次のバグと問題は、Solaris 10 1/06 ソフトウェアに関するものです。
Solaris 10 1/06 リリース以降のすべての x86 ベースのシステムでは、Solaris ソフトウェアを実行するために 256M バイト以上の RAM が必要になっています。
Solaris 10 1/06 リリース以降にアップグレードできるのは、次のリリースの Solaris OS だけです。
Solaris 8 OS
Solaris 9 OS
Solaris 10 OS
Solaris 8 より前のリリースのソフトウェアを Solaris 10 1/06 ソフトウェアにアップグレードする場合は、最初に上記のいずれかのリリースにアップグレードしてください。そのあとに、Solaris 10 1/06 リリースにアップグレードしてください。
Solaris Live Upgrade を Solaris ゾーンで使用することはできません。Solaris 10 システムに非大域ゾーンをインストールしている場合には、Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 10 1/06 リリースにアップグレードすることはできません。
luupgrade コマンドを使用すると、次のエラー メッセージが表示されます。
Unable to upgrade boot environment. |
回避方法: このようなシステムをアップグレードする場合は、Solaris 対話式インストールプログラムまたはカスタム JumpStart プログラムを使用してください。これらのプログラムは、すべてのパッチと新規パッケージのうち、現在の OS と Solaris 10 1/06 ソフトウェアとの差分を含むものだけを Solaris 10 OS に適用します。また、すべての非大域ゾーンにもパッケージとパッチを適用します。
どちらのプログラムにも制限があります。たとえば、追加のソフトウェア製品またはロケールパッケージをインストールしたり、ディスクレイアウトを変更したりする方法で、アップグレードをカスタマイズすることはできません。これらの制限の詳細については、『Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「非大域ゾーンをインストールしている場合の Solaris OS のアップグレード」を参照してください。
x86 マシン上のミニルートにパッチを適用する場合に、-C ターゲット指定子を指定して patchadd を使用する手順が変更されています。変更後の手順では、ミニルートを展開し、パッチを適用してから、ミニルートを再度パッケージ化する必要があります。
詳細な手順については、次のトピックを参照してください。
『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 8 章「DVD メディアを使用したネットワークインストールの準備 (作業)」
『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 9 章「CD メディアを使用したネットワークインストールの準備 (作業)」
Solaris 10 1/06 リリースをインストールするときには、このリリースに対応する Solaris Data Encryption Supplement を使用する必要があります。この補助パッケージは、SUNWcry および SUNWcryr パッケージとして配信されます。適切なバージョンの補助パッケージがない場合は、適切なパッチをインストールして補助パッケージをアップグレードしてください。
パッチ ID 118562-05 以降のリビジョン (SPARC ベースのシステム用)
パッチ ID 118563-04 以降のリビジョン (x86 ベースのシステム用)
現在の補助パッケージのバージョンを確認するには、showrev -p を使用します。
次のパッチは、CR 6277164 および CR 6214222 で報告されている問題を解決するためのパッチです。
パッチ ID 119366-05 (SPARC ベースのシステム用)
パッチ ID 119367-05 (x86 ベースのシステム用)
次の節では、それら報告済みの問題を完全に解決するために必要な追加手順について説明します。
GDM (GNOME ディスプレイマネージャー) をログインプログラムとして使用する前に、または GDM をログインプログラムとしてあらかじめ使用可能にしている場合は、この手順を実行します。それ以外の場合は、この手順は省略してもかまいません。
パッチを適用するときに、GDM 構成ファイルに新しい値を読み込みます。次に、GDM アプリケーションを再起動します。
構成ファイルに新しい値を読み込むために、次のオプションのいずれかを選択します。
/etc/X11/gdm/factory-gdm.conf ファイルを /etc/X11/gdm/gdm.conf ファイルにコピーします。
gdm.conf ファイルに変更を加えていない場合は、この手順を実行します。この手順のあとに GDM アプリケーションを起動します。
factory-gdm.conf ファイルの差分を gdm.conf ファイルに手動でマージします。
gdm.conf ファイルに加えた変更を残す場合は、この手順を実行します。
ファイルをマージするときは、次のコマンドの値を factory-gdm.conf ファイルから gdm.conf ファイルにコピーします。これらのコマンドは、OS のパフォーマンスを最適化します。
RebootCommand
HaltCommand
SuspendCommand
DefaultPath
RootPath
GraphicalTheme
GDM を再起動するために、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# svcadm disable application/gdm2-login |
表示されたコンソールで、Return キーを押してコマンドプロンプトを表示します。
GDM を再起動するために、次のコマンドを実行します。
# svcadm enable application/gdm2-login |
CR 6214222 に報告されている問題をより確実に解決するには、パッチを適用するときに次の手順を実行します。
/etc/X11/gdm/modules ディレクトリに変更します。
factory-AccessDwellMouseEvents のファイルを AccessDwellMouseEvents にコピーします。
factory-AccessKeyMouseEvents のファイルを AccessKeyMouseEvents にコピーします。
前の節で説明した手順を実行して、GDM を再起動します。
ビデオカードを 1 枚しか使用していない Solaris 10 システムでは、全画面の拡大鏡を設定することはできません。このような構成の場合には、ダミードライバの設定を定義した別の構成ファイルを使用する必要があります。最初に、Xserver が動作していないことを確認します。そのあとに、次の手順を実行してください。
コマンド行セッションにログインします。
新しい xorg.conf ファイルを作成します。
# /usr/X11/bin/Xorg -configure |
ルート (/) ディレクトリに xorg.conf.new が作成されます。
新しい構成ファイルを /etc/x11 ディレクトリにコピーし、ファイルの名前を xorg.conf に変更します。
# cp /xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf |
次のサンプル構成を使用して、ファイルの構成を変更します。
新しいモニターセクションを追加します。
Section "Monitor" Identifier "monitor_dummy" ModelName "dummy" HorizSync 10-200 VertRefresh 20-90 EndSection |
新しいデバイスセクションを追加します。
Section "Device" BoardName "dummy" Driver "dummy" Identifier "device_dummy" VendorName "dummy" videoram 10000 EndSection |
グラフィックスカードの画面の幅と高さ、および発色数に応じて、videoram 値の調整が必要になる場合があります。値 (K バイト) は、使用する画面に適した大きさにする必要があります。たとえば、幅 * 高さ * bpp/8 という式を使用して値を計算します。
新しい画面セクションを追加します。
Section "Screen" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Depth 24 Modes "1280x1024" EndSubSection Device "device_dummy" Identifier "screen_dummy" Monitor "monitor_dummy" EndSection |
