには、適切な機能テストマクロ、コンパイラ、およびオプションを使用する必要があります。詳細は、standards(5) のマニュアルページを参照してください。
-m オプションを指定して file コマンドを使用すると、ユーザー定義のマジックファイルに対して符号付き比較が実行されます。また、x86 環境では、マジック値を比較する前にマルチバイト整数からビッグエンディアン (SPARC) 順序への切り替えは行われなくなりました。詳細は、file(1) および magic(4) のマニュアルページを参照してください。
snprintf() と vsnprintf() は、入力値が n=0 のとき、書式設定されるバイト数を返すようになりました。詳細は、snprintf(3C) および vsnprintf(3C) のマニュアルページを参照してください。
起動時に、エディタは追加の条件を確認してから、$HOME または現在のディレクトリにある .exrc ファイルを読み取ります。詳細は、ex(1) および vi(1) のマニュアルページを参照してください。
入力の time_t が大きすぎて tm 構造体で表現できない場合、次の関数は null ポインタを返し、errno を EOVERFLOW に設定します。
gmtime()
gmtime_r()
localtime()
localtime_r()
詳細は、gmtime(3C)、gmtime_r(3C)、localtime(3C)、および localtime_r(3C) のマニュアルページを参照してください。
SUSv3 では、既存のディレクトリまたは作成するディレクトリを指定するパスの場合のみ、パス名の末尾にスラッシュ文字 (/) を使用できます。
/usr/xpg6/bin と /usr/xpg4/bin にあるユーティリティーの動作は、SUSv3 または XPG4 に準拠しており、Solaris のデフォルトの動作と衝突します。SUSv3 に準拠するコマンド行環境を使用するには、PATH を適切に設定する必要があります。詳細は、各ユーティリティーのマニュアルページを参照してください。
TCP ラッパーをサポートするサービスのリストに sendmail ユーティリティーが追加されました。このユーティリティーの追加機能が原因で、Solaris 10 システムでは以前はサービスが非常に厳しく制限されていた場合、sendmail による接続拒否が発生する可能性があります。TCP ラッパーの使用を有効にするには、デーモン名 sendmail を使用してください。TCP ラッパーのサポートについては、『Solaris 10 の概要』の「TCP ラッパーを使用する sendmail バージョン 8.12」を参照してください。TCP ラッパーの設定方法については、SUNWtcpd パッケージに含まれている tcpd(1M) および hosts_access(4) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 10 リリースでは、Linux オペレーティングシステムとのマルチブート環境を構成するために、Solaris fdisk の識別子は 0xbf に設定されます。以前の Solaris リリースでは、Solaris fdisk の識別子は、Linux スワップパーティションの識別子と同じ 0x82 に設定されていました。識別子が変更されたことにより、Linux スワップパーティションの変更や Linux OS の再インストールを行わなくても、Solaris 10 OS と Linux オペレーティングシステムをインストールできます。
Solaris OS では、0x82 という識別子をもつ Solaris fdisk も引き続き認識され、サポートされます。fdisk コマンドを使用すると、0x82 識別子と 0xbf 識別子を切り替えることができます。Solaris Live Upgrade を使用している場合で、0x82 識別子を使用する必要があるときは、luactivate コマンドを使用して 0xbf 識別子と 0x82 識別子を切り替えることができます。
詳細は、fdisk(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris のアプリケーションは、malloc()、brk()、mmap() などの関数を使用してメモリーを割り当てます。アプリケーションで割り当てることのできるメモリーの最大量は、ユーザー仮想アドレス空間のサイズによって制限されます。ユーザー仮想アドレス空間に含まれているプログラムのテキスト、スタック、データ、ライブラリなどによって、メモリー割り当ての最大サイズがさらに減少することもあります。
32 ビットコンピューティング環境では、ユーザーとカーネルの間で 32 ビット仮想アドレス空間が共有されます。したがって、ユーザー仮想アドレス空間のサイズは、4G バイトからカーネル仮想アドレス空間のサイズを引いたものとなります。カーネル仮想アドレス空間のサイズは、物理メモリーのサイズに応じて決まります。物理メモリーのサイズが大きくなるほど、ユーザー仮想アドレス空間のサイズは小さくなります。8G バイトのメモリーを備えたシステムの場合、ユーザー仮想アドレス空間のサイズは約 3G バイトです。
メモリー割り当て制限のためアプリケーションに十分なメモリーが得られない場合は、次の 2 つの方法があります。
カーネル仮想アドレス空間のデフォルトのサイズを減らして、ユーザー仮想アドレス空間のサイズを増やします。eeprom コマンドを使用して、kernelbase 変数をより高い値に設定できます。kernelbase の変更は慎重に行なってください。システムのカーネル仮想アドレス空間を小さくすると、システムがハングアップしたり、動作効率が低下したりすることがあります。
より良い方法としては、Solaris x86 64 ビットコンピューティング環境でアプリケーションを実行します。
64 ビットコンピューティング環境では、32 ビットアプリケーション用の仮想アドレス空間はすべてユーザー用となります。したがって、32 ビットアプリケーションでは、4G バイトからテキスト、スタック、およびライブラリに必要なユーザーアドレス空間を引いた残りすべてを割り当てることができます。
初期の 64 ビット AMD プロセッサの一部では、メモリー割り当て上限がさらに 1G バイト少なくなる場合があります。使用しているプロセッサがこの影響を受けるかどうかを調べるには、次の手順を実行します。
任意の 32 ビットシェルから、コマンド pmap $$ を実行します。
プロセスマップで、0xC0000000 以上のアドレスが表示されるかどうかを確認します。このようなアドレスが存在しない場合は、Solaris OS によって 32 ビットアプリケーションが制限され、4G バイトの仮想アドレス空間のうち下位の 3G バイトになっています。
64 ビットアプリケーションは、すでに使用中のメモリーに応じて 250T バイトまで割り当てることができます。
Solaris 10 は x86 上で、32 ビットモードおよび 64 ビットモードの no execute (NX) ビットをサポートします。NX ビットを使用すると、mmap() 関数など各種のメモリーシステムコールで PROT_EXEC を使用しない場合に必要となる保護を完全に実装できます。以前 x86 では、マップされたすべてのメモリーに PROT_EXEC が暗黙的に設定されていました。Solaris で NX ビットをサポートすることにより、ウイルスに対する保護が強化されます。
NX に対応したハードウェア上では、PROT_EXEC が指定されていない場合は常に、Solaris OS はデフォルトで NX ビットを使用します。ただし、スタックセグメントでは、NX ビットではなく PROT_EXEC がデフォルトで使用されます。スタックセグメントに関するデフォルトの設定は、次のいずれかを実行することによって変更できます。
/etc/system 内に no_exec_userstack を設定して、すべてのアプリケーションスタックに対して大域的に no exec を設定します。
個別のアプリケーションを /usr/lib/ld/map.noexstk マップファイルにリンクします。
システム管理者は、eeprom コマンドを使用して enforce-prot-exec をオフに設定することで、NX ビットの使用をすべて無効にできます。この変数は、PROT_EXEC のない古いアプリケーションを実行するシステムのために過渡的な回避方法として用意されています。
ここでは、Solaris 10 OS のインストールまたは Solaris 10 OS へのアップグレードを行う前に知っておく必要がある重要な問題点について説明します。このような問題点による影響で、インストールやアップグレードが正常に完了しない場合があります。ここで説明する問題点が使用しているシステムに該当する場合は、インストールやアップグレードを行う前に、推奨される回避方法を実行する必要があります。
Solaris 10 ソフトウェアは以前のリリースとの互換性についてテスト済みですが、第三者のアプリケーションが ABI に完全準拠していない場合もあります。これらのアプリケーションの互換性については、製造元に直接お問い合わせください。
Solaris ソフトウェアに含まれないほかの製品を Solaris OS とともにシステムで実行する場合があります。このような製品には、Sun よって提供されるものと、他社によって提供されるものがあります。このシステムを Solaris 10 リリースにアップグレードする場合は、このようなほかの製品が Solaris 10 OS でもサポートされることを確認してください。これらの各製品の状態に応じて、次のどちらかの方法を実行できます。
製品の既存のバージョンが Solaris 10 ソフトウェアでサポートされていることを確認します。
Solaris 10 リリースでサポートされている製品の新しいバージョンをインストールします。Solaris ソフトウェアにアップグレードする前に、製品の以前のバージョンを削除する必要がある場合もあります。詳細は、製品のマニュアルを参照してください。
Solaris 10 ソフトウェアにアップグレードする前に、製品を削除します。
Solaris 10 3/05 HWx リリースは、一時的かつ限定的に公開されたリリースで、Solaris 10 1/06 ソフトウェアに置き換わります。この節の情報は、HW1 または HW2 が最初に必要だったけれども、まだ Solaris 10 1/06 OS に更新していないプラットフォームを使用している場合にのみ適用されます。
Solaris 10 3/05 HW1 OS は、Solaris 10 3/05 OS に基づいていますが、特定の新しい Sun ハードウェアのサポートが追加されています。Solaris 10 3/05 HW1 OS は、この OS を必要とするハードウェア製品を使用するシステムまたはドメインにのみインストールします。それ以外のシステムまたはドメインでは、従来の Solaris 10 3/05 ソフトウェアを使用します。
Solaris 10 3/05 HW1 OS を必要とするハードウェアであるかどうかを調べるには、そのハードウェアのマニュアルを参照してください。使用しているシステムに UltraSPARC IV+ ボードが含まれている場合は、そのハードウェアで Solaris 10 3/05 HW1 OS を使用するためにさらに詳しい情報が必要になることがあります。詳細は、http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs /Software/Solaris_on_Sun_Hardware/Solaris_10/index.html にある『Solaris 10 Sun Hardware Platform Guide (ja)』(『Solaris 10 Sun ハードウェアマニュアル』) を参照してください。
次の情報は、一時的な Solaris 10 3/05 HW1 リリースをまだ実行しているプラットフォームにのみ適用されます。この情報は、Solaris 10 3/05、Solaris 10 3/05 HW2、または Solaris 10 1/06 OS を実行中のシステムには適用されません。
Solaris インストール起動ツールが find_device.out の検出に失敗して Solaris 10 3/05 HW1 のインストールに失敗し、リブートし、また同じ状態になって再度リブートを求めることがあります。
回避方法: ブート時に -text オプションを指定します。
boot net -text |
