この章では、問題として認識されている実行時の問題について説明します。
この章に記載されている問題とバグの一部は、後続の Solaris 10 リリースですでに解決済みです。アップグレード済みの Solaris ソフトウェアでは、この章の一部の問題とバグに関する説明が適用されなくなっている可能性があります。使用している Solaris 10 ソフトウェアに適用されないバグと問題については、付録 A 「Solaris 10 オペレーティングシステムで統合されたバグの表」を参照してください。
Solaris 10 OS の共通デスクトップ環境 (CDE) に関するバグ情報について説明します。
インテル社の i810 および i815 統合型グラフィックスチップセットは、Xorg X Window System サーバーではサポートされていません。Xsun サーバーではサポートされています。Xsun サーバーでこれらのチップセットを使用するように設定するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のプログラムを実行して、キーボード、ディスプレイ、およびマウスを設定します。
# kdmconfig |
「Introduction and X Server Selection」画面で、Xsun サーバーを選択します。
「View and Edit Window System Configuration」画面で、Intel i810/i815 (4MB) が自動的にビデオデバイスとして選択および表示されます。
Intel i810 および i815 チップセットが自動的に選択されない場合は、「Change Video Device/Monitor」オプションを選択します。
「Video Device Selection」画面で、「Intel i810/i815 (4MB) 」オプションを選択します。
続けてほかの kdmconfig オプションを選択します。
x86 システムで Xorg をデフォルトの Xserver として使用している場合は、ar ロケールでアラビア語のフォント (iso7759-6) が表示されません。Xorg の代わりに Xsun を使用している場合は、このエラーは発生しません。
回避方法: 次の手順を実行します。
スーパーユーザーとして、/usr/dt/config/Xservers を編集します。
次の行をコメント解除するか、追加します。
:0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner -defdepth 24 |
次の行をコメントにします。
:0 Local local_uid@console root /usr/X11/bin/Xorg :0 |
システムをリブートします。
別の方法として、ar_EG.UTF-8 などの UTF-8 ロケールにログインすることもできます。
C ロケールなどのキーボード入力方式を使用しないロケールでは、いくつかの Compose キーシーケンスが機能しないことがあります。このエラーは、そのようなロケールで次のシステム構成のどちらかを使用した場合に発生します。
Solaris 10 (x86 版) で Xorg X サーバーを使用するシステム
Solaris 10 の SPARC 版と x86 版の両方で X キーボード拡張 (XKB) が有効になっている Xsun X サーバーを使用するシステム
特に、Shift キーを使っていずれかの文字を入力する必要がある場合、これらのシステムの Compose キーシーケンスはうまく機能しません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Shift キーを含まない代替 Compose キーシーケンスを使用します。
詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』の付録 C「Compose キーシーケンス」を参照してください。付録に使用できるシーケンスの一覧が記載されており、その中のいくつかには Shift キーを使用しない代替シーケンスが用意されています。
利用可能な UTF-8 ロケールなど、キーボード入力方式を使用するロケールを使ってログインします。
JumpStart インストール方式を使用する場合は、プロセスによってシステム識別情報の構成 (sysidcfg) ファイルが使用されることがあります。このファイルを使用して、システム用の固有の Xsun 構成ファイルが生成されます。sysidcfg ファイルの Xsun 構成部分は、コマンド kdmconfig -dfilename で作成します。ただし、デフォルトの Xorg サーバーを使用するシステムでは、このコマンドで Xorg 構成情報を含むファイルを作成できません。このため、準備手順を追加しないと、これらのシステムで JumpStart 方式を使用できません。
回避方法: Xorg サーバーを使用するシステムで JumpStart インストール方式を使用する前に、次の手順を実行します。
システムで使用する固有の xorg.conf ファイルを準備します。このファイルを JumpStart サーバーの JumpStart ディレクトリに格納します。
xorg.conf ファイルを作成し、Xorg 情報にアクセスする手順については、「x86: キーボード、ディスプレイ、およびマウスを構成するプログラムが X サーバーに対して機能していない (6178669)」を参照してください。
xorg.conf ファイルをシステム内のインストール先の /etc/X11 ディレクトリにコピーする finish スクリプトを作成します。たとえば、次の行をこのスクリプトに追加します。
cp ${SI_CONFIG_DIR}/xorg.conf /etc/X11/Xorg.conf |
カスタム JumpStart の rules ファイルで、インストールするタイプのシステム用の rules エントリに finish スクリプトを追加します。
カスタム JumpStart インストールを実行します。
カスタム JumpStart インストールの実行方法については、『Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』を参照してください。第 4 章には JumpStart の rules ファイルに関する情報が記載され、第 5 章には finish スクリプトに関する情報が記載されています。
Xorg サーバーを構成するために kdmconfig プログラムに用意されている指示は不完全です。このプログラムは、xorg.conf ファイルを生成するための基本的な指示を表示しますが、一部の関連情報は使用できません。たとえば、xorg.conf ファイルに含まれるオプションはいくつかの場所で上書きされる可能性があります。
コマンド行オプション
Xorg サーバーの起動時にサーバーによって検出される情報
Xorg サーバーの起動スクリプト (引き渡し優先引数を含むことがある)
したがって、Xorg 構成については、次の情報を参照してください。
/usr/X11/man ディレクトリにある Xorg(1x) のマニュアルページ
X サーバーを使用するデスクトップシステムのマニュアルページ。次に例を示します。
/usr/dt/man ディレクトリにある dtlogin(1X)
/usr/share/man ディレクトリにある gdm(1)
マニュアルページのパスにこれらのディレクトリが含まれていない場合は、次のどちらかの手順を実行します。
このディレクトリを MANPATH 環境変数の設定に追加します。
man コマンドの -M ディレクトリオプションを使用します。
Xorg サーバーを起動するスクリプトの中には、smf(5) リポジトリプロパティーを使用するものがあります。特に、FMRI svc:/applications/x11/x11-server は X サーバープロパティーを格納するために使用します。Xorg サーバーに関連したプロパティーは次のとおりです。
options/xserver
options/default_depth
options/server_args
これらのプロパティーを設定および検索するには、スーパーユーザーになり、次の例に示すように svccfg コマンドを実行します。
# svccfg svc:> select application/x11/x11-server svc:/application/x11/x11-server> listprop options/default_depth options/default_depth integer 24 svc:/application/x11/x11-server> setprop options/default_depth = 8 svc:/application/x11/x11-server> listprop options/default_depth options/default_depth integer 8 svc:/application/x11/x11-server> end # |
現在の Solaris 10 リリースでは、デフォルトの X サーバーが Xsun から Xorg に変更されました。キーボード、ディスプレイ、およびマウスを構成するプログラム (kdmconfig) は Xsun サーバーにのみ適用されます。このプログラムは Xorg サーバーの構成には効果がありません。したがって、kdmconfig を使用して Xorg サーバーを構成することはできません。kdmconfig では使用するサーバーを選択できますが、kdmconfig は Xsun サーバーしか構成しません。
回避方法: Xorg サーバーを構成するには、次の手順を実行します。
次のどちらかのコマンドを使用して xorg.conf ファイルを作成します。
/usr/X11/bin/Xorg -configure
/usr/X11/bin/xorgconfig
/usr/X11/bin/xorgcfg
作成された xorg.conf ファイルに必要な変更を加えて編集します。
xorg.conf ファイルを /etc/X11/xorg.conf に移動します。
Xorg 構成の詳細については、/usr/X11/man ディレクトリに含まれている Xorg のマニュアルページを参照してください。このディレクトリは、デフォルトのマニュアルページのパスにはありません。これらのマニュアルページを表示するには、次のいずれかを実行します。
このパスを環境変数 MANPATH の設定に追加します。
構文 man -M /usr/X11/man を使用します。
Xorg コマンド行オプションは、xorg.conf 設定より優先されます。Xorg で使用するオプションの詳細については、マニュアルページを参照してください。
ログインサーバーが起動し、共通デスクトップ環境 (CDE) ログインサービスが起動したとき、次の UTF-8 ロケールが利用できません。
ar_SA. UTF-8
el_GR. UTF-8
nl_BE. UTF-8
nl_NL. UTF-8
pt_PT. UTF-8
回避方法: これらのロケールを使用するには、まず、これら以外の UTF-8 ロケールにログインします。その後、コマンド行で LC_ALL 変数を設定します。次に例を示します。
export LC_ALL=ar_SA.UTF-8
この回避方法は SPARC ベースのシステムだけに適用されます。これらのロケールは x86 ベースのシステムでは利用できません。
CDE デスクトップ環境のリムーバブルメディア自動実行機能は、Solaris 10 ソフトウェアから一時的に削除されています。
回避方法: CD-ROM などのリムーバブルメディアの自動実行機能を使用するには、次のいずれかを実行する必要があります。
リムーバブルメディアのファイルシステムに移動し、最上位のディレクトリで volstart プログラムを実行します。
CD に記載されている指示に従って、CDE 以外の環境からリムーバブルメディアにアクセスします。
デスクトップから最後のエントリを削除したあとに、PDA デバイスに対して同期処理を実行すると、最後のエントリが PDA デバイスからデスクトップに復元されてしまいます。たとえば、カレンダの最後のアポイントメントやアドレス帳の最後のアドレスが、削除したあとに復元されてしまいます。
回避方法: 同期処理を実行する前に、PDA デバイスから最後のエントリを手動で削除してください。
PDA デバイスと Solaris CDE との間でマルチバイトのデータを交換すると、両方の環境でデータが破壊されることがあります。
回避方法: Solaris PDASync アプリケーションを実行する前に、PDA バックアップユーティリティーを使用してパーソナルコンピュータ上のデータのバックアップを作成してください。誤ってマルチバイトのデータを交換し、そのデータを破壊してしまった場合は、作成したバックアップからデータを復元します。
Solaris 10 リリースの DOCUMENTATION DVD に関するバグ情報について説明します。
SUNWsdocs パッケージを削除した場合、ほかのドキュメントパッケージを削除しようとしても失敗します。この問題が発生するのは、SUNWsdocs パッケージがほかのコレクションとともにインストールされ、ブラウザのエントリポイントを提供しているためです。
回避方法: SUNWsdocs パッケージを削除している場合は、ドキュメントメディアから SUNWsdocs パッケージをもう一度インストールし、そのあとでほかのドキュメントパッケージを削除してください。
現在の Solaris 10 リリースが動作しているシステムにおいて、次のヨーロッパロケールでは、Solaris 10 DOCUMENTATION DVD の PDF 文書の表示ができません。
de (ドイツ語)
es (スペイン語)
fr (フランス語)
it (イタリア語)
sv (スウェーデン語)
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
x86 ベースのシステムでは、環境変数 LC_ALL を C acroread に設定します。たとえば、C シェルでは、次のコマンドを端末ウィンドウに入力します。
% env LC_ALL=C acroread |
SPARC ベースのシステムでは、Adobe Acrobat Reader 5.0 またはそれ以降のバージョンにアップグレードします。
Solaris 10 リリースのファイルシステムに関するバグ情報について説明します。
NFSv4 サーバーを Solaris Express 11/04 または以前の Solaris 10 リリースからアップグレードしたあと、プログラムによって EACCES エラーが検出されることがあります。さらに、ディレクトリが間違って空になっているように見えることもあります。
これらのエラーを回避するには、クライアントのファイルシステムをいったんマウント解除してから再マウントします。マウント解除がうまくいかない場合は、umount -f を使用して強制的にファイルシステムをマウント解除する必要があります。あるいは、クライアントをリブートしてもかまいません。
ネットワーク上のクライアントとサーバーが、異なる以前の Solaris 10 リリースでインストールされている場合、NFSv4 アクセス制御リスト (ACL) の関数が正しく動作しないことがあります。対象となる ACL 関数とその関数を使用するコマンド行ユーティリティーは次のとおりです。
acl()
facl()
getfacl
setfacl
これらの関数とユーティリティーについては、それぞれのマニュアルページを参照してください。
たとえば、次の構成を含むネットワークではエラーが検出される可能性があります。
Solaris 10 ベータ版ソフトウェアが稼働しているクライアント
Solaris 10 ソフトウェアが稼働しているサーバー
次の表に、異なる Solaris 10 リリースがインストールされているクライアントとサーバーの構成における ACL 関数の結果を示します。