解像度の値は、システムの設定に応じて調整が必要になる場合があります。
ServerLayout セクションで次の行を探します。
Screen 0 "Screen0" 0 0 |
この行の下に、次の行を挿入します。
Screen 1 "screen_dummy" RightOf "Screen0" |
この追加した行により、Screen1 が定義されます。2 番目のダミー画面として、物理的な主画面である Screen0 の論理的に右側に割り当てられます。
変更を保存します。
コマンド行セッションからシステムをリブートします。
Gnopernicus スクリーンリーダーを起動します。
「起動モード」を「拡大鏡」に変更します。
「設定」をクリックしてから、「拡大鏡」を選択します。
「追加/変更」をクリックします。
「拡大鏡」設定に次の値を割り当てます。
「適用」をクリックします。
全画面拡大の画面が上に表示され、Gnopernicus ウィンドウが表示されなくなります。この状態で、全画面拡大を設定することができます。
USB マウスデバイスを拡張デバイスとして、GNOME オンスクリーンキーボード (GOK) と一緒に使用するように設定することはできません。PS2 マウスデバイスを主ポインタとして使用しながら USB マウスデバイスを設定すると、設定に失敗します。USB マウスを適切に設定するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーとしてログインします。
USB マウスデバイスが接続されていない間に、端末ウィンドウで次のように入力します。
# ls -l /dev/usb/hid* |
USB マウスを接続し、上記のコマンドをもう一度入力します。
画面に表示される USB マウスのパスを書き留めておきます。
コマンド行セッションにログインします。
新しい xorg.conf ファイルを作成します。
# /usr/X11/bin/Xorg -configure |
ルート (/) ディレクトリに xorg.conf.new が作成されます。
新しい構成ファイルを /etc/x11 ディレクトリにコピーし、ファイルの名前を xorg.conf に変更します。
# cp /xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf |
このファイルの設定を変更します。
ServerLayout セクションの InputDevice "Mouse0" "CorePointer" 行の下に、Mouse1 として入力デバイスを追加します。次の例を参照してください。
InputDevice "Mouse0" "CorePointer" InputDevice "Mouse1" |
Identifier "Mouse0" 行のある InputDevice セクションで、次の変更を適用します。
Option "Device" "/dev/mouse" を Option "Device" "/dev/kdmouse" に変更します。
Option "Protocol" "auto" を Option "Protocol" "VUID" に変更します。
次の新しいオプションを追加します。
Option "StreamsModule" "vuid3ps2" |
変更を適用したあとのセクションは、次の例のようになっているはずです。
Section "InputDevice" Identifier "Mouse0" Driver "mouse" Option "Protocol" "VUID" Option "Device" "/dev/kdmouse" Option "StreamsModule" "vuid3ps2" EndSection |
上記の InputDevice セクションの下に、新しい InputDevice セクションを作成します。
Section "InputDevice" Identifier "Mouse1" Driver "mouse" Option "Device" "/dev/usb/hid1" EndSection |
/dev/usb/hid1 は、USB マウスのパスの例です。手順 4 のパスを使用して、/dev/usb/hid1 を置き換えてください。
ファイルを保存し、終了します。
コマンド行セッションからシステムをリブートします。
アクセス可能な UI を使用するユーザーのアカウントにログインします。
「起動」メニュー =>「設定」=>「アクセシビリティ」=>「支援技術のサポート」の順にクリックして、支援技術のサポートを有効にします。
システムからログアウトしてから、アクセス可能な UI を使用するユーザーのアカウントに再度ログインします。
端末ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。
% /usr/sfw/bin/gok --select-action=switch1 |
GOK ウィンドウで、「GOK」をクリックし、「設定」を選択します。
アクセス可能な UI を使用するユーザーの要件に応じて、GOK を設定します。GOK を設定せずに現在の設定を受け入れる場合は、「GOK の設定」ウィンドウで「適用」をクリックしてから「了解」をクリックします。
GOK を終了してから、「起動」メニュー =>「アプリケーション」=>「アクセシビリティ」=>「オンスクリーンキーボード」の順にクリックして GOK を再起動します。次の警告メッセージが表示される場合があります。
The device you are using to control GOK is also controlling the system pointer. |
「了解」をクリックします。
GOK を終了してから、手順 14 〜 17 を繰り返します。
警告メッセージは表示されなくなります。
次のパッチは、CR 6234855 および CR 6262830 で報告された StarSuiteTM の問題を解決するために、Solaris OS に適用されます。
SPARC ベースのシステムの場合
パッチ ID 119412-06
パッチ ID 119906-03
x86 ベースのシステムの場合:
パッチ ID 119413-06
パッチ ID 119907-03
報告済みの問題を完全に解決するには、これらのパッチを適用したあとに次の手順を実行します。これらの手順を実行すれば、たとえば、StarSuite 7 Product 5 ソフトウェアを使用して、StarSuite 8 ソフトウェアで作成された OpenDocument ファイルを開けるようになります。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# update-mime-database /usr/share/mime |
システムからログアウトしてから、再度ログインします。
DVD メディアからインストールまたはアップグレードしている場合、Solaris 10 1/06 ソフトウェアへのアップグレードがハングアップすることがあります。この問題は、JLMS DVD ドライブが搭載されている特定の Sun BladeTM 1500 ワークステーションで発生します。このエラーは、次のインストール方法のいずれかを使用するときに発生します。
Solaris 対話型インストールプログラム
Solaris Live Upgrade
システムがハングアップしても、エラーメッセージは表示されません。
回避方法: このようなシステムをアップグレードするときは、ネットワークインストールイメージを使用してください。
特定の状況において、BIOS デバイスのユーティリティー (/sbin/biosdev) に障害が発生し、インストールまたはアップグレードが正常に行われないことがあります。このエラーは、次のいずれかの状況で発生する可能性があります。
パッチ ID 117435-02 を適用したが、システムをリブートしなかった。
システムに、同一の fdisk パーティションを持つ複数の同一ディスクがある。
次のエラーメッセージが表示されます。
biosdev: Could not match any!! |
回避方法: パッチ ID 117435-02 を適用したあとは、必ずシステムをリブートしてください。インストールまたはアップグレードに使用される同一のディスクが、異なる fdisk パーティションレイアウトで構成されていることを確認してください。
次の例で使用するシステムには、同じ fdisk パーティションレイアウトで構成される 2 つのディスクが含まれています。これらのレイアウトを変更するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
ディスク管理ユーティリティーを起動します。
# format |
システム上で使用できるディスクのリストが表示されます。
fdisk パーティションを変更するディスクを選択するために、ディスクの番号を入力します。
「Format」オプションのリストから、「fdisk」を選択します。
ディスクのパーティション情報と fdisk オプションのリストが表示されます。