この問題は、新規にインストールしたシステム、つまりブート時に新しい SMF (Service Management Facility) マニフェストを多数インポートするシステムで発生することがあります。このようなブートを実行したあとに、svc:/system/cryptosvc:default に含まれる暗号化フレームワークが初期化される前に、svc:/network/initial:default に含まれる IPsec が初期化されることがあります。認証アルゴリズムまたは暗号化アルゴリズムが使用できないため、IPsec セキュリティーアソシエーションの作成に失敗して、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
PF_KEY error: type=ADD, errno=22: Invalid argument, diagnostic code=40: Unsupported authentication algorithm |
このエラーは、IPsec サービスを必要とする Sun Fire E25K システムで DR を使用する場合などに発生することがあります。
回避方法: IPsec サービスを使用する処理を実行する前に、新しい SMF マニフェストを多数インポートするブートを実行してから次の手順を実行します。
ブート後に、次のコマンドを実行します。
ipsecalgs -s |
システムに /etc/inet/secret/ipseckeys が存在する場合は、次のコマンドも実行します。
ipseckey -f /etc/inet/secret/ipseckeys |
これで、Sun Fire E25K システム上で DR を使用するなど、IPsec セキュリティーアソシエーションを作成する処理を実行できる状態になります。
この手順を実行する必要があるのは、ブート時に新しい SMF マニフェストが多数インポートされる場合だけです。
Solaris 10 3/05 HW2 オペレーティングシステムは、新しい SunUltraSPARC T1 プロセッサを搭載する Sun FireTM T2000 システムをサポートするための追加パッチが適用済みの Solaris 10 3/05 OS です。 HW2 OS は T2000 システム上で必要とされますが、その他のいかなるシステムにも、インストールされるべきではありません。詳細については、Sun Fire T2000 製品のご使用にあたってと 『Solaris 10 Sun ハードウェアマニュアル』 を参照してください。
HW2 OS は Solaris 10 3/05 と Solaris 10 3/05 HW1 オペレーティングシステムのどちらとも置き換えることはできません。UltraSPARC IV+ と T1 プロセッサベースのシステム以外のすべての Sun 製品では Solaris 10 3/05 OS を稼働させるべきです。
Solaris 10 1/06 リリース以降のアップグレードに関する最新のサポート情報については、「Solaris リリースのアップグレードサポートの変更」を参照してください。
次のいずれかのリリースのみ Solaris 10 OS リリースにアップグレードできます。
Solaris 9 9/04
Solaris 8 2/04 (SPARC 版)
Solaris 8 2/02 (x86 版)
Solaris 7 11/99
Solaris Express や Solaris 10 Beta リリースからのアップグレードは、標準アップグレードでも Live Upgrade でもサポートされていません。このようなリリースからアップグレードするには、Solaris 10 OS をインストールする必要があります。
Solaris 10 では、ほとんどの実行可能ファイルにデジタル署名が含まれており、これらを使用してファイルの信頼性を確認できます。この機能については、『Solaris 10 の概要』の「ELF オブジェクトの署名」を参照してください。
Solaris Express や Solaris 10 ベータリリースからアップグレードする際、一部のファイルがデジタル署名付きのバージョンで置き換えられないことがあります。署名がなくてもプログラムを実行する機能に影響はありませんが、ファイルの信頼性を確認できなくなります。この問題を回避するには、アップグレードではなく Solaris 10 OS の完全インストールを実行してください。「Solaris Express や Solaris 10 ベータリリースからのアップグレードはできない」を参照してください。
SUNWCXall ソフトウェアメタクラスタを Sun FireV250 Server にインストールする必要があります。
Solaris 10 OS では、分散ファイルシステムの機構として、デフォルトで NFS Version 4 (NFSv4) が使用されます。NFSv4 では、ファイルのユーザーおよびグループの属性は、それぞれ「user@domain」および「group@domain」という形式の文字列として交換されます。
文字列のドメイン部分は、クライアントとサーバーの間で共通している必要があります。この情報は、システムのネームサービスドメイン名から自動的に導き出されます。ただし、場合によっては、導き出されたドメインがクライアントとサーバーの間で一致しないことがあります。通常、このような不一致は、次のいずれかの状況が成立している環境で発生する可能性があります。
DNS の TXT レコードを使用していない。
複数の管理ドメイン境界が交差している。
クライアントとサーバーの間でドメイン情報が一致しない場合、NFSv4 でアクセスされるファイルの所有者は「nobody」であるように見えることがあります。
正しい構成を確保するために、システムの初回ブート時に、NFSv4 に使用するドメインの入力を求めるプロンプトが表示されるようになりました。次のいずれかの構成に該当する配備を使用している場合は、このプロンプトに「いいえ」と回答してください。
配備では、DNS の TXT レコードを使用して NFSv4 ドメインを構成する。
配備では、単一の (フラットな) 管理ドメインを使用している。
カスタム JumpStartTM を使用してシステムインストールを自動的に実行する環境では、初回ブート時のプロンプトを表示しないように、ごく簡単な調整を行う必要があります。
set_nfs4_domain というスクリプト例が Solaris 10 配布メディアの ${CDrom_mnt_pt}/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample ディレクトリに用意されています。このスクリプトのコピーを変更して、NFS4_DOMAIN 変数をサイト固有の条件に合わせて設定し、JumpStart の finish スクリプトの中から呼び出してください。これにより、ターゲットシステムの NFSv4 ドメインは JumpStart の終了段階で事前構成されるので、初回ブート時のプロンプトは表示されなくなります。
自動インストールを実行するには、次の手順を実行します。
set_nfs4_domain スクリプトのコピーを作成し、JumpStart の finish.sh スクリプトと同じディレクトリに置きます。
スクリプトを編集して、NFS4_DOMAIN 変数をサイト固有の条件に合わせて設定します。
finish.sh スクリプトを編集して、set_nfs4_domain の呼び出しを追加します。
JumpStart インストールを通常どおり実行します。
詳細は、sysidconfig(1M)、sysidtool(1M)、nfsmapid(1M)、および nfs(4) のマニュアルページを参照してください。『Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』も参照してください。
elx または pcelx ネットワークインタフェースカード (NIC) を備えたシステムでは、インストールが失敗します。NIC の構成中に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
WARNING: elx: transmit or jabber underrun: d0<UNDER, INTR, CPLT> |
詳細は、elxl(7D) または pcelx(7D) のマニュアルページを参照してください。
回避方法: elx または pcelx NIC を使用していないシステムにインストールして実行してください。
次のような状況では、/var ファイルシステムのデフォルトのサイズは Extra Value 製品には不十分な場合があります。
Solaris 10 の DVD または CD で提供されている Extra Value 製品のいずれかをインストールする場合
/var ファイルシステムが別のスライスに置かれている場合
/var ファイルシステムのスライスサイズを手動で大きくする必要があります。
/var ファイルシステムが別のスライスやパーティションに置かれていない場合、この問題は発生しません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Solaris GUI インストールプログラムを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
「インストール形式の選択」から「カスタムインストール」を選択します。
Solaris インストールプログラムでは、いくつかの画面が表示され、インストールするソフトウェアの地域対応、製品、およびディスク配置をカスタマイズできます。
「ファイルシステムの配置」から「変更」を選択します。
ディスク配置画面が表示されます。
特定のスライスの「ファイルシステム」列に /var と入力し、「適用」をクリックします。
インストールプログラムによって /var ファイルシステムのデフォルトのサイズが提示されます。
/var ファイルシステムの「サイズ」列のエントリを編集して、ディスク容量サイズの 2 倍に設定します。
たとえば、インストールプログラムで 40M バイトの容量が割り当てられている場合は、「サイズ」の値を 80 に変更します。
インストールを完了します。
Solaris インストールプログラムのテキストインストーラを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
「インストール形式の選択」から「カスタムインストール」を選択します。
Solaris インストールプログラムでは、いくつかの画面が表示され、インストールするソフトウェアの地域対応、製品、およびディスク配置をカスタマイズできます。
「ファイルシステムの配置」から「自動配置」を選択します。
ディスク配置画面が表示されます。
特定のスライスの「ファイルシステム」列に /var と入力します。
インストールプログラムによって /var ファイルシステムのデフォルトのサイズが提示されます。
/var ファイルシステムのサイズをカスタマイズするには、F4_Customize キーを押します。
/var ファイルシステムの「サイズ」列のエントリを編集して、ディスク容量サイズの 2 倍に設定します。
たとえば、インストールプログラムで 40M バイトの容量が割り当てられている場合は、「サイズ」の値を 80 に変更します。
インストールを完了します。
カスタム JumpStart プログラムを使用している場合は、filesys プロファイルキーワードを使用して /var ファイルシステムのサイズを設定します。次の例では、スライス 5 の /var ファイルシステムのサイズを 256M バイトに設定しています。
filesys c0t0d0s5 256 /var |
Solaris 10 ソフトウェアには、大きなパーティションをインストールできる機能が含まれています。システム BIOS は Logical Block Addressing (LBA) をサポートしている必要がありますが、BIOS バージョン GG.06.13 は LBA アクセスをサポートしていません。このような衝突を Solaris ブートプログラムは処理できません。このことはほかの HP Vectra システムにも影響します。
このシステムをアップグレードすると、HP システムはブートしなくなります。暗い画面上に点滅する下線が表示されるだけです。
回避方法: 最新の BIOS バージョン GG.06.13 の HP Vectra XU シリーズシステムを Solaris 10 リリースにアップグレードしないでください。Solaris 10 リリースでは、これらのシステムはサポートされていません。
ブートフロッピーディスクまたはブート CD を使用すれば、ブートにハードディスクコードを使用しないので、システムをブートすることができます。その後、ブート可能デバイスとして、ネットワークまたは CD-ROM ドライブではなくハードディスクを選択してください。