操作 |
クライアントの S10 OS |
サーバーの S10 OS |
結果 |
---|---|---|---|
get ACL |
S10 ベータ版 |
S10 OS |
正しくない ACL * が作成されます |
get ACL |
S10 OS |
S10 ベータ版 |
正常に機能します |
set ACL |
S10 ベータ版 |
S10 OS |
正常に機能します |
set ACL |
S10 OS |
S10 ベータ版 |
エラー: EOPNOTSUP |
回避方法: NFSv4 ACL の機能を正しく動作させるには、サーバーとクライアントの両方で Solaris 10 OS の完全なインストールを実行します。
現在の Solaris 10 バージョンでは、NFSv4 アクセス制御リスト (ACL) の Solaris 実装は RFC 3530 仕様に準拠しています。しかし、Solaris 10 ベータ版 (Beta 2 または Beta 1) を使用する NFSv4 クライアントではエラーが発生します。これらのクライアントでは、現在の Solaris 10 リリースを使用している NFSv4 サーバー内にファイルを作成することができません。次のエラーメッセージが表示されます。
NFS getacl failed for server_name: error 9 (RPC: Program/version mismatch) |
回避方法: ありません。
システムでは、1T バイト以上のパーティションにダンプを生成することができません。システム上にこのようなデバイスがある場合は、システムパニックが発生したあとにシステムをブートすると、次のようなエラーが発生することがあります。
システムがダンプを保存しない。
次のメッセージが表示されます。
0% done: 0 pages dumped, compression ratio 0.00, dump failed: error 6 |
回避方法: システムのダンプデバイスのサイズを 1T バイト未満に設定してください。
smosservice コマンドを使用して OS サービスを UFS ファイルシステムに追加すると、利用可能なディスク容量が不足しているというメッセージが表示されます。このエラーは、EFI ラベル付きディスクの UFS ファイルシステムでのみ発生します。
回避方法: 次の回避方法を完了してください。
SMI VTOC ディスクラベルを適用します。
ファイルシステムを作成し直します。
smosservice コマンドを再実行します。
Solaris 10 リリースのハードウェア関連の注意事項とバグ情報について説明します。
Solaris 10 OS には、新しい暗号化フレームワークが用意されていますが、バージョン 1.0 および 1.1 の Sun Crypto Accelerator 4000 ボードのソフトウェアとファームウェアはこのフレームワークを利用しません。したがって、これらのバージョンは Solaris 10 OS ではサポートされていません。
2.0 リリースでは新しいフレームワークを使用します。Solaris 10 OS の使用を予定している現在の Sun Crypto Accelerator 4000 ユーザーは、このリリースを無償アップグレードで利用できます。Sun Crypto Accelerator 4000 は輸出が規制されている製品であるため、Sun エンタープライズサービスまたは最寄りの販売ルートを通じて無償アップグレードを受ける必要があります。詳細は、Sun の製品サイトにある Sun Crypto Accelerator 4000 Web ページを参照してください。
一部の USB 2.0 コントローラは EHCI ドライバとの互換性がないため、サポートされていません。次のメッセージが表示されます。
Due to recently discovered incompatibilities with this USB controller, USB2.x transfer support has been disabled. This device will continue to function as a USB1.x controller. If you are interested in enabling USB2.x support please refer to the ehci(7D) man page. Please refer to www.sun.com/io for Solaris Ready products and to www.sun.com/bigadmin/hcl for additional compatible USB products. |
USB デバイスに関する最新情報については、http://www.sun.com/io_technologies/USB-Faq.html を参照してください。
この Solaris リリースでは、USB 1.1 と USB 2.0 の両方のデバイスをサポートします。次の表は、特定の構成で動作する USB デバイスをまとめたものです。接続の種類は、コンピュータに直接接続しても、USB ハブ経由で接続してもかまいません。USB 1.1 のデバイスとハブは低速または全速であることに注意してください。USB 2.0 のデバイスとハブは高速です。ポートと動作速度の詳細については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。
表 3–1 USB デバイスと構成
USB デバイス |
接続の種類 |
---|---|
USB 2.0 ストレージデバイス |
直接、USB 1.1 ハブ、USB 2.0 ハブ |
USB 1.1 デバイス (オーディオデバイスを除く) |
直接、USB 1.1 ハブ、USB 2.0 ハブ |
USB 1.1 オーディオデバイス |
直接、USB 1.1 ハブ |
USB 2.0 オーディオデバイス |
サポートされません |
次のリストは、このリリースの Solaris 10 (x86 版) における特定のドライバとインタフェースの制限事項を示しています。
この機能は、すべてのデバイスタイプでオフになっています。detach() 関数の DDI_SUSPEND コードでは、DDI_FAILURE を返す必要があります。
この機能は、USB デバイスでは利用できません。電源管理コンポーネントを作成しないでください。電源管理コンポーネントが作成されるときにだけ pm_raise_power() と pm_lower_power() が呼び出されるようにドライバを作成します。
リムーバブルメディアなどの対話型デバイスの電源管理は、モニターおよびモニターを制御しているグラフィックスカードの電源管理と連動しています。画面が有効になっているときは、CD-ROM ドライブやフロッピーディスクなどのデバイスは全電力モードとなります。モニターのないシステムでは、これらのデバイスは低電力モードに切り替わることがあります。CD またはフロッピーディスクの電力を元に戻すには、volcheck と入力して、各リムーバブルデバイスから最新の状態を取得します。
代替手段として、Dtpower GUI を使用して、使用しているシステムの電源管理を使用不可にすることができます。電源管理を無効にすることにより、これらのデバイスは常に通常の電力モードになります。
デフォルトでは、kdmconfig プログラムはシステムに接続されているキーボードタイプとして、一般的な US 英語 (104 キー) を指定します。システムのキーボードが US 英語キーボードでない場合は、インストール時にそのキーボードタイプを手動で指定する必要があります。指定しない場合、システムの実際のキーボードタイプと矛盾しているデフォルトのキーボード仕様でインストールが続行されます。
回避方法 1: システムのキーボードが US 英語キーボードでない場合は、インストール時に次の手順を実行してください。
「Proposed Window System Configuration For Installation」が表示されたら、Esc キーを押します。
キーボードタイプを含む「Proposed Window System Configuration For Installation」の情報は 30 秒間しか表示されません。構成の設定を変更する場合は、30 秒以内に Esc キーを押す必要があります。そうしないと、表示された設定でインストールが続行されます。
キーボードタイプをシステムのキーボードに対応するタイプに変更します。
Enter キーを押して変更を受け入れ、インストールを続行します。
回避方法 2: すでに Solaris 10 OS が動作しているシステムのキーボードタイプを変更する場合は、kdmconfig プログラムを使用します。システムで実行している X サーバーの種類に応じて、次のいずれかを実行してください。
Xsun サーバーを実行している場合は、次の手順を実行します。
kdmconfig を実行します。
「Change Keyboard」オプションを使用して、キーボードタイプを変更します。
構成を保存します。
デフォルトの Xorg サーバーを実行している場合は、次の手順を実行します。
kdmconfig を実行します。
Xsun サーバーを選択します。
「Change Keyboard」オプションを使用して、キーボードタイプを変更します。
構成を保存します。
kdmconfig をもう一度実行して Xorg サーバーに切り替えます。
次のホストバスアダプタ (HBA) がテープデバイスに接続されるときに、その HBA 用の jfca ドライバによってシステムパニックまたは入出力エラーが発生することがあります。
SG-PCI1FC-JF2
SG-PCI2FC-JF2
特定の操作が実行されているときに、これらの HBA 用の jfca ドライバは競合状態に陥りやすいため、エラーが発生します。特定の操作は、次のとおりです。
リンクのリセット
ループのリセット
スイッチのリセット
繰り返されるリンク障害
次の例のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
入出力エラーメッセージ
jfca: [ID 277337 kern.info] jfca4: Sequencer-detected error. Recover immediately. last message repeated 18376 times jfca: [ID 716917 kern.notice] jfca4: ExgWarning: SendVerify(1): SHOULD ABORT THE ORIG I/O PKG=30007520bd8! scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@1e,600000/SUNW,jfca@3,1/fp@0,0/st@w2100001086108 628,1 (st3): SCSI transport failed: reason 'timeout': giving up |
システムパニックメッセージ
panic[cpu1]/thread=2a100497cc0: BAD TRAP: type=31 rp=2a1004978d0 addr=a8 mmu_fsr=0 occurred in module "jfca" due to a NULL pointer dereference |
回避方法: テープデバイスを SG-PCI1FC-JF2 または SG-PCI2FC-JF2 の HBA に接続しないでください。
USB 2.0 ハブから USB 1.x デバイスのダウンストリームを使用すると、システムがパニックになることがあります。次のようなエラーメッセージが表示されます。
BAD TRAP: type=31 rp=2a100f8d6a0 addr=38 mmu_fsr=0 occurred in module "usba" due to a NULL pointer |
回避方法: 次のような USB 1.x デバイスとの接続構成を使用しないでください。
USB 2.0 システムポートに接続されている USB 2.0 ハブに接続された USB 1.x デバイス
USB 2.0 PCI カードのポートに接続されている USB 1.x デバイス
代わりに、USB 1.x デバイスを直接システムの USB 1.1 ポートに接続します。あるいは、USB 2.0 システムポートまたは PCI カードのポートに接続されている USB 1.1 外部ハブを使用してもかまいません。
関連情報については、次のサイトを参照してください。
http://www.sun.com/io (Solaris Ready 製品に関する情報)
http://www.sun.com/bigadmin/hcl (互換性のあるほかの USB 製品に関する情報)
http://www.sun.com/io_technologies/USB-Faq.html (USB デバイスに関する最新情報)
特定のマザーボードの ICH5R コントローラのシステムソフトウェアは、BIOS からの EHCI ハードウェアの制御に失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
ehci_init_ctrl: Unable to take control from BIOS. EHCI support disabled. |
したがって、EHCI ドライバを使用できません。
関連情報については、次のサイトを参照してください。
http://www.sun.com/io (Solaris Ready 製品に関する情報)
http://www.sun.com/bigadmin/hcl (互換性のあるほかの USB 製品に関する情報)
http://www.sun.com/io_technologies/USB-Faq.html (USB デバイスに関する最新情報)
回避方法: ありません。
FireWire (IEEE 1394) 大容量ストレージデバイスをリムーバブルメディアのボリュームデーモン (vold) とともに使用すると、システムパニックが発生することがあります。このようなストレージデバイスの例に、ハードディスクドライブや CD または DVD ドライブがあります。表示されるエラーメッセージには、「bad mutex (相互排他が正しくない)」というエントリが含まれています。
回避方法: FireWire (IEEE 1394) 大容量ストレージデバイスをシステムに接続する前に、次の手順を実行してください。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理デーモンを停止して、リムーバブルメディア管理を無効にします。
# /etc/init.d/volmgt stop |
このデーモンの詳細については、vold(1M) のマニュアルページを参照してください。
USB オーディオデバイスの再生または録音中に、sdtaudiocontrol などを使用してデバイスを一時停止すると、ドライバがハングアップする可能性があります。場合によっては、システムをリブートする必要があります。
回避方法: USB オーディオデバイスを一時停止しないでください。
関連情報については、次のサイトを参照してください。
http://www.sun.com/io (Solaris Ready 製品に関する情報)
http://www.sun.com/bigadmin/hcl (互換性のあるほかの USB 製品に関する情報)
http://www.sun.com/io_technologies/USB-Faq.html (USB デバイスに関する最新情報)
Quad FastEthernet (QFE) カードが次のアダプタのいずれかと同一バスを共有する場合、バスの競合が発生します。
Sun GigaSwift アダプタ
Sun Dual Gigabit Ethernet + Dual SCSI/P アダプタ
Sun Quad GigaSwift Ethernet アダプタ