ディスクのレイアウトを変更するために、次のいずれかの方法を選択します。
別のアクティブパーティションを指定する場合は、2 を押します。
別のディスクパーティションを追加する場合は、1 を押します。
未使用のパーティションを削除する場合は、3 を押します。
変更を保存して fdisk メニューを終了するには、5 を押します。
ディスク管理ユーティリティーを終了するには、「Format」オプションから「Quit」を選択します。
システムをリブートします。
システムをリブートしたあとに、エラーメッセージが表示されなくなったことを確認します。スーパーユーザーとして、次のコマンドを入力します。
# /sbin/biosdev |
それでもエラーメッセージが生成される場合は、前記の手順を繰り返します。ただし、手順 5 では別のオプションを選択してください。
同一の fdisk パーティションレイアウトを持つ同一のディスクがほかにもシステムに含まれている場合は、それらのディスクに対して手順 1 〜 9 を繰り返します。そのようなディスクがない場合は、Solaris のインストールまたはアップグレードを続行できます。
GUI ベースのインストールプログラムを使用してゾーンが含まれるシステムをアップグレードすると、ロケールの問題が発生します。インストールしたあとに、/etc/default/init ファイルの LANG 変数が null に設定されます。いずれかのシステムコマンドを実行すると、次のエラーメッセージが表示されます。
couldn't set locale correctly |
回避方法: スーパーユーザーとして、次の回避方法のいずれかを選択します。
回避方法 1: システムのアップグレードがすでに完了している場合は、/etc/default/init ファイルを手動で編集して、正しい LANG 変数および LC_* 変数を設定してください。そのあとで、システムをリブートします。
詳細な説明と例については、locale(1) のマニュアルページを参照してください。
回避方法 2: テキストベースのインストールプログラムを使用して、システムをアップグレードします。次の手順のうち、使用しているシステムに適した手順を実行してください。
SPARC システムの場合は、boot コマンドと一緒に text フラグを使用します。たとえば、CD メディアを使用してソフトウェアをインストールする場合は、次のコマンドを実行します。
ok boot cdrom - text |
x86 システムの場合は、インストール選択画面で「3 Solaris Interactive Text (Desktop session)」を選択します。
詳細については、Solaris 10 インストールガイドを参照してください。
SUNWgnome-a11y-libs-share パッケージを追加しているときに、インストール後プロセスで問題が発生することがあります。この問題は、次の状況に影響します。
非大域ゾーンを使用し、かつ完全ルートゾーンを設定する
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースからアップグレードする
Solaris 10 1/06 リリースからディスクレスクライアントを設定する
非大域ゾーンを使用し、かつ完全ルートゾーンを設定した場合、次のエラーメッセージが表示されます。
# zoneadm -z wholerootzone install Installation of these packages generated warnings: <SUNWgnome-a11y-libs-share> The file </export/home/wholerootzone/root/var/sadm/system/logs/install_log> contains a log of the zone installation . # |
install_log に、次のエラーが報告されます。
*** package <SUNWgnome-a11y-libs-share> installed with warnings: cp: cannot access ../../../../../share/jar/gnome-java-bridge.jar pkgadd: ERROR: postinstall script did not complete successfully Installation of <SUNWgnome-a11y-libs-share> on zone <wholerootzone> partially failed. |
Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードする場合、upgrade_log から次のエラーが報告されます。
Doing pkgadd of SUNWgnome-a11y-libs-share to /. 15360 blocks /a/var/sadm/pkg/SUNWgnome-a11y-libs-share/install/postinstall: /sbin/zonename: not found Installation of <SUNWgnome-a11y-libs-share> was successful. |
Solaris 10 1/06 リリースにディスクレスクライアントサービスを設定した場合に、そのシステムの /var/sadm/system/logs にあるログファイルに次のエラーが報告されます。
Doing pkgadd of SUNWgnome-a11y-libs-share to /export/Solaris_10. 15360 blocks /export/Solaris_10/var/sadm/pkg /SUNWgnome-a11y-libs-share/install/postinstall: /export/Solaris_10/usr/java/jre/lib: does not exist pkgadd: ERROR: postinstall script did not complete successfully Installation of <SUNWgnome-a11y-libs-share> failed. pkgadd return code = 1 |
回避方法: 3 つのすべての状況で、エラーメッセージを無視してください。
インストール時更新 (ITU) としても知られる、ドライバ更新 (DU) を追加しているとき、Solaris 10 OS のインストールに失敗することがあります。このエラーは、GUI を使用して Solaris 10 ソフトウェアをインストールする場合に発生します。次のメッセージが表示されます。
Unable to run cmd: /usr/sbin/sysidput |
回避方法: 次のいずれかの回避方法を使用してください。
ディスクジオメトリによっては、8G バイトより大きなサイズのディスク上に mkfs コマンドを使用してファイルシステムを作成できないことがあります。生成されるシリンダグループのサイズは、1K バイトのフラグメントを使用するには大きすぎます。シリンダグループのサイズが大きいため、メタデータのサイズが大きくなり、1 ブロックに収めることができません。
次のエラーメッセージが表示されます。
With 15625 sectors per cylinder, minimum cylinders per group is 16. This requires the fragment size to be changed from 1024 to 4096. Please re-run mkfs with corrected parameters. |
回避方法: 代わりに、newfs コマンドを使用してください。または、mkfs コマンドを使用するときに、4096 などのより大きなフラグメントサイズを割り当ててください。
Sun JavaTM Desktop System (Java DS) で AT キーボードを使用して次のユーザー補助機能を開始すると、問題が発生することがあります。デフォルトの時間設定でキーの組み合わせを使用した場合に、これらの機能の開始に失敗することがあります。
GNOME オンスクリーンキーボード (GOK)
拡大鏡
音声
回避方法: このキーボードを使用してログイン時にこれらの機能を開始する場合には、次の手順を実行してください。
/etc/X11/gdm/modules/AccessKeyMouseEvents ファイルを開きます。
キーストローク入力のデフォルトの最小時間および最大時間を定義する行に移動します。
たとえば、GOK の場合は、次のような行です。
Controlk 1 1000 10000 gok --login --access-method=directselection |
次の手順を実行して行を変更します。
最小時間と最大時間の設定を変更します。
GOK のパスを /usr/sfw/bin/gok として正しく設定していることを確認します。
変更が完了したあとの行は、次のようになっているはずです。