SPARC ベースのシステムでは、Solaris 10 OS は 64 ビットモードでのみ動作します。一部の Sun4UTM システムでは、OS を 64 ビットモードで実行するために、Flash PROM 内の OpenBootTM ファームウェアを高いレベルに更新する必要があります。次のシステムでは、Flash PROM の更新が必要となる場合があります。
UltraTM 2
Ultra 450 および Sun EnterpriseTM 450
Sun Enterprise 3000、4000、5000、および 6000 の各システム
次の表に、UltraSPARC システムと、64 ビットの Solaris 10 OS を実行するために必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。システムタイプは、uname -i コマンドを実行して確認できます。実行中のファームウェアバージョンは、prtconf -V コマンドを実行して確認できます。
表 2–1 UltraSPARC システム上で 64 ビット Solaris ソフトウェアを実行するために必要なファームウェアバージョン
システムタイプ (uname -i で出力される) |
必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -V で出力される) |
---|---|
SUNW,Ultra-2 |
3.11.2 |
SUNW,Ultra-4 |
3.7.107 |
SUNW,Ultra-Enterprise |
3.2.16 |
この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM を更新する必要はありません。
Flash PROM を更新する方法については、http://docs.sun.com で『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』のいずれかの版を参照してください。
Solaris Live Upgrade が正しく動作するためには、使用する OS バージョンに特定のパッチリビジョンのセットをインストールする必要があります。http://sunsolve.sun.com を参照して、最新のパッチリストを使用しているかどうか確認してください。さらに詳しい情報は、SunSolveSM の Web サイトで、info Doc 72099 を参照してください。
Solaris 7 または Solaris 8 リリースを実行している場合、Solaris Live Upgrade インストールプログラムを実行できない可能性があります。これらのリリースには、JavaTM 2 実行環境を実行するのに必要なパッチセットが含まれていません。
これにより発生する失敗で一番多いのは、Java の例外エラーです。次のメッセージが表示される場合があります。
InvocationTargetException in ArchiveReader constructornull java.lang.reflect.InvocationTargetException at install.instantiateArchiveReader(Compiled Code) at install.<init>(Compiled Code) at install.main(Compiled Code) |
Solaris Live Upgrade インストールプログラムを実行してパッケージをインストールするためには、Java 2 実行環境の推奨パッチクラスタが必要です。
回避方法: 次の回避方法を完了してください。
pkgadd コマンドを使用して、Solaris Live Upgrade パッケージをインストールします。
詳細な手順については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 8 章「Solaris Live Upgrade によるブート環境の作成 (作業)」を参照してください。
Java 2 実行環境の推奨パッチクラスタをインストールします。パッチクラスタは、 http://sunsolve.sun.com で入手できます。その後、Solaris Live Upgrade インストールプログラムを使用してパッケージをインストールできます。
Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアは、旧バージョンの Solaris Management Console 1.0、1.0.1、1.0.2 ソフトウェアと互換性がありません。Solaris Management Console 1.0、1.0.1、1.0.2 のいずれかのソフトウェアがインストールされた状態で Solaris 10 リリースおよびその互換バージョンにアップグレードする場合は、Solaris Management Console ソフトウェアをアンインストールする必要があります。システムに SEAS 2.0、SEAS 3.0、Solaris 8 Admin Pack のいずれかがインストールされていると、Solaris Management Console ソフトウェアが存在している可能性があります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
アップグレードする前に /usr/bin/prodreg コマンドを実行して、Solaris Management Console ソフトウェアのフルアンインストールを行います。
Solaris 10 リリースへのアップグレード前に Solaris Management Console ソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 をアンインストールしていなかった場合は、Solaris Management Console ソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 のすべてのパッケージを削除する必要があります。パッケージの削除には prodreg コマンドではなく、pkgrm コマンドを使用します。必ず、手順に記載された順番どおりに削除してください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力します。
# pkginfo | grep “Solaris Management Console“ |
上記の出力結果で、パッケージ名の説明文の先頭に「Solaris Management Console 2.1」という文字列がない場合、そのパッケージは Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアのパッケージです。
pkgrm を使用して、Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
説明文に「Solaris Management Console 2.1」という文字列が含まれているパッケージは削除しないでください。たとえば、SUNWmc.2 は Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアのパッケージです。
pkginfo の出力に、複数のバージョンの Solaris Management Console 1.0 ソフトウェアパッケージが含まれている場合は、pkgrm を使用して、すべてのバージョンを削除してください。このとき、パッケージ名の末尾に番号が付いていないものを先に削除します。その後、末尾に番号が付いているものを削除してください。たとえば、pkginfo の出力に SUNWmcman と SUNWmcman.2 が含まれている場合、最初に SUNWmcman を削除して、次に SUNWmcman.2 を削除します。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWmcman # pkgrm SUNWmcapp # pkgrm SUNWmcsvr # pkgrm SUNWmcsvu # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmcsws |
端末ウィンドウで次のコマンドを実行します。
# rm -rf /var/sadm/pkg/SUNWmcapp |
これで Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。将来 Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアの保守を行う場合や、Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアが正しく機能しない場合は、Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアをいったん削除します。次の手順で再インストールしてください。
pkgrm を使用して、Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
SUNWmc と SUNWmc.2 のように、ある Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアパッケージに対して複数のインスタンスがシステム上に存在する場合は、最初に SUNWmcを削除して、次に SUNWmc.2 を削除してください。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWpmgr # pkgrm SUNWrmui # pkgrm SUNWlvmg # pkgrm SUNWlvma # pkgrm SUNWlvmr # pkgrm SUNWdclnt # pkgrm SUNWmga # pkgrm SUNWmgapp # pkgrm SUNWmcdev # pkgrm SUNWmcex # pkgrm SUNWwbmc # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmccom |
Solaris 10 SOFTWARE - 4 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。端末ウィンドウで次のように入力します。
# # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product # pkgadd -d . SUNWmccom SUNWmcc SUNWmc SUNWwbmc SUNWmcex SUNWmcdev \ SUNWmgapp SUNWmga SUNWdclnt SUNWlvmr SUNWlvma SUNWlvmg SUNWpmgr \ SUNWrmui |
これによって、すべての旧バージョンの Solaris Management Console ソフトウェアが削除され、Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris フラッシュアーカイブを空の代替ブート環境にインストールすると、インストールは失敗します。次のようなエラーメッセージが表示されます。
sh: /path_to_install_image/Solaris_10/Tools/Boot/usr/sbin/install.d /mergescripts/merge_name_service: not found ERROR: Transfer list entry (/a/var/svc/profile/name_service.xml): mergescript failed(/path_to_install_image/Solaris_10/Tools/ Boot/usr/sbin/install.d/mergescripts/merge_name_service) ERROR: Unable to copy a temporary file to it's final location ERROR: Flash installation failed Extracting Flash Archive: 100% completed (of 4361.24 megabytes) The Solaris flash install of the BE S10B74L2 failed. |
上記の例で、path_to_install_image は、インストールに使用しているネットワークインストールイメージのディレクトリパスを表します。
回避方法: 次の手順を実行します。
インストールに使用しているネットワークインストールイメージのディレクトリにある mergescripts ディレクトリに移動します。