これらのアダプタによって使用される ce ドライバの infinite-burst パラメータは、デフォルトで有効になっています。このため、同一バスを共有する QFE ポートに利用できるバス時間はほとんどないか、まったくありません。
回避方法: QFE カードをリスト内のネットワークアダプタと同じバス上に配置しないでください。
特定の Java アプリケーションの実行中に Num Lock キーをオンすると、ほかのキーが機能しなくなることがあります。影響を受けるキーのいくつかを次に示します。
Back Space
Delete
Enter
Tab
数値キーパッドの 0
回避方法: Num Lock キーをオフにしてください。
リビジョン ID (rev_id) が 32 未満の GigaSwift Fast または Gigabit Ethernet カードによってシステムパニックが発生することがあります。パニックが発生するのは、Solaris 10 OS が動作している次のシステムです。
Sun BladeTM 1500
Sun Blade 2500
Sun Fire V210
Sun Fire V240
NetraTM 240
Sun Fire V440
Netra 440
次のエラーメッセージが表示されます。
panic: pcisch-1: Fatal PCI bus error(s) |
回避方法: 次の手順を実行します。
デバイスの rev_id を確認します。
kstat ce:instance | grep rev |
rev_id が 32 未満の場合は、そのカードを rev_id が 32 以上の新しいモデルと交換します。
元のカードは、x86 システムや、上記のリストに含まれていない以前の SPARC ベースのシステムで引き続き使用できます。
hat_getkpfnum() DDI 関数は旧式とされています。開発者は、hat_getkpfnum() DDI インタフェースを使用しないようにデバイスドライバを更新する必要があります。ドライバが hat_getkpfnum() を使用していると、次のような警告メッセージが表示されます。
WARNING: Module mydrv is using the obsolete hat_getkpfnum(9F) interface in a way that will not be supported in a future release of Solaris. Please contact the vendor that supplied the module for assistance, or consult the Writing Device Drivers guide, available from http://www.sun.com for migration advice. --- Callstack of bad caller: hat_getkpfnum_badcall+93 hat_getkpfnum+6e mydrv_setup_tx_ring+2d mydrv_do_attach+84 mydrv_attach+242 devi_attach+6f attach_node+62 i_ndi_config_node+82 i_ddi_attachchild+4a devi_attach_node+4b devi_attach_children+57 config_immediate_children+6e devi_config_common+77 mt_config_thread+8b |
ドライバが hat_getkpfnum() を使用しているかどうかを確認するには、ドライバのソースコードを参照するか、nm() を使用してドライバのシンボルを調べます。たとえば、ドライバ mydrv を調べる場合は、次の構文を入力します。
% nm /usr/kernel/drv/mydrv | grep hat_getkpfnum |
ドライバが hat_getkpfnum() を使用しないように移行する方法については、『Writing Device Drivers』の付録 B「Summary of Solaris DDI/DKI Services」を参照してください。
USB 2.0 ホストコントローラを持つシステムは、このリリースの Solaris を実行していると、頻繁にハングアップまたはパニックを起こすことがあります。これらの問題は、NEC 製チップセットを搭載していない USB 2.0 デバイスに原因があります。これらの問題が発生した場合、Enhanced Host Controller Interface (EHCI) に関する次のエラーメッセージが表示されます。
WARNING: /pci@0,0/pci8086,244e@1e/pci925,1234@2,2 (ehci1): This controller is not supported. Please refer to www.sun.com/io for Solaris Ready products and to www.sun.com/bidadmin/hcl for additional compatible USB products |
回避方法: システムのハードウェア構成によって、次のいずれかを実行してください。
USB 2.0 ホストコントローラハードウェアを NEC 製チップセットを搭載したハードウェアと交換します。NEC 製チップセットを搭載した USB 2.0 ハードウェアは Solaris OS で正しく動作することが確認されています。
USB 2.0 ホストコントローラがマザーボード上に組み込まれているシステムでは、空いている PCI スロットを利用して、次の手順を実行します。
NEC 製チップセットを搭載した USB 2.0 PCI カードを追加します。
スーパーユーザーになります。
マザーボード上の USB 2.0 サポートを無効にして、PCI カード上の USB 2.0 サポートだけを有効にします。次のコマンドを実行します。
# update_drv -d -i '"pciclass,0c0320"' usba10_ehci # update_drv -a -i '"pci1033,e0"' usba10_ehci # reboot |
速度が求められる USB 2.0 デバイスについては、マザーボード上の USB ポートではなく、PCI カード上の USB ポートに接続します。
新規に USB ハードウェアをシステムに追加できない場合でも、システムの EHCI を無効にできます。この場合は、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# update_drv -d -i '"pciclass,0c0320"' usba10_ehci # reboot |
USB 2.0 ポートは 2 つのハードウェア構成要素で動作します。
高速の場合は EHCI
低速と全速の場合は Open Host Controller Interface (OHCI) または Universal Host Controller Interface (UHCI)
x86 ベースのシステムには、OHCI 用のドライバと UHCI 用のドライバが存在します。SPARC ベースのシステムには、OHCI 用のドライバが存在します。したがって、SPARC ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI を持つ USB PCI カードは動作します。また、x86 ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI または UHCI を持つ USB PCI カードは動作します。どちらの場合も、EHCI を無効にしたポートに接続されている USB 2.0 デバイスは、USB 1.1 デバイスの速度で動作します。
自分の SPARC ベースのシステムで EHCI と OHCI が存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# prtconf -D
次の例のように、EHCI エントリは 1 つまたは複数の OHCI エントリのあとに出力されます。
pci, instance #0 (driver name: pci_pci) usb, instance #0 (driver name: usba10_ohci) usb, instance #1 (driver name: usba10_ohci) usb, instance #0 (driver name: usba10_ehci) |
Sun Fire V65x サーバーで Adaptec SCSI Card 39320D カードを 2 枚使用すると、システムがパニックになることがあります。パニックが発生するのは、Solaris 10 ソフトウェアのインストール後にはじめてリブートしているときです。次のエラーメッセージが表示されます。
Initializing system Please wait... 1 run-time error M6111: MATH - floating-point error: stack underflow |
回避方法: 2 枚目の Adaptec 製カードを取り外してください。
Solaris OS (x86 版) では、コマンドによって開始されるソフトシステムシャットダウンをサポートしていません。シャットダウンのコマンドは、電源ボタンを押して電源をオフにする操作をシミュレートしたものです。x86 ベースのシステムでは、Solaris OS の動作中にこのコマンドを実行すると、オペレーティングシステムが正しくシャットダウンされずに即座に電源がオフになります。シャットダウンプロセスが正しく行われないと、ファイルシステムが破壊されることがあります。
回避方法: 電源をオフにする前に、まずオペレーティングシステムをシャットダウンしてください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
init、halt、shutdown など、Solaris OS を正しくシャットダウンするコマンドのいずれかを実行します。次に例を示します。
# shutdown |
オペレーティングシステムが完全にシャットダウンされたら、次のいずれかの方法で電源をオフにします。
システムがソフトシャットダウンをサポートしている場合は、コマンドを実行して電源をオフにします。
システムがソフトシャットダウンをサポートしていない場合は、電源スイッチを使用して手動で電源をオフにします。
オペレーティングシステムをシャットダウンするコマンドの詳細については、init(1M)、halt(1M)、shutdown(1M) の各マニュアルページを参照してください。システムの電源をオフにする方法については、システムのマニュアルを参照してください。
SunSwiftTM PCI Ethernet/SCSI ホストアダプタ (X1032A) カードの SCSI 部分のデフォルトタイムアウトは、Sun の SCSI DVD-ROM ドライブ (X6168A) のタイムアウト条件を満たしていません。一部のメディアでは、DVD-ROM で頻繁にタイムアウトエラーが発生します。例外は、OpenBoot PROM によって SCSI タイムアウト値を上書きする Sun Fire 6800、4810、4800、および 3800 システムのみです。
回避方法: ほかのプラットフォームでは、システムボード上の SCSI インタフェースまたは DVD-ROM 互換 SCSI アダプタを使用してください。次に例を示します。
X1018A (SBus: F501-2739-xx)
X6540A (PCI: F375-0005-xx)
ここでは、iPlanetTM Directory Server 5.1 のユーザーがシステムを新しいリリースの Solaris 10 にアップグレードする際に重要な情報について説明します。
Solaris 9 オペレーティングシステムに統合されていた iPlanet Directory Server 5.1 は Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 に置き換わりました。Solaris 10 OS では、この新しい Directory Server を Sun Java Enterprise System の一部としてインストールできます。
Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 については、http://docs.sun.com にある Sun Java System のマニュアルを参照してください。
Solaris 10 OS では、引き続き Directory Server 5.1 のサポートを行います。次の状況では、場合により Directory Server 5.1 をインストールする必要があります。
Directory Server 5.1 のデータを復元する必要がある場合。
データを Directory Server 5 2005Q1 に移行する場合。
Solaris 10 リリースでは、Directory Server 5.1 のインストールは手動で行います。次の手順を実行します。
Solaris 10 SOFTWARE - 4 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
スーパーユーザーになります。
端末ウィンドウで、Directory Server をインストールします。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product/ # pkgadd -d . IPLTnls IPLTnspr IPLTnss IPLTjss IPLTpldap \ IPLTdsr IPLTdsu IPLTadmin IPLTcons IPLTadcon IPLTdscon \ IPLTadman IPLTdsman |
簡体字中国語地域化パッケージをインストールするには、さらに次のコマンドを実行します。
# pkgadd -d . IPLTcdsu IPLTcadmin IPLTccons IPLTcadcon \ IPLTcdscon IPLTcadman IPLTcdsman |
日本語地域化パッケージをインストールするには、さらに次のコマンドを実行します。
# pkgadd -d . IPLTjdsu IPLTjadmin IPLTjcons IPLTjadcon \ IPLTjdscon IPLTjadman IPLTjdsman |
インストールが完了したら、iPlanet Directory Server 5.1 を設定します。詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』の第 11 章「Sun ONE Directory Server の構成」を参照してください。
2 つのバージョンの Directory Server のデータベース形式には互換性がありせん。したがって、Directory Server 5.1 ユーザーは使用しているデータベースを Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 用にフォーマットされたデータベースに移行することをお勧めします。
移行を行うには、Solaris 10 OS にアップグレードしたシステムに両方のバージョンの Directory Server が含まれている必要があります。圧縮されたアーカイブ (.tar.gz) 配信形式を使用している DS 5.1 ユーザーは、手順 2 の移行処理にすぐに進むことができます。
端末ウィンドウで、 iPlanet Directory Server 5.1 パッケージがシステムに存在しているかどうかを確認します。
$ pkginfo | grep IPLT |
次のパッケージが出力として表示されたら、手順 2 に進んで移行処理を開始できます。この出力は、iPlanet Directory Server 5.1 パッケージがシステムに含まれていることを示します。