Controlk 1 10 100 /usr/sfw/bin/gok --login --access-method=directselection |
Generic LAN Driver Version 3 (GLDv3) では、LLC (Logical Link Control) フレームのフィールド長が正しく設定されません。結果として、LLC に依存する AppleTalk などのプロトコルが正しく機能しません。エラーメッセージは表示されません。この問題は、次のネットワークインタフェースコントローラに影響します。
bge
e1000g
xge
回避方法: ありません。
Solaris 対話式インストールプログラムを使用してインストールするときに、端末のタイプの設定画面でエラーが発生します。このプログラムは、入力された最初の文字をすぐに受け入れて、インストールを続行してしまいます。このため、複数の文字を入力する必要があるオプションを選択することができません。誤って文字を 1 つ入力しただけでも、インストールプログラムはすぐにその文字を受け入れてしまうので、残りのインストールはエラーになります。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: インストールを通常どおりに開始します。インストールタイプの入力を求める画面で、入力制限時間の 30 秒以内にインストールタイプを選択します。後続の画面での端末タイプの選択は、適切に動作するはずです。
localeadm コマンドで地域を追加する機能は、新しい構成ファイルを作成した場合には動作しません。次の地域を追加するときに、LANGUAGES CD が検出されません。
南ヨーロッパ
北アメリカ
北欧
次のエラーメッセージが表示されます。
No langcd image has been found in /cdrom/sol_10_1005_x86_4/Solaris_10/Product No langcd image has been found in /cdrom/sol_10_1005_x86_4 /cdrom/sol_10_1005_x86_4 /cdrom/sol_10_1005_x86_4 /cdro m/sol_10_1005_x86_4 /cdrom/sol_10_1005_x86_4 Please enter the path to this image/disk, or enter 'q' to quit: |
回避方法: 新しい構成ファイルの作成を求められたら、「いいえ」を選択してください。代わりに、システムにインストールされている構成ファイルを使用してください。
複数の CPU を使用するシステムに Solaris 10 1/06 ソフトウェアをインストールすると、システムがハングアップすることがあります。このエラーは、次のいずれかの状態で発生することがあります。
インストール時に、システムコンソールに「Configuring devices」というメッセージが表示されるとき
システムのブート時に、Sun の著作権メッセージと「Use is subject to license terms」というメッセージが表示されるとき
回避方法: GRUB (GRand Unified Bootloader) メニューから次の手順を実行してください。
選択した Solaris エントリを編集するために、e と入力します。
kernel で始まる行に移動します。
e と入力して、GRUB 編集モードに切り替えます。
この行に -kd を追加します。
Enter キーを押して変更を適用します。
b と入力して、選択した Solaris エントリをブートします。
kmdb プロンプトで、次のコマンドを入力します。
use_mp/W 0 :c |
システムブートを実行する場合は、手順 10 に進んでください。システムブートを実行しない場合は、Solaris 10 1/06 ソフトウェアをインストールしてください。
インストールの終了時に、システムをリブートします。システムが再度ハングアップする場合は、手順 1 〜 7 を繰り返します。
システムのブートが完了したら、スーパーユーザーになります。
/etc/system ファイルを開きます。
次の行を追加します。
set use_mp = 0 |
変更を適用するために、システムをリブートします。
一部の 64 ビット実行可能ファイルおよび 64 ビットライブラリの処理中に、dbx デバッガがメモリーアクセスエラーで終了することがあります。ただし、これらの 64 ビットオブジェクトの通常の使用には影響ありません。次のようなエラーメッセージが表示されます。
dbx: internal error: signal SIGBUS (invalid address alignment) |
回避方法: 代わりに、mdb デバッガまたは Solaris 動的トレース機能を使用してください。これらのツールには、64 ビットオブジェクトを使用するプロセスを診断する機能があります。
Solaris ソフトウェアのキーボード入力の場合、ブルガリア語のロケールでは正規のブルガリア語キーボード配列の代わりにロシア語の文字のマップが使用されます。ユーザーはブルガリア語のキーボード配列を使用してキリル文字を入力できないため、代わりに英語の文字のマップを使用して入力するしか方法はありません。
回避方法: ありません。
次の状況のときに、newfs コマンドを使って UFS ファイルシステムを作成しようとすると、失敗することがあります。
スライスのサイズが小さい (約 4M バイト未満)。
ディスクのサイズが 8G バイトを超えている。
このエラーは、メタデータのために大きなサイズのファイルシステムが必要な場合に発生します。次の警告メッセージが表示されます。
Warning: inode blocks/cyl group (295) >= data blocks (294) in last cylinder group. This implies 4712 sector(s) cannot be allocated. /dev/rdsk/c0t0d0s6: 0 sectors in 0 cylinders of 48 tracks, 128 sectors 0.0MB in 0 cyl groups (13 c/g, 39.00MB/g, 18624 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: # |
回避方法: スーパーユーザーとして、次の回避方法のいずれかを実行します。
回避方法 1: newfs コマンドを使用するときに、トラック数を指定します。次の手順を実行します。
format コマンドを使用して、割り当てるトラック数を調べます。次に例を示します。
# format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t0d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /pci@1f,4000/scsi@3/sd@0,0 Specify disk (enter its number): |
この例では、トラック数は 19 です。
newfs コマンドを使ってファイルシステムを作成するときに、この数を割り当てます。次に例を示します。
# newfs -v -t 19 /dev/dsk/c0t0d0s6 newfs: construct a new file system /dev/rdsk/c0t0d0s6: (y/n)? y mkfs -F ufs /dev/rdsk/c0t0d0s6 4712 -1 19 8192 1024 16 10 167 2048 t 0 -1 8 128 n mkfs: bad value for nsect: -1 must be between 1 and 32768 mkfs: nsect reset to default 32 Warning: 152 sector(s) in last cylinder unallocated /dev/rdsk/c0t0d0s6: 4712 sectors in 8 cylinders of 19 tracks, 32 sectors 2.3MB in 1 cyl groups (16 c/g, 4.75MB/g, 2304 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: 32, # |
回避方法 2: newfs コマンドに i ノード当たりのバイト数 (nbpi) を指定して、ファイルシステムの i ノード密度を小さくします。次に例を示します。