# cd path_to_install_image/Solaris_10/Tools /Boot/usr/sbin/install.d/mergescripts |
merge_name_service ファイルを作成します。
# touch merge_name_service |
merge_name_service ファイルを実行可能にします。
# chmod a+x merge_name_service |
インストールするシステム上で、Solaris Live Upgrade を使用して Solaris フラッシュアーカイブを代替ブート環境にインストールします。
Solaris Live Upgrade による Solaris フラッシュアーカイブのインストール手順については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「ブート環境への Solaris フラッシュアーカイブのインストール」を参照してください。
手順 4 でインストールした代替ブート環境にファイルシステムをマウントします。
# lumount alt_boot_env mount-point |
上記のコマンドで、alt_boot_env は手順 4 でインストールした代替ブート環境を表し、mount-point はこの代替ブート環境のマウントポイントを表します。
代替ブート環境の /var/svc/profile ディレクトリに移動します。
# cd mount-point/var/svc/profile |
name_service.xml プロファイルを削除します。
# rm name_service.xml |
ネームサービスプロファイルについて、name_service.xml ファイルへのシンボリックリンクを作成します。
# ln -s ns_name-service.xml name_service.xml |
上記の例で、name-service は、システムに使用するネームサービスを表します。この値には、次のいずれかの文字列を使用します。
nis
nisplus
dns
ldap
files
Solaris 10 のインストール中に主ボードインタフェースでないインタフェースを構成しようとすると、次のような場合にインストールが失敗します。
Solaris GUI インストールプログラムを使用する。
PCMCIA インタフェースカードなど、主インタフェースでないインタフェースを構成する。
システムで DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) の使用を有効にする。
次のエラーメッセージが表示されます。
An error has occurred in configuring the system. Please go back and check your settings. |
回避方法 1: Solaris の対話式テキストインストーラ (デスクトップセッション) を使用します。
SPARC ベースのシステムの場合は、ok プロンプトで次のコマンドを入力します。
ok boot cdrom -text |
x86 ベースのシステムの場合は、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、次のコマンドを入力します。
b -text |
回避方法 2: Solaris GUI インストールプログラムを使用します。
ネットワーク接続の情報を求めるプロンプトが表示されたら、「接続されていない」を選択します。
インストールを完了します。
インストール後、sys-unconfig コマンドを使用して、ネットワークに接続されたシステムとしてシステムを再構成して DHCP サポートを有効にします。
sys-unconfig コマンドでシステムを再構成する方法の詳細については、sys-unconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Java Workstation 2100Z の DVD コンボドライブのファームウェアが原因で、システムパニックが発生することがあります。このパニックは、ワークステーションを Solaris 10 Operating System DVD からブートするときに発生します。カーネル起動画面が表示されたあと、次のメッセージがごく短時間に表示されます。
panic[cpu0]/thread=fec1be20: mod_hold_stub: Couldn't load stub module sched/TS_DTBL fec25cb0 genunix:mod_hold_stub+139 (fec04088, 63, fea11) fec25cc4 unix:stubs_common_code+9 (1, 8, fec026e4) fec25ce4 unix:disp_add+3d (fec026dc) fec25d00 genunix:mod_installsched+a4 (fef01530, fef01518) fec25d20 genunix:mod_install+2f (fef01518, fec25d3c,) fec25d2c TS:_init+d (0, d6d89c88, fec25d) fec25d3c genunix:modinstall+d9 (d6d89c88) fec25d50 genunix:mod_hold_installed_mod+2e (d6d77640, 1, fec25d) fec25d7c genunix:modload+ac (fec026c4, fec26c4) fec25d98 genunix:scheduler_load+3d (fec026c4, fec026dc) fec25db4 genunix:getcid+50 (fec026c4, fec28514) fec25dcc unix:dispinit+df (fec25ddc, fe814ba9) fec25dd4 unix:startup_modules+d5 (fec25dec, fe8cac37) fec25ddc unix:startup+19 (fe800000, 166130, 7) fec25dec genunix:main+16 () |
その後、システムが自動的にリセットされます。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: BIOS の構成設定の一部を変更します。この一時的な回避方法によって、Solaris 10 のインストールを完了できます。ただし、この方法では、DVD の読み取りパフォーマンスが低下することがあります。次の手順を実行します。
システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押してセットアップモードに入ります。
画面には、次のような接続タイプのオプションが表示されます。
Primary Master [ ] Primary Slave [ ] Secondary Master [CD-ROM] Secondary Slave [ ] |
DVD ドライブの接続タイプを選択するために、CD-ROM 用の接続タイプを選択します。
システムに光学式ドライブが複数ある場合など、画面に CD-ROM 用の接続タイプが複数表示されることがあります。そのような場合は、システムのケースを開き、DVD ドライブの接続点を調べる必要があります。必ず DVD ドライブに適した接続タイプを選択してください。
適切な CD-ROM 接続タイプを選択したら、Enter キーを押します。
次に表示される画面では、Type:[Auto] が自動的に選択されています。
スペースキーを 2 回押して、選択を Type:[CD-ROM] に変更します。
矢印キーを使用して「Transfer Mode」を選択します。
Enter キーを押して、「Transfer Mode」のほかのオプションを一覧表示します。
矢印キーを使用して「Standard」を選択し、Enter キーを押して確定します。
F10 キーを押して、構成の変更を保存し、BIOS セットアップを終了します。
システムが再起動します。
回避方法 2: DVD コンボドライブのファームウェアを v1.12 に更新します。この回避方法を実行するには、Microsoft Windows が稼働しているシステムに DVD コンボドライブを接続する必要があります。次の手順を実行します。
DVD コンボドライブを Sun Java Workstation 2100z から取り外します。ドライブを正しく取り外す手順については、ワークステーションのユーザーガイドを参照してください。
Microsoft Windows が稼働しているシステムにドライブを接続します。必要な場合は必ず、マスターおよびスレーブのジャンパ設定を変更してください。
AOpen のダウンロードセンターを参照します。 http://download.aopen.com.tw/default.aspx
次の情報を使用して、使用している DVD ドライブのファームウェアを検索します。
Product: Combo drives
Model: COM5232/AAH
Categories: Firmware
ファームウェアバージョン R1.12 をダウンロードし、インストールします。
ドライブをワークステーションに再び取り付けます。必要に応じて、マスターおよびスレーブのジャンパ設定を元に戻します。
このサイトには、これよりも新しいバージョンのファームウェアが用意されている可能性もあります。Sun のテストでは、パニックの問題は v1.12 リリースで解決されることが確認されています。v1.12 より新しいバージョンのファームウェアでも同様にこの問題が解決されるかどうかは、Sun では確認できません。
Solaris インストールのグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して Solaris フラッシュTMアーカイブを x86 ベースのシステムにインストールする場合、インストールが失敗することがあります。インストールの開始前にシステムで Solaris OS または Linux オペレーティングシステムが稼働していなかった場合に、この失敗が発生します。
次のエラーメッセージが表示されます。
Unexpected error found with media or archive selected |
回避方法: Solaris インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「Solaris Interactive」オプションは選択しないでください。オプション 3 または 4 を選択して、Solaris の対話式テキストインストーラを実行します。インストール中に使用するメディアを指定するよう求められたら、Solaris フラッシュアーカイブのパスを入力します。
次の Sun Fire システムでは、デフォルトではシリアルコンソール (ttya) が動作しません。
Sun Fire V20z
Sun Fire V40z
Sun Fire V60x
Sun Fire V65x
シリアルコンソールを使用するには、システムの BIOS を手動で設定する必要があります。
回避方法: この回避方法を実行するには、システムに Sun キーボードとディスプレイモニターが必要です。次の手順を実行します。
マシンをブートします。
システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押して Phoenix BIOS にアクセスします。
「Peripherals」で、通信ポートを「disabled」から「enabled」に変更します。
設定を保存し、システムをブートします。
eeprom コマンドを使用して、入力デバイスと出力デバイスを ttya に変更します。
これらのシステムでは、システムのブート中に Stop キーと N キーを押しても、低レベルのファームウェアをデフォルトの設定にリセットすることはできません。
x86 ブートパーティションがすでに存在しているシステムでは、Solaris GUI インストールプログラムが失敗する場合があります。既存の x86 ブートパーティションが Solaris GUI インストールプログラムで作成された場合に、この失敗が発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