system IPLTadcon Administration Server Console system IPLTadman Administration Server Documentation system IPLTadmin Administration Server system IPLTcons Console Client Base system IPLTdscon Directory Server Console system IPLTdsman Directory Server Documentation system IPLTdsr Directory Server (root) system IPLTdsu Directory Server (usr) system IPLTjss Network Security Services for Java system IPLTnls Nationalization Languages and Localization Support system IPLTnspr Portable Runtime Interface system IPLTnss Network Security Services system IPLTpldap PerLDAP $ |
パッケージが存在しない場合は、まず iPlanet Directory Server 5.1 パッケージをインストールします。詳細は、前節 「Directory Server 5.1 のインストール」の手順 1 〜 4 を参照してください。インストールが完了したら、手順 2 に進んで移行処理を始めます。
iPlanet Directory Server 5.1 のデータベースを現在のバージョンに移行します。手順については、http://docs.sun.com/coll/DirectoryServer_05q1 にある Sun Java System Directory Server のドキュメントコレクションを参照してください。
データの移行後は、引き続き移行前に行ったのと同じ方法でディレクトリデータのバックアップを行うようにしてください。今後の障害回復に、移行したデータベースが必要となることがあります。
カーネルデバッガに関する注意事項について説明します。
カーネルデバッガ (kmdb) がアクティブになっているシステムで保存停止・復元再開サイクルを何度か実行すると、最終的にシステムがパニックになることがあります。パニックが発生するのは、サイクルの復元再開時です。通常、この問題は保存停止・復元再開サイクルが 20 〜 50 回行われたシステムで発生します。システムはパニックメッセージを生成します。
回避方法: 保存停止・復元再開モジュール (cpr) を使用する必要があるすべてのシステムで kmdb を無効にしてください。
Solaris カーネルデバッガを実行して稼働中のシステムをデバッグしているシステムは、不完全なエラーメッセージのループになることがあります。このループは、OpenBoot PROM のマスターCPU を変更したときに発生します。リセットすればシステムを稼働状態に戻すことができます。しかし、元のエラーのトレースログが失われます。したがって、重大なリセットの診断が実行不能になります。
回避方法: システムが PROM レベルにあるときは、OpenBoot の ok プロンプトが表示されます。複数の CPU を備えたシステムでは、ok プロンプトの前に中括弧で囲まれた数値が表示されます。この数値は、システム内のアクティブになっている CPU を示しています。PROM レベル時にデバッグセッションを実行するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、pil を f に変更します。
{0} ok h# 0f pil! |
switch-cpu コマンドを使用して、選択的に現在アクティブになっている CPU を別の CPU に切り替えます。たとえば、CPU #0 から CPU #1 に切り替えるには、次のコマンドを入力します。
(0) ok 1 switch-cpu |
これで、ok プロンプトの前に、切り替えた CPU の番号が表示されます。
{1} ok |
デバッガを実行します。
デバッガセッションの終わりで、reset-all コマンドを実行してシステムを通常の使用状態に戻します。
必ずシステムを最新バージョンの OpenBoot PROM にアップグレードしてください。
ここでは、Solaris 10 OS の地域化に関する注意事項について説明します。
ログイン画面の言語メニューでは、 UTF-8 ロケールに推奨オプションを表すラベルが付いています。たとえば、日本語ロケールの場合、画面は次のように表示されます。
ja_JP.eucJP -------------- Japanese EUC ja_JP.PCK --------------- Japanese PCK ja_JP.UTF-8 (Recommended) - Japanese UTF-8 |
Java Desktop System では UTF-8/Unicode を内部文字エンコーディングとして使用するため、JDS のユーザーには UTF-8 ロケールの使用が推奨されています。これは、将来 UTF-8 以外のロケールのソフトウェアサポートが中止されることも踏まえて推奨されます。詳細は、「UTF-8 でないレガシー (従来の) ロケール」を参照してください。
UTF-8 ロケールに移行すると、それらのファイルはデータをインポートまたはエクスポートするときに使用する方法に影響します。
Microsoft Office ファイルは、Unicode でエンコードされています。StarSuite アプリケーションでは、Unicode でエンコードされたファイルの読み取りと書き込みを行うことができます。
Mozilla Composer などの HTML エディタを使用して作成した HTML ファイルや、Web ブラウザで保存された HTML ファイルには通常、charset エンコーディングタグが含まれています。エクスポートまたはインポートしたあとの HTML ファイルは、HTML ファイル内のエンコーディングタグに基づいて、Mozilla Navigator Web ブラウザで表示したり、Mozilla Composer を使用して編集したりすることができます。
HTML ファイルが文字化けして表示されることがあります。この問題は通常、次の理由で発生します。
charset エンコーディングタグが正しくない。
charset エンコーディングタグがない。
HTML ファイルの charset エンコーディングタグを見つけるには、次の手順を実行します。
Mozilla を使用してファイルを開きます。
Ctrl + I キーを押すか、「表示」をクリックして「表示」メニューを開きます。
「ページ情報」をクリックします。
charset 情報は、「一般」タブの下に、次のように表示されます。
Content-Type text/html; charset=us-ascii |
文字列 charset=us-ascii がファイルの実際のエンコーディングと一致しない場合、そのファイルは壊れているように見えることがあります。HTML ファイルのエンコーディングを編集するには、次の手順を実行します。
Mozilla Composer でファイルを開きます。
「ファイル」メニューを開きます。
「文字エンコードの保存および変更」を選択します。
正しいエンコーディングを選択します。Mozilla Composer は、自動的にエンコーディングと charset タグを適切に変換します。
現在の電子メールには、MIME charset タグが指定されています。電子メールおよびカレンダアプリケーションは、MIME charset タグに対応しています。エンコーディング変換を実行する必要はありません。
プレーンテキストファイルには、charset タグがありません。ファイルが UTF-8 エンコーディング形式でない場合には、エンコーディング変換を行う必要があります。たとえば、繁体字中国語 (BIG5) でエンコードされているプレーンテキストファイルを UTF-8 に変換するには、次のコマンドを実行します。
iconv -f big5 -t UTF-8 inputfilename > outputfilename |
ファイルシステム検査器を使用して、エンコーディングを変換することもできます。
テキストエディタを使用して文字エンコーディングテキストの読み取りおよび書き込みを行うことができますが、自動的にエンコーディングが変換される場合と、ファイルを開くか保存するときに明示的にエンコーディングを指定する場合があります。
テキストエディタを起動するには、「起動」をクリックし、「アプリケーション」->「アクセサリ」->「テキストエディタ」の順に選択します。
複数バイト文字を使用するファイル名やディレクトリ名が UTF-8 エンコーディング形式でない場合は、エンコーディング変換を行う必要があります。ファイルシステム検査器を使用して、レガシー文字エンコーディングによるファイル名、ディレクトリ名、およびプレーンテキストファイルの内容を、UTF-8 エンコーディングに変換することができます。詳細は、ファイルシステム検査器のオンラインヘルプを参照してください。
ファイルシステム検査器を起動するには、「起動」をクリックし、「アプリケーション」->「ユーティリティ」->「ファイルシステム検査器」の順に選択します。
ファイルマネージャーを使用して SMB 経由で Microsoft Windows 上の UTF-8 以外のファイル名やディレクトリ名にアクセスする場合は、エンコーディングを変換しなくても UTF-8 以外のファイル名やディレクトリ名にアクセスできます。
Unicode UTF-8 への移行準備が整っていないアプリケーションの場合、フロントパネルに起動ツールを作成すると、従来のロケールでアプリケーションを開始できます。コマンド行からそれらのアプリケーションを直接起動することもできます。アプリケーションの起動ツールを作成するには、次の手順を実行します。
パネル上で起動ツールを配置する場所を右クリックします。
「パネルに追加」->「ランチャー」と選択します。
「ランチャーの作成」ダイアログの「コマンド」フィールドに、次の書式で必要な項目を入力します。
env LANG=locale LC_ALL= locale application name |
たとえば、/usr/dt/bin から motif-app という名前のアプリケーションを中国語 (BIG5) ロケールで起動する場合は、「ランチャーの作成」の「コマンド」フィールドに、次のテキストを入力します。
env LANG=zh_TW.BIG5 LC_ALL=zh_TW.BIG5 /usr/dt/bin/motif-app |
「了解」をクリックすると、パネルに起動ツールが作成されます。
従来のロケール固有の CLI (コマンド行インタフェース) アプリケーションを実行する必要があるときは、まず従来のロケールで端末ウィンドウを開いてから、その端末ウィンドウで CLI アプリケーションを実行します。端末ウィンドウを従来のロケールで開くには、次のコマンドを入力します。
eng LANG=locale LC_ALL=locale GNOME-TERMINAL –disbable-factory. |
従来のロケールで新規の端末ウィンドウを開く代わりに、現在の端末ウィンドウの「文字エンコーディングの設定」メニューでエンコーディングを変更することで、ロケール設定を UTF-8 から従来のロケールに切り替えることもできます。この場合、現在のシェルに対して LANG および LC_ALL 環境変数を設定し直す必要があります。
Solaris OS 用に、新しく 3 つのキー配列のソフトウェアサポートが追加されました。エストニア語タイプ 6 キーボード、フランス語 (カナダ) タイプ 6 キーボード、プログラマ向けポーランド語タイプ 5 キーボードです。
エストニア、カナダ、およびポーランドのユーザーは、必要に応じて標準 U.S. キーボード配列を変更できます。このため、柔軟性の高いキーボード入力が可能になります。
現時点では、この 3 つのキーボードタイプに適合するハードウェアは入手できません。
回避方法: この新しいキーボードソフトウェアを有効利用するには、次のいずれかの方法で /usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイルを編集します。
エストニア語タイプ 6 キーボードの場合、次の変更を行います。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US6.kt エントリを Estonia6.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
6 0 Estonia6.kt |
/usr/openwin/lib/locale/iso8859-15/Compose ファイルに次のエントリを追加します。
<scaron> |
: "/xa8" |
scaron |
<scaron> |
: "/xa6" |
scaron |
<scaron> |
: "/270" |
scaron |
<scaron> |
: "/264" |
scaron |
システムをリブートすると、変更内容が有効になります。
フランス語 (カナダ) タイプ 6 キーボードの場合、次の変更を行います。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US6.kt エントリを Canada6.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
6 0 Canada6.kt |
システムをリブートすると、変更内容が有効になります。
通常のポーランド語タイプ 5 キーボードを使用している場合、次の変更を行います。
Poland5.kt エントリを Poland5_pr.kt に変更します (/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内)。たとえば、次のように変更します。
4 52 Poland5_pr.kt |
ディップスイッチの付いたキーボードを使用している場合は、システムをリブートする前に、スイッチがポーランド語のキーテーブルエントリとして正しいバイナリ値 (バイナリ 52) に設定されていることを確認してください。
標準の U.S. タイプ 5 キーボードを使用している場合は、US5.kt エントリを Poland5_pr.kt に変更します (/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内)。たとえば、次のように変更します。
4 33 Poland5_pr.kt |
システムをリブートすると、変更内容が有効になります。
すべてのロケールのドキュメントビューアで、地域対応された PDF (Portable Document Format) ファイルを印刷することはできません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
SPARC ベースのシステムでは、Acrobat Reader を使用して地域対応された PDF ファイルを印刷してください。
x86 ベースのシステムでは、StarSuite を使用して PDF ファイルを作成してから印刷してください。
一部の x86 ベースのシステムで、特定のアジア言語の UTF-8 以外のロケールにログインすると、ログインプロセスがハングアップすることがあります。たとえば、次のようなロケールでエラーが検出されます。
zh_CN.EUC
zh_TW.BIG5
ko_KR.EUC
回避方法: ログインウィンドウの言語メニューで、UTF-8 ロケールを選択してください。
localeadm -l コマンドが /usr/sadm/lib/localeadm/locales.list ファイルを作り直す際に、韓国語ロケールは組み込まれません。このため、韓国語ロケールがシステムにインストールされていても、localeadm -l を実行したときに韓国語ロケールが表示されません。さらに、インストールされているロケールの表示後、localeadm -r ko で韓国語ロケールを削除しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