# newfs -i 4096 /dev/dsk/c0t0d0s6 newfs: construct a new file system /dev/rdsk/c0t0d0s6: (y/n)? y Warning: 1432 sector(s) in last cylinder unallocated /dev/rdsk/c0t0d0s6: 4712 sectors in 1 cylinders of 48 tracks, 128 sectors 2.3MB in 1 cyl groups (16 c/g, 48.00MB/g, 11648 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: 32, # |
NFSv4 クライアントのファイルシステムの容量がほとんどいっぱいになっている場合に、サーバーから返されるエラーコードが正しく処理されません。クライアントは、正しいエラーコード (NFS4ERR_NOSPC) をサーバーから受け取ります。しかし、このクライアントは、エラーコード (ENOSPC) をアプリケーションに転送することができません。アプリケーションは、write()、close()、または fsync() などの通常のシステム関数からエラー通知を受け取りません。このため、アプリケーションでデータの書き込みや変更を続けていくと、データが失われたり破壊したりする可能性があります。
次のエラーメッセージが /var/adm/messages に記録されます。
nfs: [ID 174370 kern.notice] NFS write error on host hostname : No space left on device. nfs: [ID 942943 kern.notice] File: userid=uid, groupid= gid nfs: [ID 983240 kern.notice] User: userid=uid, groupid= gid nfs: [ID 702911 kern.notice] (file handle: 86007000 2000000 a000000 6000000 32362e48 a000000 2000000 5c8fa257) |
回避方法: ファイルシステムの容量がほとんどいっぱいになっているクライアントシステムでは、作業を行わないでください。
Solaris Live Upgrade を使用してブート環境を作成するときには、システムのいずれかのブート環境で GRUB (GRand Unified Bootloader) メニューを運用します。このブート環境は、ludelete コマンドを使っても削除できません。
このブート環境を削除しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: The boot environment name-of-boot-environment contains the GRUB menu. ERROR: You are not allowed to delete this BE. Unable to delete boot environment. |
回避方法: lumake コマンドまたは luupgrade コマンドを使用して、このブート環境を再利用してください。GRUB メニューを含むブート環境は、最後に削除するブート環境にします。
Solaris Live Upgrade では、最後のブート環境を削除することはできません。また、GRUB メニューが含まれるブート環境を削除することもできません。ただし、最後のブート環境に GRUB メニューが含まれている場合でも、他のすべてのブート環境については必要に応じて削除できます。
2 つの仮想または物理ビデオデバイスを使って拡大鏡を次のように設定すると、問題が発生します。
拡大鏡のソース設定: 0.1
拡大鏡のターゲット設定: 0.0
この設定では、Ctrl + Esc というキーの組み合わせを使用して、拡大された 2 番目のデスクトップシステムで起動メニューを開くことはできません。
回避方法: ありません。
Solaris Live Upgrade ブート環境をアップグレードするときに CD メディアまたは DVD メディアを使用すると、アップグレードに失敗します。luupgrade コマンドはそれらのインストールメディアを検出できません。ネットワークインストールイメージは、この問題の影響を受けません。
次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: The media is not recognized installation media media_drive . |
回避方法: メディアをマウントしてから、アップグレードを再開してください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理デーモンを停止します。
# pkill vold |
CD または DVD を手動でマウントします。
luupgrade コマンドを使用して、ブート環境をもう一度アップグレードします。
x86 ベースのシステムを Solaris 9 9/04 リリースから Solaris 10 ソフトウェアのいずれかのリリースにアップグレードする場合に、ログインプログラムが動作しないことがあります。dtlogin の GUI で UTF-8 ロケールを選択するときに、問題が発生します。エラーが発生すると、コアダンプが生成されます。
回避方法: 「オプション」の「言語」プルダウンメニューから UTF-8 ロケールを選択しないでください。
e1000g Ethernet ドライバをアンロードしているときに、一部の tx Direct Memory Access バッファーハンドル (tx DMA) が完全に解放されないことがあります。このような状況になると、システムパニックが発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
panic[cpu0]/thread=d63f4de0: assertion failed: !dma->dp_inuse, file: ../../i86pc/io/rootnex.c, line: 1903 d63f4b64 genunix:assfail+5c (feab4358, feab433c,) d63f4b8c rootnex:rootnex_dma_freehdl+8a (cefd7e48, cf287730,) d63f4bac genunix:ddi_dma_freehdl+1e (cf287730, cf287730,) d63f4bc8 genunix:ddi_dma_free_handle+16 (ca7e3000) d63f4be0 e1000g:e1000g_release_dma_resources+105 (c890d1c0) d63f4bf8 e1000g:e1000g_unattach+9d (cf287730, c890d1c0) d63f4c14 e1000g:e1000gdetach+56 (cf287730, 0) d63f4c54 genunix:devi_detach+86 (cf287730, 0) d63f4c74 genunix:detach_node+6d (cf287730, 2000) d63f4ca0 genunix:i_ndi_unconfig_node+10b (cf287730, 4, 2000) d63f4cd4 genunix:i_ddi_detachchild+36 (cf287730, 2000) d63f4d04 genunix:devi_detach_node+61 (cf287730, 2000) d63f4d3c genunix:unconfig_immediate_children+238 (cefd7728, 0, 2000, ) d63f4d74 genunix:devi_unconfig_common+f5 (cefd7728, 0, 2000, ) d63f4dc8 genunix:mt_config_thread+9b (d1a54008, 0) d63f4dd8 unix:thread_start+8 () |
回避方法: ありません。
x86 ベースのシステムに Solaris 10 1/06 リリースをインストールすると、次のエラーメッセージが表示されます。
/sbin/dhcpinfo: primary interface requested but no primary interface is set |
このエラーはインストールには影響がなく、インストールは成功します。
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。
Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 2/02 リリースから Solaris 10 1/06 リリースにアップグレードする場合に、Agilent Fibre Channel HBA Driver パッケージ (HPFC) の削除に失敗します。次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。
Removing package HPFC: Modifying /a/kernel/drv/sd.conf cmdexec: ERROR: unable to open /a/var/sadm/pkg/HPFC/save/sed/kernel/drv/sd.conf pkgrm: ERROR: class action script did not complete successfully Removal of partially failed. pkgrm return code = 2 The upgrade succeeds, but two instances of the HPFC package are included on the system. |
