Solaris 10 ご使用にあたって

USB 2.0 ホストコントローラを持つシステムがハングアップまたはパニックを起こすことがある (5030842)

USB 2.0 ホストコントローラを持つシステムは、このリリースの Solaris を実行していると、頻繁にハングアップまたはパニックを起こすことがあります。これらの問題は、NEC 製チップセットを搭載していない USB 2.0 デバイスに原因があります。これらの問題が発生した場合、Enhanced Host Controller Interface (EHCI) に関する次のエラーメッセージが表示されます。


WARNING: /pci@0,0/pci8086,244e@1e/pci925,1234@2,2 (ehci1):
This controller is not supported.
Please refer to www.sun.com/io for Solaris Ready products
and to www.sun.com/bidadmin/hcl for additional compatible USB products

回避方法: システムのハードウェア構成によって、次のいずれかを実行してください。


注 –

USB 2.0 ポートは 2 つのハードウェア構成要素で動作します。

x86 ベースのシステムには、OHCI 用のドライバと UHCI 用のドライバが存在します。SPARC ベースのシステムには、OHCI 用のドライバが存在します。したがって、SPARC ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI を持つ USB PCI カードは動作します。また、x86 ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI または UHCI を持つ USB PCI カードは動作します。どちらの場合も、EHCI を無効にしたポートに接続されている USB 2.0 デバイスは、USB 1.1 デバイスの速度で動作します。

自分の SPARC ベースのシステムで EHCI と OHCI が存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# prtconf -D

次の例のように、EHCI エントリは 1 つまたは複数の OHCI エントリのあとに出力されます。


pci, instance #0 (driver name: pci_pci)
usb, instance #0 (driver name: usba10_ohci)
usb, instance #1 (driver name: usba10_ohci)
usb, instance #0 (driver name: usba10_ehci)