地域 korean は、このマシン上にインストールされていません。終了します |
回避方法: /usr/sadm/lib/localeadm/locales.list ファイルを正しく更新するには、localeadm -a ko を実行します。これで、localeadm -r ko を使用して韓国語ロケールを正常に削除できます。
別の方法として、次の手順を実行することもできます。
スーパーユーザーになります。
次のエントリを追加して /usr/sadm/lib/localeadm/locales.list ファイルを編集します。
Korean (korean)
キーボードの左側にある特殊なキーは、ヨーロッパのキーボードマッピングでは機能しません。この問題は、すべてのヨーロッパロケールに適用されます。
回避方法: 特殊キーボードキーの代わりに、ショートカットキーを使用してください。次のリストは、ショートカットキーと対応する機能の例です。
Ctrl + Z - 元に戻す
Ctrl + C - コピー
Ctrl + V - ペースト
Alt + Tab - ウィンドウの切り替え
すべてのロケールで、インターネットまたはイントラネット入力方式を使用するときに、Alt キーと Shift キーが修飾キーとして機能しないことがあります。たとえば、Shift キー + 矢印キーの組み合わせを使用してテキストを選択できない場合があります。代わりに、ラテン文字が挿入されます。
回避方法: デフォルトの入力方式など、別の入力方式を使用してください。入力方式を切り替えるには、オブジェクトを右クリックして入力方式を選択します。
ポストスクリプトプリンタには、中国語または韓国語のフォントは含まれていません。このため、中国語または韓国語ロケールで Mozilla ブラウザから印刷しようとすると、それらの文字が四角形として印刷されます。ファイルを印刷する前に、Common UNIX Printer System (CUPS) による Mozilla ポストスクリプトフォントの変換が必要です。
回避方法: 次の手順を実行してください。
「起動」=>「設定」=>「プリンタ」の順に選択します。
PostScript プリンタアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「詳細」タブをクリックします。
「Ghostscript pre-filtering」を「Convert to PS level 1」に設定します。
ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールでソート機能を実行すると、正しく動作しません。
回避方法: フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語の UTF-8 ロケールでソートを行う前に、LC_COLLATE 変数をその言語の ISO8859-1 ロケールに設定してください。
# echo $LC_COLLATE > es_ES.UTF-8 # LC_COLLATE=es_ES.IS08859-1 # export LC_COLLATE |
上記のように LC_COLLATE 変数を設定後、ソートを行なってください。
Solaris 10 リリースのネットワーク接続に関するバグ情報について説明します。
PF_ROUTE ソケットを作成し、if_msghdr_t 構造体に含まれる RTM_IFINFO メッセージの内容を解析する 64 ビットのプログラムは、再コンパイルしないと正しく動作しないことがあります。
この Solaris リリースでは、IP 転送はデフォルトで無効になっています。この設定は、ほかのシステム構成に関係なくIPv4 と IPv6 の両方に適用されます。以前はデフォルトで IP パケットを転送していた複数の IP インタフェースを持つシステムには、もうこの自動機能はありません。マルチホームシステムでの IP 転送を有効にするには、管理者は手動でいくつかの設定手順を実行する必要があります。
回避方法: コマンド routeadm を実行して IP 転送を有効にできます。routeadm を使用して行われた構成変更は、システムのリブート時にも保持されます。
IPv4 転送を有効にするには、routeadm -e ipv4-forwarding と入力します。
IPv6 転送を有効にするには、routeadm -e ipv6-forwarding と入力します。
有効になった IP 転送の設定を現在実行しているシステムに適用するには、routeadm -u と入力します。
IP 転送の詳細については、routeadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
ゾーンの IP アドレスが IP ネットワークマルチパス (IPMP) グループの一部になるようにゾーンを構成できます。構成方法については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「IP ネットワークマルチパス機能を非大域ゾーンに拡張する方法」を参照してください。
IPMP グループに含まれるすべてのネットワークインタフェースが失敗すると、その IPMP グループに属している IP アドレスを持つゾーンはブートしません。
次の例は、ゾーンをブートしようとした場合の結果を示しています。
# zoneadm -z my-zone boot zoneadm: zone 'my-zone': bge0:1: could not set default interface for multicast: Invalid argument zoneadm: zone 'my-zone': call to zoneadmd failed |
回避方法: グループ内のネットワークインタフェースの少なくとも 1 つを修復してください。
1 つのアダプタ上に 9 つ以上の LANE (LAN Emulation) インスタンスが存在する場合は、システムのブート時に複数のインスタンスが対応する LANE インスタンスに接続されないことがあります。このバグは、マルチユーザーレベルでは発生しません。
回避方法: SunATM ネットワークを再度初期化するには、次の手順を実行します。
lanestat -a コマンドを実行して問題が発生しているかどうかを確認します。
接続されていないインスタンスは、LES (LAN Emulation Server) とBUS (Broadcast and Unknown Address Server) の VCI (Virtual Circuit Identifier) 値が 0 です。
SunATM ネットワークをいったん終了してから再起動します。
# /etc/init.d/sunatm stop # /etc/init.d/sunatm start |
SunATM インタフェースのネットマスクやその他のネットワーク設定をリセットします。
2 つの IP ノード間に複数の IP トンネルを設定し、ip_strict_dst_multihoming またはその他の IP フィルタを有効にした場合、パケットが失われることがあります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
まず、2 つの IP ノード間に IP トンネルを 1 つだけ設定します。次に、addif オプションを指定した ifconfig コマンドによって、トンネルにアドレスを追加します。
2 つの IP ノード間のトンネルで ip_strict_dst_multihoming を有効にしないでください。
Solaris 10 リリースのセキュリティーに関する注意事項について説明します。
LDAP 用のアカウント管理 PAM モジュール (pam_ldap) を有効にした後、ユーザーはシステムにログインするときにパスワードを指定する必要があります。結果として、パスワードなしのログインは失敗します。これには、次のようなツールを使用したログインが含まれます。
リモートシェル (rsh)
リモートログイン (rlogin)
セキュアシェル (ssh)
回避方法: ありません。
encrypt() によって生成される出力ファイルは、対応する decrypt() によって処理されます。現在のリリースでは、新しいバージョンの encrypt() と decrypt() が使用されます。これらのコマンドは、以前のバージョンによって生成および処理されたファイルとは異なる形式のファイルを処理します。以前の encrypt() によって暗号化されたデータは、新しい decrypt() では正しく認識できなくなりました。
詳細は、encrypt(1) と decrypt(1) の各マニュアルページを参照してください。
回避方法: 以前に暗号化されたデータを新しいバージョンの encrypt() と decrypt() で処理できるように変換するには、次の手順を実行します。
既存のデータを以前のバージョンの decrypt() で復号化します。
同じデータを新しい encrypt() で再度暗号化します。
Sun StorEdgeTM T3 システムは、アプリケーションが HTTP インタフェースを使って有効範囲外のパラメータを含むトークンを送信したときに、パニックになることがあります。
ここでは、Solaris 10 OS のサービス管理機能に関する注意事項について説明します。Solaris OS のサービス管理機能については、『Solaris 10 の概要』の「Solaris サービスマネージャー」を参照してください。
Solaris 10 OS のインストール後にはじめてシステムをブートすると、依存サービスにエラーが発生することがあります。svccfg import サブコマンドは、サービスの目録ファイルに宣言されている依存サービスをアクティブにできないことがあります。その結果、依存サービスが順番に起動されず、それらのサービスに関するエラーメッセージが生成されることがあります。
回避方法: 依存サービスに対してコマンド svcadm refresh を実行します。次に例を示します。
svcadm refresh dependent FMRI |
ソフトウェア開発者は、次の回避方法を使用してこの問題が発生しないようにできます。
依存サービスをサービスレベルではなくインスタンスレベルで宣言します。
ライブインストールの場合は、パッケージの postinstall スクリプトを有効にして、svcadm refresh dependent FMRI コマンドを実行します。
代替ブート環境を使用するインストールの場合は、svcadm refresh dependent FMRI コマンドを /var/svc/profile/upgrade ファイルに追加します。
ホストにローカルプリンタが構成されていないと、ipp-listener および rfc1179 という 2 つの印刷サービスがデフォルトでオフラインに設定されます。ホストでローカルプリンタを構成すると、これらのサービスは自動的にオンラインになります。これらのサービスのデフォルトのオフライン設定は、エラーを示しているわけではありません。したがって、ユーザーは何も行う必要がありません。
回避方法: ありません。
ネットワーク情報サービス (NIS) または NIS+ のネームサービスを使用しないシステムでは、NFS と AutoFS サービスが無効になっています。エラーが発生するのは、これらのサービスが keyserv デーモンに依存しているためです。keyserv デーモンは、RPC ドメイン名に依存していますが、NIS または NIS+ を使用しないシステムではこのドメイン名が設定されません。その結果、keyserv デーモンの失敗によって NFS および AutoFS サービスが無効になります。
回避方法: これらのサービスを有効にするには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# svcadm disable network/rpc/keyserv # svcadm disable -t network/nfs/client:default # svcadm enable network/nfs/client:default # svcadm disable -t network/nfs/server:default # svcadm enable network/nfs/server:default # svcadm disable -t network/rpc/gss:ticotsord # svcadm enable network/rpc/gss:ticotsord |
システムの起動中、リモートファイルシステムとネーミングサービスが利用可能になる前に、コンソールまたは ssh ログインなどのログインサービスが起動する場合があります。その結果、ユーザー名が認識されなかったり、ユーザーのホームディレクトリが利用できないことがあります。
回避方法: エラーが発生した場合は、数秒待ってから再度ログインします。あるいは、ローカルアカウントからログインしてシステム状態を確認します。
Solaris 10 OS のスマートカードに関するバグ情報について説明します。
ocfserv が終了し、ディスプレイがロックされている場合は、スマートカードを挿入しても取り出しても、システムはロックされたままになります。
回避方法: 次の手順を実行してシステムのロックを解除してください。
ocfserv プロセスが終了したマシンにリモートログインして接続します。
スーパーユーザーになります。
端末ウィンドウで次のように入力して、dtsession プロセスを終了させます。
# pkill dtsession |
ocfserv プロセスが再起動し、スマートカードのログインおよびその他の機能が復元されます。
スマートカード Console の「構成ファイルを編集」メニュー項目を使用して、/etc/smartcard/opencard.properties にあるスマートカードの構成ファイルを編集することができません。メニュー項目を選択すると、テクニカルサポートからのリクエストがないと編集を継続できないことを示す警告メッセージが表示されます。
回避方法: スマートカード Console の「構成ファイルを編集」メニュー項目は使用しないでください。スマートカードの設定に関する情報は、『Solaris スマートカードの管理』を参照してください。
次の節では、Solaris 10 OS における特定のコマンドと標準の動作変更について説明します。
Solaris 10 OS には Bash 2.0.5b が含まれていますが、このシェルでは次の変数が自動的には環境にエクスポートされなくなりました。
HOSTNAME
HOSTTYPE
MACHTYPE
OSTYPE
この動作変更は、シェルによってこれらの変数にデフォルト値が割り当てられる場合にも適用されます。
回避方法: これらの変数を手動でエクスポートしてください。
/usr/bin/ln の動作は、SVID3 から XCU6 までのすべての標準に準拠するように変更されました。-f オプションの付かない ln コマンドを使用して既存のターゲットファイルにリンクすると、リンクは確立されません。代わりに、診断メッセージが標準エラーに書き込まれ、残りのリンク元ファイルのリンクが続行されます。最後に、ln コマンドはエラー値を返して終了します。
たとえば、ファイル b がある場合、構文 ln a b を実行すると、次のメッセージが生成されます。
ln: b: ファイルが存在します。 |
この動作変更は、-f オプションの付かない ln コマンドを含む既存のシェルスクリプトやプログラムに影響します。このため、以前正常に動作していたスクリプトが Solaris 10 OS では失敗することがあります。