回避方法: 次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
HPFC パッケージの次のインスタンスを削除します。
# pkgrm HPFC # pkgrm HPFC.2 |
Solaris 10 1/06 OS DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
ディレクトリを、HPFC パッケージを含むディレクトリに変更します。
# cd /cdrom/Solaris_10/Product |
HPFC パッケージをシステムに追加します。
# pkgadd -d `pwd` HPFC |
ソフトウェアの問題によって、2 つめのマウスデバイスや USB ヘッドトラッカなどの拡張デバイスを GNOME オンスクリーンキーボード (GOK) と一緒に使用するときに問題が起こります。このため、GOK を使用してユーザー設定の「留めて選択」および「直接選択」を設定できません。代わりに、物理的なキーボードとマウスデバイスを使用して、これらのユーザー設定を設定する必要があります。
回避方法: 拡張デバイスを使用するようにシステムを設定したあとで、次の手順をこの順番で実行してください。
最初に、主マウスデバイスが主ポインタを制御するように、GOK を設定します。その他の拡張デバイスは、AT アプリケーションのために予約されます。GOK をはじめて起動するときに、次の手順を実行してください。
GOK を起動します。
スティッキーキーを有効にしているウィンドウで、Enter キーを押します。
主ポインタモードの使用を求めるウィンドウで、矢印キーを使用して「取消し」を強調表示してから、Enter キーを押します。
ユーザー設定を設定するために、GOK をクリックし、「設定」を選択します。
「留めて選択」または「直接選択」を設定します。
「留めて選択」を設定する場合は、次の手順を実行します。
「アクセスメソッド」タブをクリックします。
「手段」ドロップダウンメニューから「留めて選択」を選択します。
「アクション」タブをクリックし、次の手順を実行します。
「名前」ドロップダウンメニューから「Dwell」を選択します。
「挙動」で「留まった時に有効にする」が選択されていることを確認します。
「イベントのソース」で「その他の入力デバイス」が選択されていることを確認します。
「適用」をクリックします。
「アクション」タブで、次の手順を実行します。
「名前」ドロップダウンメニューから「マウスのカーソル」を選択します。
「挙動」で「入った時に有効にする」が選択されていることを確認します。
「適用」をクリックしてから「了解」をクリックします。
GOK ウィンドウを終了します。
ログアウトしてから、再度ログインします。
「直接選択」を設定する場合は、次の手順を実行します。
「アクセスメソッド」タブをクリックします。
「手段」ドロップダウンメニューから「直接選択」を選択します。
「活性化」ドロップダウンメニューから、2 番目のマウスでマウスボタン 1 を使用するように「切り替え 1」を選択します。
「適用」をクリックしてから「了解」をクリックします。
GOK ウィンドウを終了します。
ログアウトしてから、再度ログインします。
Solaris OS DVD からシステムをブートして Solaris ソフトウェアをインストールするときに、次の警告が表示されます。
/sbin/install-discovery: /usr/bin/loadkeys: not found |
このため、自動検出されたキーボードのキーボードマッピングは、ブートプロセス時には自動的に読み込まれません。
回避方法: ありません。この警告メッセージは無視してください。キーボードマッピングがなくても、Solaris ソフトウェアのインストールは続行できます。キーボードマッピングは、インストールの完了後にシステムをリブートするときに自動的に設定されます。
Sun BladeTM 1000 または Sun Blade 2000 ワークステーションの Sun Expert3D または Sun Elite3D カードは通常、アイドル期間が経過したあとに低電力モードに切り替わります。ただし、これらのカードが Xserver の主ヘッドとして設定されている場合には、電源管理システムは動作しません。関係するカードは通常電力のまま動作し、電力は節約されません。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: ありません。
Solaris ソフトウェアのキーボード入力の場合、セルビア語のロケールでは正規のセルビア語キーボード配列の代わりにロシア語の文字のマップが使用されます。ユーザーはセルビア語のキーボード配列を使用してキリル文字を入力できないため、代わりに英語の文字のマップを使用して入力するしか方法はありません。
回避方法: ありません。
動的再構成 (DR) の実行中に、エラーメッセージが表示されることがあります。DR パスに含まれるデバイスで入出力処理がアクティブな状態のときに、DR を実行すると、メッセージが表示されます。メッセージが表示されたあとに、入出力処理が再試行され、最終的には成功します。表示されるメッセージの例を次に示します。
Jul 28 12:23:19 qame10-a scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /ssm@0,0/pci@19,700000/SUNW,qlc@2,1/fp@0,0/ssd@w2100000c5056fa13,0 (ssd6): Jul 28 12:23:19 qame10-a transport rejected fatal error Jul 28 12:22:08 qame10-a scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /ssm@0,0/pci@19,700000/SUNW,qlc@2,1/fp@0,0/ssd@w2100000c5056f9a7,0 (ssd36): Jul 28 12:22:08 qame10-a SCSI transport failed: reason 'timeout': retrying command |
回避方法: ありません。このエラーメッセージは無視してください。
SUNWceuow パッケージは、次の状況のときに適切にアップグレードされないことがあります。
Solaris 10 OS が稼働しているシステムに、SUNWceuow パッケージがインストールされている。
システムを Solaris 10 1/06 リリースにアップグレードする。
このエラーは、使用するアップグレード方式に関係なく発生します。
アップグレードの終了後に、次のログが /var/sadm/system/logs に報告されています。
# grep SUNWceuow up*log Doing pkgadd of SUNWceuow to /. Installation of <SUNWceuow> was successful. |
それにもかかわらず、pkgchk コマンドを使用して SUNWceuow が正しくインストールされているかどうかを確認すると、次のエラーメッセージが表示されます。
# pkgchk SUNWceuow ERROR: /usr/openwin/lib/locale/cs_CZ.UTF-8/app-defaults/XTerm pathname does not exist |
回避方法: OS がアップグレードされたあとで、SUNWceuow パッケージを削除してから、パッケージを再インストールしてください。
# pkgrm SUNWceuow # pkgadd SUNWceuow |
luxadm -e forcelip コマンドを実行すると、1 つのサーバー上のリンクが再初期化されますが、ストレージエリアネットワーク (SAN) に含まれるすべてのサーバー上の論理ユニット番号 (LUN) もリセットされます。次のようなエラーメッセージが、同じ SAN 環境のゾーンに含まれる 1 つまたは複数のサーバーのコンソールに表示されます。
Aug 16 13:34:07 ontario-a last message repeated 5 times Aug 16 13:34:07 ontario-a scsi_vhci: [ID 734749 kern.warning] WARNING: vhci_scsi_reset 0x0 |
回避方法: ありません。このエラーメッセージは無視してください。
リモートログインして gnome-at-properties のアクセシビリティーを有効にすると、GNOME アプリケーションは起動しません。GNOME アプリケーションを起動しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
