Solaris 10 ご使用にあたって

64 ビットコンピューティング環境

64 ビットコンピューティング環境では、32 ビットアプリケーション用の仮想アドレス空間はすべてユーザー用となります。したがって、32 ビットアプリケーションでは、4G バイトからテキスト、スタック、およびライブラリに必要なユーザーアドレス空間を引いた残りすべてを割り当てることができます。

初期の 64 ビット AMD プロセッサの一部では、メモリー割り当て上限がさらに 1G バイト少なくなる場合があります。使用しているプロセッサがこの影響を受けるかどうかを調べるには、次の手順を実行します。

  1. 任意の 32 ビットシェルから、コマンド pmap $$ を実行します。

  2. プロセスマップで、0xC0000000 以上のアドレスが表示されるかどうかを確認します。このようなアドレスが存在しない場合は、Solaris OS によって 32 ビットアプリケーションが制限され、4G バイトの仮想アドレス空間のうち下位の 3G バイトになっています。

64 ビットアプリケーションは、すでに使用中のメモリーに応じて 250T バイトまで割り当てることができます。