回避方法: ln コマンドには -f オプションを付けて使用してください。ln ユーティリティーを実行する既存のスクリプトがある場合は、必ずコマンドの新しい動作に適合するようにこれらのスクリプトを変更してください。
Solaris 10 OS では、tcsh はバージョン 6.12 にアップグレードされました。このバージョンは、名前にハイフンや等号が使われている環境変数を受け入れなくなりました。setenv 行を含み、以前の Solaris バージョンで動作するスクリプトを現在の Solaris 10 リリースで実行すると、エラーが生成されることがあります。次のエラーメッセージが表示されます。
setenv: 文法が間違っています。 |
詳細は、Solaris 10 OS 用の tcsh のマニュアルページを参照してください。
回避方法: 環境変数名にハイフンや等号を使用しないでください。
厳しい標準 C 準拠モードで作成されたアプリケーションは、一部のライブラリ関数の動作変更による影響を受けます。たとえば、cc -Xc または c89 準拠モードでコンパイルされたアプリケーションがこれに当たります。動作が変更されたライブラリ関数は次のとおりです。
fgetc()
fgets()
fgetwc()
fgetws()
getc()
getchar()
gets()
getwc()
getwchar()
getws()
1990 C 標準の正式な解釈では、ファイル終了条件が設定されたら、それ以降の入力操作ではファイルからデータを返さないようにする必要があります。ただし、ファイルポインタの位置を変更したり、アプリケーションによってエラーとファイル終了フラグが明示的にクリアされている場合は例外です。
ほかのすべての準拠モードの動作は変わりません。特に、このインタフェースでは、ファイル終了インジケータの設定後に、新しく書き込まれた追加データをストリームから読み取ることができます。
回避方法: ストリームのファイル終了条件が報告されたあとで追加データを読み取るには、ストリームに対して fseek() または clearerr() を呼び出します。
UID、プロセッサ ID、および累積実行時間が大きくなったため、ps コマンドの出力列が広くなりました。カスタムスクリプトは、出力列が固定されていると仮定しないようにするべきです。
回避方法: スクリプトでは ps コマンドの -o オプションを使用するようにしてください。
詳細は、ps(1) のマニュアルページを参照してください。
コマンド ping -v は、インターネットプロトコルバージョン (IPv6) を使用するアドレスに適用されると失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
ping: setsockopt IPV6_RECVRTHDRDSTOPTS Invalid argument |
回避方法: ありません。ping -v によって得られるのと同じ ICMP パケット情報を取得するには、snoop コマンドを使用します。
Solaris 10 リリースの Solaris ボリュームマネージャーに関するバグ情報について説明します。
ファイルシステムがシリンダ 0 から始まっていない Solaris ボリュームマネージャーのミラー化が存在するルート (/) ファイルシステムの場合には、接続されるサブミラーにシリンダ 0 から始まるものを含めることはできません。
最初のサブミラーがシリンダ 0 から始まらないミラーに、シリンダ 0 から始まるサブミラーを接続しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
can't attach labeled submirror to an unlabeled mirror |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
ルートファイルシステムとほかのサブミラー用のボリュームの両方がシリンダ 0 から始まるようにします。
ルートファイルシステムとほかのサブミラー用のボリュームの両方がシリンダ 0 から始まらないようにします。
JumpStart インストールのデフォルトでは、swap パーティションがシリンダ 0 から始まっていて、ルートファイルシステム / はディスク上のほかの場所から始まっています。システム管理者は通常、スライス 0 をシリンダ 0 から始めようとします。デフォルトの JumpStart インストールにおいてスライス 0 上にあり、シリンダ 0 から始まってないルートパーティションを、別のディスクのシリンダ 0 から始まるスライス 0 にミラー化しようとすると問題が発生する場合があります。その結果、ミラーを追加しようとする際に、エラーメッセージが出力されます。Solaris インストールプログラムのデフォルト動作の詳細については、Solaris 10 インストールガイドを参照してください。
英語以外のロケールでは、Solaris ボリュームマネージャーの metassist コマンドがボリュームの作成に失敗することがあります。たとえば、LANG を ja (日本語) に設定した場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
xmlEncodeEntitiesReentrant : input not UTF-8 Syntax of value for attribute read on mirror is not valid Value "XXXXXX"(unknown word) for attribute read on mirror is not among the enumerated set Syntax of value for attribute write on mirror is not valid Value "XXXXXX"(Parallel in Japanse) for attribute write on mirror is not among the enumerated set metassist: XXXXXX(invalid in Japanese) volume-config |
回避方法: スーパーユーザーとして、LANG 変数を LANG=C に設定してください。
Bourne、Korn、および Bash シェルの場合は、次のコマンドを実行します。
# LANG=C; export LANG |
C シェルの場合は、次のコマンドを実行します。
# setenv LANG C |
フォーマットされていないディスクがシステムに存在する場合、metassist コマンドによる Solaris ボリュームマネージャーのボリューム構成の作成が失敗することがあります。次のエラーメッセージが表示されます。
metassist: failed to repartition disk |
回避方法: フォーマットされていないすべてのディスクを手動でフォーマットしてから、metassist コマンドを実行してください。
Solaris ボリュームマネージャー RAID-1 (ミラー) または RAID-5 ボリュームをソフトパーティションの上に構築されたディスクセットに作成すると、ホットスペアデバイスが正しく動作しません。
次の問題が発生する可能性がありますが、ほかの問題が発生することもあります。
ホットスペアデバイスがアクティブになっていない可能性がある。
ホットスペアデバイスの状態が変わった、つまりデバイスが壊れている可能性がある。
ホットスペアデバイスが使用されているが、不適切なドライブと再同期処理されている。
使用中のホットスペアデバイスに障害が生じたが、破壊された状態が報告されていない。
回避方法: この構成では、ディスクセットに Solaris ボリュームマネージャー RAID-1 または RAID-5 ボリュームを作成しないでください。
障害が発生したドライブは Solaris ボリュームマネージャーソフトウェアで構成されたドライブに交換できません。交換するドライブは Solaris ボリュームマネージャーソフトウェアにとって新しいドライブである必要があります。Sun StorEdge A5x00 上のあるスロットから別のスロットにディスクを物理的に移動した場合、metadevadm コマンドが失敗することがあります。この問題は、スライスの論理デバイス名がすでに存在しないときに発生します。ただし、ディスクのデバイス ID はメタデバイス複製に存在しています。次のメッセージが表示されます。
Unnamed device detected. Please run 'devfsadm && metadevadm -r to resolve. |
このとき、新しい場所にあるディスクにはアクセスできますが、スライスにアクセスするためには、古い論理デバイス名を使用する必要があります。
回避方法: ドライブを物理的に元のスロットに戻してください。
システムからディスクを物理的に取り外して交換して、metarecover -p -d コマンドを使用して適切なソフトパーティションの特定の情報をディスクに書き込むと、オープンエラーが発生します。このコマンドはメタデバイスデータベースの名前空間を更新せず、ディスクデバイス識別情報の変更を反映しません。この状態になると、ディスクの一番上に構築された各ソフトパーティションでオープンエラーが発生し、次のメッセージが表示されます。
Open Error |
回避方法: metarecover コマンドを実行してソフトパーティションを回復するのではなく、新しいディスクにソフトパーティションを作成してください。
ソフトパーティションがミラーまたは RAID5 の一部である場合、次の metareplace コマンドを -e オプションをつけずに使用して、古いソフトパーティションを新しいソフトパーティションに交換します。
# metareplace dx mirror or RAID 5 old_soft_partition new_soft_partition |
この節では、Solaris 10 OS の Sun Java Desktop System (Java DS) に適用される問題について説明します。
電子メールメッセージを新しい電子メールメッセージ本文にドラッグ&ドロップすると、その新しい電子メールメッセージの内容が壊れます。
回避方法: 複数の添付ファイルを送信するには、次の手順を実行してください。
添付するメッセージを選択します。
メニューバーで、「アクション」=>「転送」=>「添付する」の順に選択します。
Ctrl + J キーを押してメッセージを送信することもできます。
受信メールサーバーの認証タイプを変更したあとに、電子メールとカレンダが正しく動作しないことがあります。
回避方法: 電子メールとカレンダを再起動してください。
電子メールとカレンダが含まれている Evolution アプリケーションでは、地域対応されたコンテンツを含む添付ファイルを保存することはできません。
回避方法: ありません。
いくつかの連絡先を含む LDIF (LDAP Data Interchange Format) ファイルをインポートしたあとに、連絡先フォルダに一部の連絡先しか表示されません。これは、単なる表示上の問題です。電子メールとカレンダには、すべての連絡先がインポートされています。
回避方法: 電子メールとカレンダを再起動してください。
Java Desktop System セッションにログインしたときに、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Could not look up internet address for hostname. This will prevent GNOME from operating correctly. It may be possible to correct the problem by adding hostname to the file /etc/hosts |
回避方法: /etc/hosts ファイルにホスト名が正しく設定されていることを確認してください。次の手順を実行します。
/etc/hosts ファイルにホスト名を次のように設定します。
127.0.0.1 localhost loghost hostname localhost.localdomain |
hostname はシステムの名前です。
ホスト名が /etc/nodename ファイルに指定されていることを確認します。このファイルに次の行も追加する必要があります。
127.0.0.1 localhost loghost hostname localhost.localdomain |
/etc/inet/ipnodes ファイルに次のエントリを追加します。
127.0.0.1 hostname |
Java Desktop System Release 3 にログインするときに、$PATH が次のように誤って設定されます。
/usr/bin::/usr/dt/bin:/usr/openwin/bin:/bin: /usr/ucb:/usr/openwin/bin:/usr/dt/bin |
回避方法: $PATH から次の文字列を削除してください。
/usr/openwin/bin:
/bin:
::
次のようなパスになるはずです。
/usr/bin:/usr/dt/bin:/usr/ucb:/usr/openwin/bin:/usr/dt/bin |
dtlogin リモート接続を使用する場合に、システムによっては GNOME ディスプレイマネージャーに接続できないことがあります。
回避方法: リモートログインを選択する画面で、ホスト名ではなく IP アドレスを指定してください。
Yelp ブラウザを使用してボリュームコントロールのオンラインヘルプを開くと、代わりに「キーボードアクセシビリティ」パネルアプリケーションのヘルプファイルが開きます。
回避方法: ありません。
アプリケーションのオンラインヘルプを開くときに、そのアプリケーションのヘルプファイルが存在しない場合には、エラーダイアログボックスが表示されます。「了解」をクリックしない限り、そのオンラインヘルプシステムが動かなくなり、それ以降に起動するその他のアプリケーションのオンラインヘルプを開けなくなります。
回避方法: エラーダイアログボックスで「了解」ボタンをクリックする必要があります。
BMP (Basic Multilingual Plane) 形式ではない Unicode 文字が含まれているドキュメントは、Mozilla ブラウザから印刷できません。
回避方法: ありません。
Mozilla ブラウザでは、ローミングアクセスサーバーと「ユーザ設定」をやり取りできます。ローミングアクセスオプションを指定するには、次の手順を実行します。
ブラウザで「編集」をクリックし、「設定」を選択します。
「ローミングユーザ」を選択してから、「項目の選択」を選択します。
右側のパネルで「ユーザ設定」を選択します。
ただし、「ユーザ設定」の選択は反映されません。
回避方法: ありません。
Mozilla ブラウザでは、F7 キーを押すことでキャレットのブラウズが有効になります。キャレットのブラウズが有効になると、キーボードショートカット Ctrl + Home を入力すると、ブラウズしている Web ページの初めに戻ります。ただし、このキーボードショートカットは、www.yahoo.com や www.mozilla.org などのサイトをブラウズするときには機能しません。
回避方法: F7 キーを押して、キャレットのブラウズを無効にします。
旧バージョンの GNOME デスクトップでは、ホームアカウントのユーザー設定と Java Desktop System Release 3 のユーザー設定との間に完全な互換性がない場合があります。
回避方法: ユーザー設定を設定し直してください。次の手順を実行します。
Java Desktop System からログアウトします。
「セッション」をクリックし、「端末の復旧」を選択します。
ログインします。
「端末の復旧」ウィンドウで、次のコマンドを入力します。
% gnome-cleanup exit |
再度ログインします。
GNOME 設定が設定し直されました。