** ERROR **: Accessibility app error: exception during registry activation from id: IDL:Bonobo/GeneralError:1.0 aborting... |
回避方法: ありません。dtremote を使用してログインするときには、アクセシビリティーを有効にしないでください。
アクセシビリティーが無効になっているデフォルトのデスクトップ設定に戻すには、GNOME セッションを閉じます。次のコマンドを実行します。
% gnome-cleanup |
Java Desktop System ソフトウェアでは、次の機能を設定できません。
全画面の拡大鏡
キーボードのアクセシビリティー機能
回避方法: 次の手順を実行します。
CD メディアを使用して Solaris インストールプログラムを実行しているときに、問題が発生することがあります。Solaris 10 1/06 SOFTWARE CD - 4 から Solaris ソフトウェアをインストールしたあとに、次のプロンプトが表示されます。
Press Reboot now to continue. |
「Reboot」を押しても、システムが応答しない場合があります。インストールは成功します。ただし、このエラーにより、インストールプログラムが正常に終了しません。つまり、標準のインストール後クリーンアップとシステムリブートを実行することができません。
次の例のようなエラーメッセージが、/tmp/disk0_install.log ファイルに記録されます。
Exception in thread "Thread-70" java.lang.IndexOutOfBoundsException: Index: 6, Size: 5 at java.util.ArrayList.add(ArrayList.java:369) at com.sun.wizards.core.WizardTreeManager. actualExitButtonPressed(WizardTreeManager.java:1499) at com.sun.wizards.core.WizardTreeManager. exitButtonPressed(WizardTreeManager.java:1486) at com.sun.wizards.core.AutonextController. run(AutonextController.java:736) at java.lang.Thread.run(Thread.java:595) |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: 次の手順を実行します。
システムをシャットダウンしてから、電源を再投入します。
システムが起動したあとに CD を要求されたら、適切な CD を挿入します。CD が挿入されても、追加のソフトウェアはインストールされません。すぐに、通常のリブートが実行されます。
回避方法 2: 次の手順を実行します。
端末ウィンドウを開きます。
スーパーユーザーとしてログインします。
.instsuccess ファイルへのアクセスを作成または変更します。
# touch /tmp/.instsuccess |
Java プロセスを停止します。
# pkill -9 java |
CD メディアが要求されないまま、システムがリブートします。
patchadd コマンドと patchrm コマンドは、ファイルシステムを継承した非大域ゾーンでは適切に動作しません。この結果、次の状況のときにこれらのゾーンで pkgchk コマンドを実行すると、パッケージに関するエラーメッセージが生成されることがあります。
大域ゾーンで patchadd コマンドを使用して、Solaris 10 ゾーンシステムにパッチを適用します。
patchrm コマンドを使用して、適用したパッチを削除します。
ファイルシステムを継承した非大域ゾーンで、削除したパッチに含まれるパッケージに関する情報について pkgchk コマンドを使って確認します。
上記の状況のときに、SUNWcsu に対して pkgchk コマンドを使用すると、次のようなメッセージが表示されます。
# pkgchk SUNWcsu ERROR: /usr/lib/inet/certdb modtime <04/26/05 10:55:26 PM> expected <01/23/05 01:48:24 AM> actual file size <36012> expected <42152> actual file cksum <37098> expected <19747> actual ERROR: /usr/lib/inet/certlocal modtime <04/26/05 10:55:26 PM> expected <01/23/05 01:48:24 AM> actual file size <44348> expected <84636> actual |
回避方法: ありません。このエラーが発生しても問題はありません。このエラーメッセージは無視してください。
Solaris ソフトウェアでは、/desktop/gnome/lockdown/restrict_application_launching gonf キーを true に設定すると、アプリケーションの起動が制限されます。この設定を有効にすると、アプリケーションを起動するための起動メニューに表示されるアプリケーションが特定のもののみに制限されます。許可されるアプリケーションは、/desktop/gnome/lockdown/allowed_applications gonf キーに記述されています。
現在のリストに含まれるアプリケーションは古くなっており、Java Desktop System ソフトウェアには含まれていないものも含まれています。さらに、アプリケーションが参照するディレクトリの位置が正しくない場合もあります。つまり、アプリケーションの起動を制限すると、Mozilla や StarSuite などの主要なアプリケーションが起動メニューに表示されない状態になっています。
回避方法: 次の手順を実行してください。
スーパーユーザーになります。
~/.gconf/desktop/gnome/lockdown ディレクトリを削除します (このディレクトリが存在する場合)。
# rm -rf ~/.gconf/desktop/gnome/lockdown |
システムからログアウトしてから、再度ログインします。
ルート (/) ファイルシステムが RAID-1 ボリュームであるシステムを Solaris 10 1/06 ソフトウェアにアップグレードするときに、問題が発生します。この問題は、アップグレードを次のように実行するときに発生します。
CD メディアまたはネットワークインストールイメージを使用する場合。
Solaris 対話式インストールプログラムまたはカスタム JumpStart を使用する場合。
次の問題のいずれかが発生します。
Solaris 対話式プログラムを使用する場合に、「「アップグレード」または「初期」インストールの選択」パネルでアップグレードのオプションが表示されません。
カスタム JumpStart アップグレードを使用する場合、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: No upgradeable root file systems were found. |
回避方法: 回避方法 1 を最初に実行します。最初の回避方法で問題が解決されなかった場合のみ、回避方法 2 に進んでください。
回避方法 1: : アップグレードを実行する前に、RAID 構成を削除します。アップグレードが完了したあとに、RAID 構成を再構築します。RAID 構成を削除する場合は、次の手順を実行します。
ルートパーティションの RAID-0 ボリュームまたはサブミラーに使用している物理デバイスを、次の例のようにして検索します。
# df -k / Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on /dev/md/dsk/d0 4459950 3089180 1326171 70% / # metastat -p d0 d0 -m d10 d11 1 d10 1 1 c1t0d0s0 d11 1 1 c1t1d0s0 |
アップグレードしないミラーを削除します。この例では、アップグレードするディスクが c1t0d0s0 なので、d11 を削除する必要があります。次のように入力してください。
# metadetach d0 d11 |
使用するデバイスをアップグレードする物理デバイスに戻します。上記の例の場合は、次のコマンドを実行します。
# metaroot c1t0d0s0 |
必要に応じて、アップグレードするデバイスの /etc/vfstab が更新されていることを確認します。