Default layout will not work on this system. Error: Error: ERROR: Could not create explicit fdisk partition on c0t0d0, requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk partition 1 Error: Error: ERROR: System installation failed Pfinstall failed. Exit stat= java.lang.UNIXProcess@a89ce3 2 artition on c0t0d0, requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk partition 1 ERROR: System installation failed |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「3 Solaris Interactive Text (Desktop Session)」を選択します。
回避方法 2: Solaris GUI インストールプログラムを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトで、「カスタムインストール」を選択します。
カスタムインストールのパネルでは、インストールするロケール、ソフトウェア、およびディスクに関する情報を入力するよう求められます。
システムに応じて、これらの画面の質問に適切に回答します。
Fdisk の選択画面で、x86boot パーティションが含まれているディスクにチェックマークを付けます。
プルダウンメニューで x86boot パーティションを「UNUSED」に変更して、このパーティションを削除します。
x86boot パーティションを「UNUSED」から元の「x86boot」に変更して、このパーティションを追加します。
インストールを続行します。
x86 ベースのシステムで、ディスクデバイスのシリンダ数が 65,535 を超える場合、Solaris OS ではシリンダ番号の下位 16 ビットだけが使用されます。このため、Solaris OS で使用できる実際のディスク領域サイズが減少します。たとえば、あるディスクのシリンダ数が 70,000 と報告されている場合は、70,000 と 65,535 の差である 4,464 が、Solaris OS で使用できるシリンダ数になります。
使用しているディスクのシリンダ数が 65,535 を超えているかどうかを確認するには、次の式を使用しておおよそのディスク容量を計算します。
ディスク容量 = シリンダ数 * ヘッド数 * セクター数 * 512
次に、明記されているディスク容量とこの計算結果を比較します。2 つの値の差が大きい場合は、ディスクのシリンダ数が 65,535 を超えていることを示しています。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
シリンダの制限を超えないよう、RAID ボリュームを小さく保ちます。
Solaris ラベルを作成します。このジオメトリでは、65,535 以下のシリンダ数が使用されます。この 2 番目の方法を実行するには、セクター数またはヘッド数の値を大きくします。ただし、どちらも 16 ビットを超えてはなりません。
2 番目の方法は、ミラー化された 72G バイトディスクを備えた Sun Fire V20z または Sun Fire V40z システムに適用できます。BIOS RAID 機能で報告されるヘッド数およびセクター数は、単一の 72G バイトディスクの場合よりかなり少なくなります。このため、シリンダ数は 65,535 の制限を超えます。
ただし、最初のディスクを Solaris 10 OS でフォーマットしラベルを付けてから、この最初のディスクを BIOS で別のディスクにミラー化できます。この手順を通して、最初のディスクのラベルは維持されます。Solaris では最初のディスクのジオメトリが使用され、制限超過を回避できます。
2 番目の方法を実行するには、ディスクエディタを使用してディスクのラベルを手動で変更して、有効なジオメトリ値にする方法もあります。
Sun LX50 システムにおいて、X サーバーが PS/2 マウスデバイスを開くことができない場合があります。このエラーは、インストール時、あるいは、システムのリブート時に発生します。この問題が発生すると、次のエラーメッセージが表示されます。
ddxSUNWmouse: Error opening mouse device '/dev/kdmouse; /dev/kdmouse: No such device or address |
結果として、Solaris インストールプログラムはコマンド行インタフェースでしか動作できません。この問題は、インストール後、Solaris 実行時にも残ることがあります。
回避方法: サーバーの PS/2 コネクタに接続されている Y ケーブル上で、PS/2 キーボードとマウス間の接続を切り替えてください。
その後、システムをリブートしても PS/2 マウスが認識されない場合は、LX50 サーバーの Reset ボタンを押してください。あるいは、次のブートプロンプトが表示されたときに、再構成オプション (b -r) を使用してください。
Select (b)oot or (i)nterpreter: |
Solaris 7 ソフトウェアを実行しているシステムでは、Solaris 10 Operating System DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。DVD をマウントすることはできますが、データにはアクセスできません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
次のパッチを適用します。
107259–03
107260–03
Solaris 10 Operating System DVD を手動でマウントします。ただし、ボリューム管理を使用しないでください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
Solaris 10 Operating System DVD を手動でマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
Copyright Solaris_10 |
Solaris 10 OS のインストール時またはインストール後に発生するバグ情報について説明します。
Solaris 10 OS のインストールが完了し、システムがリブートするとき、次のような Java エラーメッセージが生成されることがあります。このようなメッセージは、コンソールに表示されるか、/var/adm/messages ファイルに記録されます。
java[16552]: [ID 874347 user.error] libpkcs11: open /var/run/kcfd_door: No such file or directory java[16552]: [ID 523743 user.error] libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so unexpected failure in ELF signature verification. System may have been tampered with. Cannot continue parsing /etc/crypto/pkcs11.conf java[16580]: [ID 874347 user.error] libpkcs11: open /var/run/kcfd_door: No such file or directory java[16580]: [ID 523743 user.error] libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so unexpected failure in ELF signature verification. System may have been tampered with. Cannot continue parsing /etc/crypto/pkcs11.conf |
回避方法: ありません。このエラーメッセージは無視してください。
インストール中にシステムによってディスクが排出され、インストールが失敗することがあります。このエラーは、Solaris 10 インストールディスクからブートする場合に発生します。インストールディスクは、Solaris 10 Operating System DVD または Solaris 10 SOFTWARE - 1 CD のどちらかです。システムをブートしたあと、Solaris フラッシュアーカイブをネットワークからインストールしようと試みたときです。
この問題は、次の 2 つの状況で発生します。
DVD または CD のインストールディスクから Solaris GUI インストールプログラムを実行している場合で、システムに対して無効な Solaris フラッシュアーカイブを指定したとき。たとえば、SPARC ベースのシステムへのインストール中に x86 アーカイブのパスを指定すると、このエラーが発生します。ディスクが排出されたあと、次のようなエラーメッセージがコンソールウィンドウに表示されることがあります。
/sbin/install-solaris: rm: cannot execute /sbin/install-solaris: date: cannot execute /sbin/install-solaris: gettext: cannot execute. |
Solaris 10 インストールディスクから Solaris テキストインストーラをコンソールセッションで実行し、Solaris フラッシュアーカイブをネットワークから正常にインストールした場合。ディスクが排出されたあと、次のようなエラーメッセージがコンソールウィンドウに表示されることがあります。
/sbin/setup-launcher[310]: 1356 Killed /sbin/setup-launcher[315]: 1357 Killed |
回避方法 1: 無効なアーカイブによってエラーが発生した場合は、エラーの原因に応じて次のいずれかを実行してください。
GUI インストールプログラムを使用して、インストールを再実行します。有効なアーカイブのパスを指定します。
ウィンドウ表示環境のデスクトップセッションでテキストに基づいたインストーラを使用して、アーカイブをインストールします。
SPARC ベースのシステムの場合は、ok プロンプトで boot cdrom -text と入力します。
x86 ベースのシステムの場合は、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「3 Solaris Interactive Text (Desktop session)」を選択します。
回避方法 2: テキストに基づいたインストーラをコンソールセッションで使用したあとにエラーが発生した場合は、次のいずれかを実行してください。
コンソールセッションではなく、ウィンドウ表示環境のデスクトップセッションでテキストに基づいたインストーラを使用します。
SPARC ベースのシステムの場合は、ok プロンプトで boot cdrom -text と入力します。
x86 ベースのシステムの場合は、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「3 Solaris Interactive Text (Desktop session)」を選択します。
システムによってディスクが排出されたあとに、次の手順を実行します。
Solaris 10 OS の初期インストール後、システムの最初のリブート時に kdmconfig プログラムが 2 回実行されることがあります。この最初の起動時に、プログラムが起動するたびに X サーバーの選択を求めるプロンプトが表示されます。この状況は、X サーバーを使用するように構成されていない x86 ベースのシステムで発生します。たとえば、グラフィックスディスプレイを使用していない「ヘッドレス」システムは、そのようなシステムの一例です。
回避方法: プログラムが起動して X サーバーの選択を求めるプロンプトが表示されたら、そのたびに F3_Exit キーを押します。起動処理が再開されるまでに少し時間がかかる場合もあります。この最初の起動が完了したら、それ以降はシステムをリブートしてもこの問題は発生しなくなります。
カスタム JumpStart インストール方式を使用して x86 ベースのシステムへのインストールを行う場合は、スライス 2 をオーバーラップスライスとして明示的に構成すると、エラーが発生します。インストールの完了後に、システムが正常にリブートされません。次のエラーメッセージが表示されます。
Cannot find Solaris partition |