GIMP (GNU Image Manipulation Program) は、グラフィックスメニューでは使用できません。
回避方法: 次の手順を実行してください。
端末ウィンドウを開きます。
/usr/share/applications/gimp-2.0.desktop ファイルを編集します。
Exec 行と TryExec 行を変更して、GIMP バイナリへの絶対パスを追加します。
TryExec=/usr/sfw/bin/gimp2.0 Exec=/usr/sfw/bin/gimp-remote-2.0 %u |
StarSuite 7 ソフトウェアがシステム上に Mozilla を検出できない場合に、StarSuite 7 ソフトウェアのオンライン登録を完了できない場合があります。StarSuite 7 ソフトウェアが電子メールとカレンダアプリケーションを検出できない場合には、ドキュメントを正常に送信することができません。
回避方法: /usr/sfw/bin を PATH に追加します。次の手順を実行してください。
端末ウィンドウを開きます。
次のコマンドを実行します。
% export PATH=/usr/sfw/bin:$PATH |
StarSuite ソフトウェアを起動するために、次のコマンドを実行します。
% soffice |
StarSuite 登録手順を完了します。
サウンドレコーダが new.wav ファイルを録音しているときに、スライドバーとサイドカウンタが機能しません。
回避方法: ありません。
ボリュームコントロールデスクトップアプリケーションを起動するための、ボリュームコントロールパネルアプリケーションのオプションが機能しません。
回避方法: ありません。
キーボードインジケータを使用すると、 X サーバーを切り替えた際にキーボードが使用できなくなることがあります。
回避方法: ありません。キーボードインジケータを使用しないでください。
次の表示オプションを使用すると、ファイルマネージャーでエラーが発生することがあります。
カタログ表示
画像コレクション表示
使用する表示オプションに応じて、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
The application nautilus has quit unexpectedly |
The Catalog view encountered an error while starting up |
The Image Collection view encountered an error while starting up |
回避方法: ありません。これらの問題が発生したら、ファイルマネージャーを再起動するか、クラッシュダイアログボックスで「アプリケーションの再起動」ボタンをクリックしてください。
ファイルを削除するときは、ホームディレクトリのファイルシステムから行う必要があります。
回避方法: ホームディレクトリのファイルシステムの外部にあるファイルを削除するには、端末ウィンドウを開き、コマンド行を使用します。
アーカイブ管理を使用して、次の種類のアーカイブを作成することはできません。
.arj
.lha
.bzip
.lzop
.zoo
回避方法: ありません。
gedit テキストエディタで自動インデント機能を有効にすると、複数バイト文字を正しく入力できません。
回避方法: 自動インデント機能を無効にしてください。テキストエディタで、次の手順を実行します。
「編集」=>「設定」の順に選択します。
「カテゴリ」リストで「エディタ」を選択してから、「自動インデント」を選択します。
「自動インデントを有効にする」オプションの選択を解除します。
ここでは、Solaris 10 OS のシステム管理に関するバグ情報について説明します。
Sun Patch Manager Tool 2.0 が動作するシステムでは、Sun Patch Manager Tool 1.0 などのパッチマネージャーツールが動作するリモートシステムを管理できます。
ただし、旧バージョンのパッチマネージャーツールが動作するシステムで、Patch Manager Tool 2.0 が動作するリモートシステムを管理することはできません。旧バージョンは次のとおりです。
Sun Patch Manager Base Software 1.x
Sun Patch Manager Tool 1.0
Solaris 8 OS にはパッチマネージャーツール用の CIM/WBEM (Common Information Model/Web Based Enterprise Management) サポートがありません。したがって、Solaris 8 システムではパッチマネージャーによるリモート管理が行えません。
Sun Remote Services (SRS) Net Connect は、大域ゾーンでしかサポートされていません。次のいずれかの操作を行うと、エラーメッセージが表示されます。
SRS Net Connect を局所ゾーンにインストールする
局所ゾーンが作成されるときに SRS Net Connect を大域ゾーンにインストールする
エラーメッセージの内容は次のとおりです。
*** package SUNWcstu failed to install - interactive administration required: Interactive request script supplied by package pkgadd: ERROR: request script did not complete successfully Installation of SUNWcstu was suspended (interaction required). No changes were made to the system. *** package SUNWfrunc failed to install - interactive administration required: Interactive request script supplied by package pkgadd: ERROR: request script did not complete successfully Installation of SUNWfrunc was suspended (interaction required). No changes were made to the system. |
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。
パッケージのインストール中、zoneadm コマンドを使用して非大域ゾーンをインストールしているときにエラーまたは警告メッセージが表示されることがあります。次のようなメッセージが表示されます。
Preparing to install zone zone1. Creating list of files to copy from the global zone. Copying 2348 files to the zone. Initializing zone product registry. Determining zone package initialization order. Preparing to initialize 790 packages on the zone. Initialized 790 packages on zone. Zone zone1 is initialized. Installation of the following packages generated errors: SUNWjhrt SUNWmcc SUNWjhdev SUNWnsb SUNWmcon SUNWmpatchmgr Installation of the following packages generated warnings: SUNWj3rt SUNWmc SUNWwbmc SUNWmga SUNWdclnt SUNWlvma SUNWlvmg SUNWrmui SUNWdoc SUNWpl5m SUNWpmgr |
パッケージのインストールに関する問題は、ゾーンのインストールのログが含まれている /export/zone1/root/var/sadm/system/logs/install_log にも記録されます。
回避方法: ありません。
非大域ゾーンは、これらのメッセージが通知されても使用できます。以前の Solaris Express と Solaris 10 ベータリリースにはパッケージのインストールに関する問題がありますが、これらの問題に関する通知は生成されませんでした。この Solaris リリースからは、これらのエラーが正しく報告され、記録されるようになりました。
ゾーン内で Solaris Product Registry の管理ユーティリティーを起動しようとすると、失敗します。ゾーンのインストール時に、Solaris Product Registry のデータベース productregistry がゾーン内に複製されなかったため、管理ユーティリティーをゾーン内で実行できません。
回避方法: スーパーユーザーとして、productregistry データベースをゾーンにコピーしてください。
# cp /var/sadm/install/productregistry zone_path/var/sadm/install/ |
上記のコマンドで、zone_path は作成したゾーンのルートディレクトリへのパスです。
patchadd コマンドは、次の状況ではパッチを再適用できません。
パッチの対象となるパッケージの一部が含まれていないシステムにパッチを適用する。
パッチを適用したときにインストールされていなかったパッケージをあとでインストールする。
新しくインストールしたパッケージにパッチを適用するためにパッチを再適用する。
あとで追加したパッケージに適用するパッチ部分はインストールされません。次の出力のようなメッセージが表示されます。
patchadd ~tsk/patches/111111-01 Validating patches... Loading patches installed on the system... Done! Loading patches requested to install. Done! The following requested patches are already installed on the system Requested to install patch 111111-01 is already installed on the system. No patches to check dependency. |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: システムにゾーンを作成していない場合は、-t オプションを指定して patchadd コマンドを実行します。
# patchadd -t patch-ID |
上記のコマンドで、patch-ID は適用するパッチの ID です。
回避方法 2: システムにゾーンを作成してある場合は、次の手順を実行します。
パッチを削除します。
# patchrm patch-ID |
システム上に存在しないが、パッチの対象となる追加のパッケージをインストールします。
# pkgadd -d device pkgabbrev |
上記の例で、device はインストールするパッケージへの絶対パスを示します。pkgabbrev はインストールするパッケージの略称を示します。複数のパッケージ名を指定できます。
パッチを再インストールします。
# patchadd patch-ID |
大域ゾーンを作成してからパッチを適用した場合、そのあとに作成した非大域ゾーン上ではリモートログインサービスは有効になりません。このようなリモートサービスには、rlogin や telnet などがあります。大域ゾーンのパッチ適用後に非大域ゾーンを作成した場合、そのゾーンにリモートでログインすることはできません。この問題は、SUNWcsr パッケージを配布または変更するパッチが適用されているシステムに影響します。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: 非大域ゾーンをまだ起動していない場合は、次の手順を実行します。
大域ゾーンで、非大域ゾーンにある /var/svc/profile ディレクトリに移動します。
global# cd zone_path/root/var/svc/profile |
上記の例で、zone_path は非大域ゾーンへのパスです。非大域ゾーンへのパスを調べるには、大域ゾーンで次のコマンドを入力します。
global# zonecfg -z zonename info zonepath |
inetd_services.xml プロファイルを削除します。
global# rm inetd_services.xml |
inetd_generic.xml プロファイルを指す inetd_services.xml のシンボリックリンクを作成します。
global# ln -s inetd_generic.xml inetd_services.xml |
非大域ゾーンを起動します。
ゾーンのブート方法については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』を参照してください。
回避方法 2: 非大域ゾーンをすでに起動してある場合は、次の手順を実行します。
前の回避方法に示されている手順を実行します。
非大域ゾーンで、/var/svc/profile/inetd_services.xml プロファイルに示されているサービスを有効にします。
my-zone# svccfg apply /var/svc/profile/inetd_services.xml |
非大域ゾーンを再起動します。
my-zone# reboot |
回避方法 3: システムにゾーンを作成する前に、使用しているプラットフォームに適したパッチを適用します。
SPARC ベースのシステムの場合は、パッチ ID 119015-01 またはそれ以降のバージョンを適用します。
x86 ベースのシステムの場合は、パッチ ID 119016-01 またはそれ以降のバージョンを適用します。
smdiskless コマンドを使用してディスクレスクライアントを削除すると、コマンドは失敗します。ディスクレスクライアントは、システムデータベースから削除されません。次のエラーメッセージが表示されます。
Failing with error EXM_BMS. |
回避方法: クライアントを追加する前に、/export パーティションの共有を解除してください。
Net Connect 3.1.1 のインストールが失敗するのは、Solaris 10 の完全インストールの初期にその製品を選択した場合です。このエラーは、Solaris 10 Operating System DVD を使用してインストールを行なっているときに発生します。OS のインストールが完了した時点で、次のエラーメッセージが /var/sadm/install/logs/ の Net Connect インストールログに記録されます。
Installation of SUNWSRSPX failed. Error: pkgadd failed for SUNWsrspx Install complete. Package: SUNWsrspx |
回避方法: OS のインストールが完了したら、次の手順を実行してください。
Solaris 10 Operating System DVD または Solaris 10 SOFTWARE - CD 4 を挿入します。
Net Connect 製品のディレクトリに移動します。
Net Connect インストーラを実行します。
最新バージョンの Sun Net Connect ソフトウェアおよびリリースノートをダウンロードするには、https://srsnetconnect.sun.com の Sun Net Connect ポータルにアクセスしてください。