# grep c1t0d0s0 /etc/vfstab /dev/dsk/c1t0d0s0 /dev/rdsk/c1t0d0s0 / ufs 1 no - |
システムをシャットダウンします。
DVD または CD メディアからシステムをブートします。
「「アップグレード」または「初期」インストールの選択」パネルで、アップグレードを選択できるようになります。このパネルのデバイスリストから、アップグレードするデバイスを選択することもできます。通常は、元のルートサブボリュームを構成するデバイスがリストに表示されます。
ただし、アップグレードするオプションがまだ使用できない場合は、もう 1 つの回避方法に進んでください。
アップグレードを続行するために、デバイスを選択します。
アップグレードが完了したあとに RAID 構成を再構築する場合は、次の手順を実行します。
ブートデバイスを再定義します。
# metaroot d0 |
システムをリブートします。
サブボリュームを追加します。
# metattach d0 d11 |
回避方法 2: この回避方法は、回避方法 1 が成功しなかった場合にのみ使用します。回避方法 1 をまだ試していない場合は、この回避方法は実行しないでください。
システムをリブートします。
既存の Solaris リリースに戻ります。
metaclear コマンドを使用して、ルートパーティションを構成するアクティブなメタデバイスを削除します。
# metaclear d0 d10 d11 |
システムをシャットダウンします。
DVD または CD メディアからシステムをブートします。
画面に表示されるインストールまたはアップグレードオプションに従って、インストールを続行します。
アップグレードが完了したあとに、通常の手順に従ってメタデバイスを再構成します。
次の例は、ルート (/) メタデバイスの構成、メタデバイス用のシステムファイルの設定、およびサブボリュームの再接続の手順を示しています。
# metainit d0 -m d10 # metaroot d0 # reboot # metainit d11 1 1 c1t1d0s0 # metattach d0 d11 |
システムのブートが完了したら、古いサブボリュームを再接続します。
最新の Solaris リリースから、非大域ゾーンがインストールされているときに、Solaris Flash アーカイブを適切に作成できなくなっています。Solaris Flash 機能は、最新のリリースでは Solaris コンテナ (ゾーン) 機能との互換性を持っていません。
flar create コマンドを使用して、次の環境に Solaris Flash アーカイブを作成しないでください。
非大域ゾーン内
非大域ゾーンがインストールされている場合の大域ゾーン内
このような環境に Solaris フラッシュアーカイブを作成すると、配置したアーカイブが適切にインストールされないことがあります。
回避方法: ありません。
Solaris Live Upgrade ソフトウェアを次の方法で使用する場合は、アップグレード進捗バーが表示されません。
Solaris 10 1/06 CD メディアを使用して OS をアップグレードする場合。
luupgrade コマンドを使用してブート環境をアップグレードするときに、次のオプションを指定する場合。
-i (CD メディアからインストールするオプション)
-O “-nodisplay -noconsole ” (2 枚目の CD のインストーラをテキストモードかつユーザーとの対話なしで実行するオプション)
Solaris 10 1/06 ソフトウェアを次のリリースからアップグレードする場合。
Solaris 8 リリース
Solaris 9 リリース
Solaris 10 リリース
たとえば、次のコマンドを実行した場合、次の出力が表示されたあとに進捗バーが表示されるべきです。
Running installer on BE s10u1. |
しかし、進捗バーは表示されません。
# luupgrade -i -n s10u1 -s /net/installsrv/export/s10u1 -O "-nodisplay -noconsole" Validating the contents of the media /net/installsvr/export/s10u1. The media is a standard Solaris media. The media contains a standard Solaris installer. The media contains Solaris 3 version 10. Mounting BE s10u1. Running installer on BE s10u1. |
エラーメッセージは表示されません。
回避方法: prstat コマンドを使用してください。このコマンドでは、インストールが進行してパッケージが追加されるに従って、その進捗を監視することができます。
サウンドレコーダマルチメディアアプリケーションを「CD 品質、可逆」モードで使用すると、録音の開始時にアプリケーションが失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
The Application "gnome-sound-recorder" has quit unexpectedly. |
回避方法: 次の手順を実行してください。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを実行します。
# GCONF_CONFIG_SOURCE=xml::/etc/gconf/gconf.xml.defaults /usr/bin/gconftool-2 --makefile-install-rule /etc/gconf/schemas/gnome-audio-profiles.schemas |
また、既存のユーザーの場合は次の手順を実行する必要があります。
gnome-audio-profiles-properties アプリケーションが実行中の場合は、アプリケーションウィンドウを閉じてアプリケーションを停止します。
プロファイル cdlossless が ~/.gconf/system/gstreamer/audio/profiles に存在する場合は、このプロファイルを削除します。
% rm ~/.gconf/system/gstreamer/audio/profiles/cdlossless |
システムからログアウトしてから、再度ログインします。
2 つの仮想または物理ビデオデバイスを使って拡大鏡を次のように設定すると、問題が発生します。
拡大鏡のソース設定: 0.1
拡大鏡のターゲット設定: 0.0
この設定では、2 番目のデスクトップシステムの画面にアイコンが表示されません。
回避方法: ありません。
DataDigests が有効になっている場合に、Internet SCSI (iSCSI) ターゲットが CRC (巡回冗長検査) エラーを報告することがあります。iSCSI イニシエータにデータを転送したあとに入出力バッファーを更新するユーザーアプリケーションでは、CRC が正しく計算されないことがあります。ターゲットが CRC エラーを返すと、iSCSI イニシエータは正しい DataDigest CRC を含むデータを再転送します。データの整合性は維持されます。ただし、データ転送のパフォーマンスに影響します。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: DataDigest オプションは使用しないでください。
ストレージエリアネットワーク (SAN) のファブリックゾーンが動的に作成されているときに、そのゾーンのデバイスがホスト側で使用できないことがあります。このようなデバイスまたはホストバスアダプタのデータを表示するためにコマンド luxadm -e dump_map を使用すると、エラーメッセージが表示されます。次の例を参照してください。
# luxadm -e dump_map /dev/cfg/c5 Pos Port_ID Hard_Addr Port WWN Node WWN Type ERROR: Unable to retrieve target port details (QLogic Corp-2312-3)ERROR |
すべての接続点の状態のリストを出力すると、次の例のような情報が表示されます。この例では、ファブリックデバイスにテープドライブが含まれていますが、c5 にデバイスが表示されていません。
# cfgadm -al Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition : : c5 fc-fabric connected unconfigured unknown usb0/1 unknown empty unconfigured ok : : |
回避方法: ファブリック接続のデバイスを構成したあとに、luxadm -e forcelip コマンドを使用して、それらのデバイスへのリンクを再初期化してください。上記の例の場合は、次のように入力します。
# luxadm -e forcelip /dev/cfg/c5 |