Solaris Live Upgrade を使用して Solaris フラッシュアーカイブを空の代替ブート環境にインストールすると、インストールは失敗します。次のようなエラーメッセージが表示されます。
sh: /path_to_install_image/Solaris_10/Tools/Boot/usr/sbin/install.d /mergescripts/merge_name_service: not found ERROR: Transfer list entry (/a/var/svc/profile/name_service.xml): mergescript failed(/path_to_install_image/Solaris_10/Tools/ Boot/usr/sbin/install.d/mergescripts/merge_name_service) ERROR: Unable to copy a temporary file to it's final location ERROR: Flash installation failed Extracting Flash Archive: 100% completed (of 4361.24 megabytes) The Solaris flash install of the BE S10B74L2 failed. |
上記の例で、path_to_install_image は、インストールに使用しているネットワークインストールイメージのディレクトリパスを表します。
回避方法: 次の手順を実行します。
インストールに使用しているネットワークインストールイメージのディレクトリにある mergescripts ディレクトリに移動します。
# cd path_to_install_image/Solaris_10/Tools /Boot/usr/sbin/install.d/mergescripts |
merge_name_service ファイルを作成します。
# touch merge_name_service |
merge_name_service ファイルを実行可能にします。
# chmod a+x merge_name_service |
インストールするシステム上で、Solaris Live Upgrade を使用して Solaris フラッシュアーカイブを代替ブート環境にインストールします。
Solaris Live Upgrade による Solaris フラッシュアーカイブのインストール手順については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「ブート環境への Solaris フラッシュアーカイブのインストール」を参照してください。
手順 4 でインストールした代替ブート環境にファイルシステムをマウントします。
# lumount alt_boot_env mount-point |
上記のコマンドで、alt_boot_env は手順 4 でインストールした代替ブート環境を表し、mount-point はこの代替ブート環境のマウントポイントを表します。
代替ブート環境の /var/svc/profile ディレクトリに移動します。
# cd mount-point/var/svc/profile |
name_service.xml プロファイルを削除します。
# rm name_service.xml |
ネームサービスプロファイルについて、name_service.xml ファイルへのシンボリックリンクを作成します。
# ln -s ns_name-service.xml name_service.xml |
上記の例で、name-service は、システムに使用するネームサービスを表します。この値には、次のいずれかの文字列を使用します。
nis
nisplus
dns
ldap
files