オーバーラップスライス 2 (c0t0d0s2 など) は、シリンダ 0 ではなくシリンダ 1 から始まるように設定されるので、この失敗が発生します。
回避方法: カスタム JumpStart プロファイルで、スライス 2 をオーバーラップスライスとして構成する filesys キーワードエントリを削除します。たとえば、次のようなキーワードエントリを削除します。
filesys c0t0d0s2 all overlap |
エントリを削除したあと、カスタム JumpStart インストールを実行します。
Solaris 10 ソフトウェアをインストールすると、/var/sadm/system/logs および /var/sadm/install/logs にある install_log ファイルが不完全になることがあります。システムに正常に追加されたパッケージに関する情報や、パッケージの追加時に発生したエラーが、これらのログに記録されないことがあります。このため、インストールやアプリケーションの問題の障害追跡を行うための情報源として install_log ファイルを使用できません。
回避方法: アプリケーションが正常に動作しない場合に、install_log ファイルをアプリケーションパッケージがインストールされたかどうかの確認には使用できません。次の手順を実行します。
Solaris Product Registry を調べて、どのパッケージがアプリケーションで使用されているかを確認します。
# prodreg |
pkginfo コマンドを使用して、これらのパッケージのうちで部分的にインストールされたものがないか確認します。
# pkginfo -p package-name |
上記のコマンドで出力された各パッケージを削除します。
# pkgrm options package-name |
各パッケージを再インストールします。
# pkgadd options package-name |
Solaris 10 Operating System DVD から Solaris をインストールする場合、対話式 GUI インストールは失敗することがあります。この失敗は、システムで boot-device 構成変数が設定されていない場合に発生します。
boot-device 構成変数が設定されているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# prtconf -pv | grep boot-device |
このコマンドの出力が boot-device: のみで、関連付けられたデバイスがない場合、対話式 GUI インストールプログラムを使用して Solaris 10 Operating System DVD からインストールを行うことはできません。
回避方法: 対話式テキストインストーラを使用して Solaris 10 ソフトウェアをインストールしてください。インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求められたら、オプション 3 の「Solaris Interactive Text (Desktop Session)」を選択します。
Solaris 10 Operating System DVD からインストールする方法の詳細については、『Solaris 10 インストールガイド (基本編)』を参照してください。
Solaris インストールプログラムを使用して Solaris 10 ソフトウェアをインストールすると、いくつかの情報および SunSM Remote Services (SRS) Net Connect ソフトウェアの終了パネルが適切に表示されないことがあります。
インストールパネルのフレームおよび「取消し」ボタンは表示されますが、インストールパネルの内容が表示されません。
この問題は、この Solaris OS リリースに含まれているほかのソフトウェア製品を Solaris インストールでインストールしている場合にも発生することがあります。
回避方法: 次の手順を実行します。
空のインストールパネルが表示されたら、「取消し」ボタンをクリックして、SRS Net Connect インストールを省略します。
Solaris 10 ソフトウェアのインストールが完了したあとで、SRS Net Connect ソフトウェアを Solaris 10 Operating System DVD または Solaris 10 SOFTWARE - 2 CD から手動でインストールします。
最初に Solaris 10 ソフトウェアインストールを完了したあとで SRS Net Connect ソフトウェアをインストールすると、すべてのパネルが正しく表示されます。
一部の Dell Precision ワークステーションでは、インストール中に USB キーボードがフリーズしたり部分的に機能しなくなったりして、インストールを実行できなくなることがあります。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
ファームウェアの USB エミュレーションモードを切り替えます。
PS/2 キーボードに切り替えます。
リブートして再試行します。
あるいは、システムの BIOS を更新して問題を解決してください。
Solaris 10 OS をインストールしたとき、/devices/pseudo 名前空間のアクセス権が不適切に設定されることがあります。その場合、システムが一部のシステムデバイスにアクセスできなくなります。Solaris フラッシュアーカイブを使用してクローンシステムに Solaris 10 OS をインストールした場合にも、同様の名前空間アクセス権エラーが発生します。
インストール後に SUNWcsd パッケージに対して pkgchk -n コマンドを実行すると、次のようなメッセージが表示されます。
# pkgchk -n SUNWcsd ERROR: /devices/pseudo/cvc@0:cvc pathname does not exist unable to create character-special device ERROR: /devices/pseudo/cvcredir@0:cvcredir pathname does not exist unable to create character-special device |
Solaris フラッシュアーカイブを使用してクローンシステムに Solaris 10 OS をインストールした場合、上記のコマンドを実行すると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
# pkgchk -n SUNWcsd ERROR: /dev group name sys expected <(null)> actual ERROR: /devices/pseudo/clone@0:eri permissions <0666> expected <0600> actual ERROR: /devices/pseudo/clone@0:ibd permissions <0666> expected <0600> actual ERROR: /devices/pseudo/cvc@0:cvc pathname does not exist ERROR: /devices/pseudo/cvcredir@0:cvcredir pathname does not exist |
Solaris フラッシュインストールの場合も、SUNWcsr パッケージについて上記と同様のエラーメッセージが表示されます。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: SUNWcsd Core Solaris Devices パッケージに対して pkgchk -nf コマンドを実行します。この回避方法は、Solaris 10 OS を CD または DVD メディア、あるいはネットワークインストールイメージからインストールした場合に適用されます。
# pkgchk -nf SUNWcsd |
回避方法 2: この回避方法は、Solaris フラッシュアーカイブを使用して Solaris 10 OS をインストールするクローンシステムに適用されます。アーカイブをインストールする前に、次の手順を実行します。
マスターシステム上に /etc/flash/reboot ディレクトリを作成します。
# mkdir -p /etc/flash/reboot # |
マスターシステム上で、次のスクリプトをテキストエディタで作成します。
#! /usr/bin/sh # echo " Doing pkgchk -nf SUNWcsd" pkgchk -nf SUNWcsd echo " Doing pkgchk -nf SUNWcsr" pkgchk -nf SUNWcsr exit 0 |
このスクリプトを pkgchk.cleanup というファイル名で /etc/flash/reboot ディレクトリに保存します。
pkgchk.cleanup スクリプトが実行可能であることを確実にします。
# cd /etc/flash/reboot # chmod a+x pkgchk.cleanup |
Solaris フラッシュアーカイブを作成します。
アーカイブをクローンシステムにインストールします。
ただし、Solaris フラッシュアーカイブを使用してすでに Solaris 10 OS をインストールしている場合は、次の手順を実行してエラーを解決してください。
SUNWcsd Core Solaris Devices パッケージに対して pkgchk -nf コマンドを実行します。
# pkgchk -nf SUNWcsd |
クローンシステム上で、SUNWcsr Core Solaris (Root) パッケージに対して pkgchk -nf コマンドを実行します。
# pkgchk -nf SUNWcsr |
ネットワークイメージを使用して Solaris をインストールできます。Solaris 10 SOFTWARE CD を組み合わせてイメージを作成した場合は、次のメッセージが表示される場合があります。
Error message: Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 514559 daemon.error] svc_tp_create: Could not register prog 100024 vers 1 on udp Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 514559 daemon.error] svc_tp_create: Could not register prog 100024 vers 1 on tcp Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 514559 daemon.error] svc_tp_create: Could not register prog 100024 vers 1 on ticlts Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 514559 daemon.error] svc_tp_create: Could not register prog 100024 vers 1 on ticotsord Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 514559 daemon.error] svc_tp_create: Could not register prog 100024 vers 1 on ticots Jun 18 10:51:53 b26b statd[149]: [ID 447212 daemon.error] statd: unable to create (SM_PROG, SM_VERS) for netpath. |
回避方法: ありません。このメッセージは無視してください。システムのブート後、ネットワークファイルシステム (NFS) は正常に機能します。
複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 10 リリースをインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークに接続されていない、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じ Ethernet アドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。次のエラーメッセージが表示されます。
ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address |
この問題は、local-mac-address
PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ IP アドレスで構成されるためです。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
構成されたインタフェースだけを使用するには、初期ブート後にシステムをリブートします。
各ネットワークインタフェースに異なる IP アドレスを割り当てるには、次のいずれかの方法で local-mac-address
PROM 変数を true に設定します。
ok プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ok setenv local-mac-address? true |
スーパーユーザーとして、次のコマンドを端末ウィンドウに入力します。
# eeprom local-mac-address?=true |
インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力される可能性があります。
Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated. |
または
Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated |
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、ほかのファイルシステムに割り当てることはできません。
回避方法: この警告メッセージは無視してください。
Solaris 10 1/06 リリース以降のアップグレードに関する最新のサポート情報については、「Solaris リリースのアップグレードサポートの変更」を参照してください。
ここでは、アップグレードに関するバグ情報について説明します。これらのバグには、Solaris 10 OS へのアップグレード中に発生するものもあれば、アップグレードの完了後に発生するものもあります。
この Solaris 10 リリースの Solaris ボリュームマネージャーでは、デバイス ID が新しい形式で表示されます。Solaris 9 9/04 OS では、ディスクセットでのデバイス ID サポートが導入されましたが、この新しい形式は認識されません。Solaris 9 9/04 リリースから Solaris 10 OS にアップグレードするとき、既存のディスクセットアップに関連付けられたデバイス ID は、Solaris ボリュームマネージャーの構成で更新されません。Solaris 9 9/04 OS に戻す必要がある場合、アップグレード後にディスクセットに加えた構成の変更は、Solaris 9 9/04 OS で使用できないことがあります。詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の第 25 章「Solaris ボリュームマネージャの障害追跡 (作業)」を参照してください。
推奨パッチクラスタがインストールされた Solaris 9 リリースが稼働しているシステムでは、Solaris 10 OS へのアップグレードは部分的にしか成功しません。この問題は、Solaris 9 推奨パッチクラスタがインストールされた次のリリースが稼働しているシステムで発生します。
Solaris 9 リリース
Solaris 9 9/02 リリース
Solaris 9 12/02 リリース
Solaris 9 4/03 リリース
Solaris 9 8/03 リリース
Solaris 9 12/03 リリース
Solaris 9 4/04 リリース
Solaris 10 リリースへのアップグレード時に、システムから SUNWcti2x パッケージが正常に削除されません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
この問題を回避するには、Solaris 10 OS へのアップグレードを行う前に、パッチ ID 117426-03 またはそれ以降のバージョンをシステムに適用します。
このパッチは http://sunsolve.sun.com からダウンロードできます。
アップグレード時にこの問題が発生する場合は、次の手順を実行します。
テキストエディタを使用して、/var/sadm/pkg/SUNWcti2x/install/preremove ファイル内の次の行をコメントにします。
rem_drv -b ${BASEDIR} sc_nct || EXIT=1 |
SUNWcti2x パッケージを削除します。
# pkgrm SUNWcti2x |
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Solaris 10 OS にアップグレードするとき、古いアンインストールプログラムは削除されません。このような以前の OS のアンインストールプログラムは、システムの /var/sadm/prod ディレクトリに残ります。
次に示す古いアンインストーラは削除されません。
uninstall_Alternate_Pathing_2_3_1.class uninstall_CDRW_1_1.class o uninstall_CDRW_1_0.class uninstall_Bonus_Localization_-_Catalan_CDE_Desktop.class uninstall_Bonus_Localization_-_Polish_CDE_Desktop.class uninstall_Bonus_Localizations_-_Russian_CDE_Desktop.class uninstall_Capacity_on_Demand_1_0.class uninstall_Java3D_1_3_1.class uninstall_Java3D_1_3.class uninstall_Java3D_1_2_1_04.class uninstall_Java3D_1_2_1_03.class uninstall_Lights_Out_Management_2_0.class uninstall_Man_Page_Supplement.class uninstall_OpenGL_1_3.class uninstall_OpenGL_1_2_3.class uninstall_Netra_ct_Platform_1_0.class uninstall_Netra_t11xx_Alarms_2_0.class uninstall_Netscape_6_2_3.class uninstall_Netscape_6_2_1_Beta.class uninstall_PC_launcher_1_0_2.class uninstall_PC_launcher_1_0_1_PCfileviewer_1_0_1.class uninstall_RSC_2_2_2.class uninstall_RSC_2_2_1.class uninstall_RSC_2_2.class uninstall_ShowMeTV_1_3.class uninstall_Solaris_9_French_Localization.class uninstall_Solaris_9_German_Localization.class uninstall_Solaris_9_Hong_Kong_Traditional_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Italian_Localization.class uninstall_Solaris_9_Japanese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Korean_Localization.class uninstall_Solaris_9_Simplified_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Spanish_Localization.class uninstall_Solaris_9_Swedish_Localization.class uninstall_Solaris_9_Traditional_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_On_Sun_Hardware_Documentation.class uninstall_Sun_Hardware_AnswerBook.class uninstall_SunATM_5_0.class uninstall_SunATM_5_1.class uninstall_SunFDDI_PCI_3_0.class uninstall_SunFDDI_SBus_7_0.class uninstall_Sun_Fire_880_FC-AL_Backplane_Firmware_1_0.class uninstall_Sun_Fire_B10n_Load_Balancing_Blade_1_1.class uninstall_SunForum_3_1.class uninstall_SunForum_3_2.class uninstall_SunHSI_PCI_3_0.class uninstall_SunHSI_SBus_3_0.class uninstall_SunScreen_3_2.class uninstall_SunVTS_5_1_PS6.class uninstall_SunVTS_5_1_PS5.class uninstall_SunVTS_5_1_PS4.class uninstall_SunVTS_5_1_PS3.class uninstall_SunVTS_5_1_PS2.class uninstall_SunVTS_5_1_PS1.class uninstall_SunVTS_5_0.class uninstall_System_Management_Services_1_4.class uninstall_System_Management_Services_1_3.class uninstall_System_Management_Services_1_2.class uninstall_System_Service_Processor_3_5.class uninstall_WBEM_DR_1_0.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_2.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_1.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK.class uninstall_XML_Libraries_2_4_12.class |
回避方法: システムをアップグレードしたあと、/var/sadm/prod ディレクトリにある古いアンインストーラを手動で削除してください。
この Solaris 10 リリースでは、pam_ldap の機能に変更が加えられています。このリリースにアップグレードするとき、既存の pam.conf 構成ファイル内の pam_ldap 構成は更新されず、これらの変更は反映されません。pam_ldap 構成が検出された場合は、アップグレードの終了時に生成される CLEANUP ファイルに、次のような通知が追加されます。
/etc/pam.conf please examine/update the pam_ldap configuration because its functionality has changed, refer to pam_ldap(5) documentation for more information |
回避方法: アップグレード後に /etc/pam.conf を調べます。必要に応じて、このファイルを手動で変更して、pam_ldap の新しい機能と互換性を持たせます。変更内容は、use_first_pass オプションや try_first_pass オプションなどのパスワードプロンプト機能、パスワード更新機能などです。pam.conf の更新方法の詳細については、pam_ldap(5) のマニュアルページを参照してください。
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 リリースから Solaris 10 リリースへのアップグレードを行うと、エラーが発生することがあります。Solstice DiskSuite TM 4.2.1 の構成が Solaris ボリュームマネージャーの構成に変換されない場合があります。RAID-0、RAID-1 のほか、ミラー、ストライプ、サブミラーなどのボリュームがすべて失われることがあります。