次の状況下では、Solaris フラッシュアーカイブに関係のあるブート障害が発生することがあります。
特定のハードウェアサポート機能を備えた C ライブラリ libc を使用しているシステムで Solaris フラッシュアーカイブを作成する。
さまざまなハードウェアサポート機能を備えたクローンシステムにアーカイブをインストールする。
クローンシステムをブートしようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
WARNING: init exited with fatal signal 9; restarting. |
回避方法: 次の手順を実行します。
アーカイブを作成する前に、マスターシステム上の /lib/libc.so.1 ライブラリをマウント解除します。
# umount /lib/libc.so.1 |
このコマンドを使用すると、マスターシステムで C ライブラリ libc の基本バージョンを使用できるようになります。
マスターシステムで Solaris フラッシュアーカイブを作成します。
Solaris フラッシュアーカイブの作成方法については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』を参照してください。
/lib/libc.so.1 ライブラリをマスターシステムにマウントします。
# mount -O -F lofs /lib/libc.so.1 /usr/lib/libc/libc_hwcap2.so.1 |
クローンシステムに Solaris フラッシュアーカイブをインストールします。
Solaris フラッシュアーカイブのインストール方法については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』を参照してください。
smosservice delete コマンドを使用してディスクレスクライアントサービスを削除した場合、すべてのサービスディレクトリが正常に削除されるとは限りません。
回避方法: 次の手順を実行します。
そのサービスを使用するクライアントが存在しないことを確認します。
# unshare /export/exec/Solaris_10_sparc.all # rm -rf /export/exec/Solaris_10_sparc.all # rm -rf /export/exec/.copyofSolaris_10_sparc.all # rm -rf /export/.copyofSolaris_10 # rm -rf /export/Solaris_10 # rm -rf /export/share # rm -rf /export/root/templates/Solaris_10 # rm -rf /export/root/clone/Solaris_10 # rm -rf /tftpboot/inetboot.sun4u.Solaris_10 |
次のエントリを /etc/bootparams ファイルから削除します。
fs1-24 boottype=:os |
このエントリを削除するのは、このファイルサーバーが関数や資源をほかのサービスに提供していない場合に限られます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルから削除します。
share -F nfs -o ro /export/exec/Solaris_8_sparc.all/usr |
/var/sadm/system/admin/services/Solaris_10 ファイルを変更します。
ファイルサーバーが Solaris_10 でない場合は、そのファイルを削除します。
ファイルサーバーが Solaris_10 である場合は、冒頭の 3 行を残し、あとのエントリをすべて削除します。削除した行は、/export/root/templates/Solaris_10 に含まれるサービス USR_PATH および SPOOLED ROOT のパッケージとサポートされるプラットフォームを示します。
patchadd コマンドを使用してほかのシステムから NFS を介してパッチをインストールしようとすると、コマンドは失敗します。次の例は、失敗した patchadd 操作と表示されるエラーメッセージを示しています。
Validating patches... Loading patches installed on the system... [...] Loading patches requested to install. [...] Checking patches that you specified for installation. [...] Approved patches will be installed in this order: [...] Checking local zones... [...] Summary for zones: [...] Patches that passed the dependency check: [...] Patching global zone Adding patches... Checking installed patches... Verifying sufficient filesystem capacity (dry run method)... Installing patch packages... Patch Patch_ID has been successfully installed. See /var/sadm/patch/Patch_ID/log for details Patch packages installed: SUNWroute [...] Adding patches... The patch directory /dev/.SUNW_patches_0111105334-1230284-00004de14dcb29c7 cannot be found on this system. [...] Patchadd is terminating. |
回避方法: まず、インストールするすべてのパッチを NFS サーバーからローカルシステムに手動でコピーします。次に、patchadd コマンドを使用して、パッチをコピーしたローカルシステムのディレクトリからパッチをインストールします。
lucreate コマンドを使用して、/dev/md ディレクトリにデバイスエントリが含まれていない RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成しようとすると、コマンドが失敗します。最初に Solaris ボリュームマネージャーでミラーを作成しないかぎり、lucreate コマンドでファイルシステムをミラー化することはできません。
回避方法: まず Solaris ボリュームマネージャーでミラー化されたファイルシステムを作成し、次に lucreate コマンドで新しいブート環境を作成してください。
lucreate コマンドの詳細については、lucreate(1M) のマニュアルページまたは『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』を参照してください。
Solaris ボリュームマネージャーによるミラー化されたファイルシステムの作成方法については、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。
保存停止・復元再開 (cpr) サイクル中にパニックが発生すると、システムがハングアップすることがあります。この問題は、XVR-1000 グラフィックスアクセラレータをインストールした Sun Blade 2000 ワークステーションで多く発生します。まれに、ほかの SPARC ベースのシステムでも、パニックが発生したときに同様なハングアップが発生することがあります。パニックが発生すると、コアダンプは保存されず、コンソールにプロンプトが表示されなくなります。この問題は、カーネルデバッガ (kadb) をアクティブにしていると発生しやすくなります。
回避方法: システムを使用できる状態に復元するには、システムを手動でリブートしてください。
Stop-A キーや L1-A キーなどのキーボードシーケンスを使用してシステムを停止しようとすると、システムがパニックすることがあります。次のようなエラーメッセージが表示されます。
panic[cpu2]/thread=2a100337d40: pcisch2 (pci@9,700000): consistent dma sync timeout |
回避方法: OpenBoot PROM に入るときには、キーボードシーケンスを使用しないでください。
ipfs コマンドは、ネットワークアドレス変換 (NAT) の状態とパケットフィルタリングの状態テーブルに関する情報を保存および復元します。このユーティリティーは、システムがリブートした場合にネットワーク接続が中断されるのを防ぎます。-W オプションを指定して ipfs コマンドを実行すると、カーネル状態テーブルの保存に失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
state:SIOCSTGET: Bad address |
回避方法: ありません。
lucreate コマンドを使用して新しいブート環境を作成するときは、ファイルシステムのマウントポイントのアクセス権が保存されません。その結果、一部のユーザープロセスが失敗してしまいます。クラスタリング環境で新しいブート環境を作成すると、クラスタはいったんノードを停止し、CD-ROM からブートして、マウントポイントのアクセス権を修復します。
回避方法: 次の手順を実行します。
新しいブート環境を作成します。
# lucreate -n newbe -m /:c0t0d0s0:ufs -m /var:c1t0d0s0:ufs -m /usr:c2t0d0s0:ufs |
上記の例では、lucreate コマンドによって newbe ブート環境が作成され、次のファイルシステムとマウントポイントが定義されます。
root (/) ファイルシステムが c0t0d0s0 にマウントされます。
var ファイルシステムが c1t0d0s0 にマウントされます。
usr ファイルシステムが c2t0d0s0 にマウントされます。
新しいブート環境のルートファイルシステムをマウントします。
# mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /mnt |
ブート環境用に定義されたマウントポイントごとに、アクセス権を 755 に変更します。
# chmod 755 /mnt/var # chmod 755 /mnt/usr |
ルートファイルシステムをマウント解除します。
# umount /dev/dsk/c0t0d0s0
snmpd.conf の内容を変更したあとは、コマンド kill -HUP snmp Process ID を実行できます。このコマンドによって snmp プロセスが停止します。その後、システム管理エージェントのマスターエージェント(snmpd) に信号が送信されて snmpd.conf が再度読み取られ、導入した変更が実装されます。このコマンドによって必ずしもマスターエージェントが構成ファイルを再度読み取るとは限りません。その結果、このコマンドを使用しても、必ずしも構成ファイル内の変更が有効になるとは限りません。
回避方法: kill -HUP を使用する代わりに、変更を snmpd.conf に追加したあとでシステム管理エージェントを再起動してください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力します。
# /etc/init.d/init.sma restart
これは、Solaris 10 OS (x86 版) がインストールされた、サービスパーティションを保持する Sun LX50 のブート時に発生します。F4 ファンクションキーを押すことでサービスパーティションのブートを選択できますが、オプションを選択すると画面が空白になります。その後、システムはサービスパーティションのブートに失敗します。
回避方法: BIOS ブート画面の表示時に、F4 キーを押さないでください。タイムアウト後に「Current Disk Partition Information」画面が表示されます。type=DIAGNOSTIC に対応する「Part#」列の番号を選択します。続いて Return キーを押します。サービスパーティションがブートします。
Solaris WBEM Services 2.5 デーモンは、com.sun.wbem.provider インタフェースまたは com.sun.wbem.provider20 インタフェースに書き込まれたプロバイダを検出できません。これらのインタフェースに書き込まれたプロバイダ用に Solaris_ProviderPath インスタンスを作成した場合でも、Solaris WBEM Services 2.5 デーモンはプロバイダを検出しません。
回避方法: デーモンがこのようなプロバイダを検出できるようにするには、Solaris WBEM Services 2.5 デーモンをいったん停止してから再起動します。
# /etc/init.d/init.wbem stop # /etc/init.d/init.wbem start |
javax
API を使用してプロバイダを作成した場合は、Solaris WBEM Services 2.5 デーモンを停止してから再起動する必要はありません。Solaris WBEM Services 2.5 デーモンが javax
プロバイダを動的に認識します。
javax
アプリケーションプログラミングインタフェースではなく、com.sun アプリケーションプログラミングインタフェースを使用して WBEM ソフトウェアを開発する場合、全面的にサポートされるのは Common Information Model (CIM) リモートメソッド呼び出し (RMI) だけです。XML/HTTP など、ほかのプロトコルについては、com.sun アプリケーションプログラミングインタフェースで完全に機能するという保証はありません。
次の表に、RMI では正常に実行され、XML/HTTP では失敗する呼び出しの例を示します。
メソッド呼び出し |
エラーメッセージ |
---|---|
CIMClient.close() |
NullPointerException |
CIMClient.execQuery() |
CIM_ERR_QUERY_LANGUAGE_NOT_SUPPORTED |
CIMClient.getInstance() |
CIM_ERR_FAILED |
CIMClient.invokeMethod() |
XMLERROR: ClassCastException |
Solaris Management Console のマウントと共有ツールでは、ルート (/)、/usr、/var などのシステムに必須なファイルシステム上のマウントオプションを変更できません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
mount コマンドとともに remount オプションを使用します。
# mount -F file-system-type -o remount, additional-mount-options \ device-to-mount mount-point |
-remount オプションを指定した mount コマンドで行われるマウント属性の変更は、一時的なものです。また、上記のコマンドの additional-mount-options の部分で指定しなかったマウントオプションのすべてがシステムによって指定されたデフォルト値を継承するわけではありません。詳細は、mount_ufs(1M) のマニュアルページを参照してください。
/etc/vfstab ファイル内の適切なエントリを編集することによって、ファイルシステムのマウント属性を変更し、システムをリブートします。