アップグレードを行う前に Solaris 8 システムに特定の順序でパッチを適用した場合に、この問題が発生します。システムでこの問題が発生するかどうかを調べるには、Solaris 8 システムの SUNWmdr パッケージのバージョン情報を確認します。次のコマンドを入力します。
# grep VERSION /var/sadm/pkg/SUNWmdr/pkginfo |
このコマンドで次のような出力が生成される場合、システムはこの問題の影響を受ける可能性があります。
PKG_CLIENT_VERSION=8 VERSION=4.2.1,REV=1999.12.03.10.00 |
回避方法: 次の手順を実行します。
Solaris Live Upgrade を使用して代替ブート環境をアップグレードします。
詳細は、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』を参照してください。
アップグレードされたブート環境のディスクをマウントします。ただし、アップグレードされたブート環境をアクティブにしないでください。
# mnt -F ufs /mnt/c0t0d0slice_number /mnt |
上記の例で、slice_number は、アップグレードされたブート環境が含まれているスライスを表します。
/etc/system ファイルで MDD データベース情報のエントリを確認します。たとえば、次のようなテキストです。
* Begin MDD database info (do not edit) set md:mddb_bootlist1="sd:7:16 sd:7:1050 sd:7:2084" * End MDD database info (do not edit) |
アップグレードされたブート環境の /kernel/drv/md.conf ファイルをテキストエディタで開きます。
# cd /kernel/drv # vi md.conf |
md.conf を次のように変更します。
手順 3 で確認した /etc/system ファイルの mddb_bootlist 情報を追加します。この情報の前と後ろに置かれている「Begin」および「End」コメント行も必ず追加してください。
mddb_bootlist 行にある各 sd ディスクエントリの末尾に、テキスト文字列 :id0 を追加します。
mddb_bootlist エントリの下に、次の新しい行を挿入します。
md_devid_destroy=1; |
md.conf ファイルの変更例を次に示します。
# Begin MDD database info (do not edit) mddb_bootlist1="sd:7:16:id0 sd:7:1050:id0 sd:7:2084:id0"; md_devid_destroy=1; # End MDD database info (do not edit) |
md.conf ファイルを保存します。
/etc/system ファイルから mddb_bootlist エントリを削除します。
アップグレードされたブート環境のディスクのマウントを解除します。
アップグレードされたブート環境をアクティブにします。
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 7 リリースから Solaris 10 OS にアップグレードする場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Removal of package was successful. /a//var/sadm/system/admin/upgrade_script: /bin/prodreg: not found /a//var/sadm/system/admin/upgrade_script: /bin/prodreg: not found /a//var/sadm/system/admin/upgrade_script: /bin/prodreg: not found |
このエラーが発生するのは、Solaris 7 リリースに Solaris Product Registry (prodreg) ソフトウェアが含まれていないためです。
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。これらのエラーはインストールに影響を与えません。
Solaris Live Upgrade で luupgrade(1M) コマンドに -i オプションを指定して、アクティブでないブート環境をアップグレードした場合、言語によってはインストールプログラムが表示するテキストが判読不能になります。これは、現在のブート環境にある古いリリースに存在していないフォントを、インストールプログラムが要求した場合に発生します。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Solaris 8 ソフトウェアから Solaris 10 リリースへのアップグレードの際、SUNWjxcft パッケージが削除されるときに、次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。
Removing package SUNWjxcft: Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.alias Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.alias Removal of <SUNWjxcft> was successful |
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。
/etc/init.d/sshd デーモンから第三者の Secure Shell (OpenSSH など) を実行しているシステムの場合、Solaris 10 リリースにアップグレードすると、既存の Secure Shell デーモンが使用できなくなります。アップグレード時に、Solaris 10 ソフトウェアが自身の sshd で /etc/init.d/sshd の内容を上書きし、既存の sshd が失われます。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムが不要な場合は、アップグレード時に SUNWsshdr パッケージと SUNWsshdu パッケージをインストールしないでください。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムもクライアントプログラムもどちらも不要な場合は、アップグレード時に Secure Shell Cluster (SUNWCssh) をインストールしないでください。
/export ディレクトリの空き容量がゼロに近い状態で、システムを Solaris 10 リリースにアップグレードしようとすると、/export ディレクトリ容量の必要条件の計算に誤りが発生し、アップグレードに失敗します。この問題は、ディスクレスクライアントがインストールされている場合によく発生します。または、/export ディレクトリに他社製のソフトウェアがインストールされている場合にも発生します。次のメッセージが表示されます。
WARNING: Insufficient space for the upgrade. |
回避方法: アップグレードの前に、次のいずれかを実行してください。
アップグレードが完了するまで、一時的に /export ディレクトリの名前を変更します。
アップグレードが完了するまで、/etc/vfstab ファイル内の /export の行を一時的にコメントにします。
/export が独立したファイルシステムである場合は、アップグレードを実行する前に /export のマウントを解除します。
現在のシステムが、Solstice AdminSuiteTM 2.3 Diskless Client ツールによってインストールされたディスクレスクライアントをサポートしている場合、2 つの手順を実行する必要があります。
既存のディスクレスクライアントのうち、サーバーと同じ Solaris バージョンで同じアーキテクチャーのものをすべて削除します。
Solaris 10 リリースをインストールするか、または Solaris 10 リリースにアップグレードします。
具体的な手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。
ディスクレスクライアントを削除せずに Solaris 10 ソフトウェアをインストールしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
The Solaris Version (Solaris version-number) on slice <xxxxxxxx> cannot be upgraded. There is an unknown problem with the software configuration installed on this disk. |
このエラーメッセージの version-number は、現在、システムで稼働している Solaris のバージョンを表します。<xxxxxxxx> は、このバージョンの Solaris ソフトウェアを実行しているスライスです。
ここでは、Solaris OS のインストールに関連する注意事項について説明します。
Solaris 10 OS をインストールすると、選択した言語に応じて StarOffice または StarSuite TM ソフトウェアのいずれかが自動的にインストールされます。言語の一覧とその言語でサポートされているソフトウェアを次に示します。
選択した言語 |
サポートされるソフトウェア |
---|---|
中国語、日本語、韓国語 |
StarSuite |
その他の言語 |
StarOffice |
StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できません。誤ってインストールしたソフトウェアを置き換えるには、次の手順を実行します。
Solaris 10 SOFTWARE - 3 CD または Solaris 10 Operating System DVD をドライブに挿入します。
スーパーユーザーになります。
/cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product などの Product ディレクトリに移動します。
ソフトウェアを置き換えます。
StarOffice を StarSuite で置き換えるには、次のコマンドを使用します。
# pkgrm SUNWsogm SUNWsom # pkgadd -d . SUNWsoagm SUNWsoam |
StarSuite を StarOffice で置き換えるには、次のコマンドを使用します。
# pkgrm SUNWsoagm SUNWsoam # pkgadd -d . SUNWsogm SUNWsom |
翻訳された PDF 形式の文書コレクションの中には、パッケージ名が 9 文字を超えるものがあります。Solaris 7 または 8 ソフトウェアが稼働しているサーバーに、このような PDF コレクションをインストールする場合は、先にパッチを 2 つインストールしておく必要があります。
回避方法: これらのパッチのインストール手順については、Solaris 10 OS DOCUMENTATION DVD にある Solaris Documentation Important Information ファイルを参照してください。このファイルは次のディレクトリにあります。
mount-point/README/locale/install_ locale.html |
Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。
Solaris 10 リリースをインストールするのに複数の CD を使用する Solaris Live Upgrade で行うと、LANGUAGES CD からデフォルトですべての言語がインストールされます。
インストール後、インストール時に選択したロケール以外のロケールでシステムにログインすると、判読できない文字が表示される可能性があります。このようなロケールのいずれかにログインしたあとは、英語のロケールが表示されます。
回避方法: インストール時に、カスタムインストールオプションを選択します。LANGUAGES CD インストール時にインストールする必要のない言語のチェックをすべて解除します。