Solaris 10 ご使用にあたって

はじめに

本書『Solaris 10 ご使用にあたって』では、インストール時および実行時の問題点について詳細を説明します。本書には、SolarisTM 10 オペレーティングシステムでのソフトウェアのサポート中止に関する情報も含まれています。


注 –

このリリースでは、SPARC® および x86 系列のプロセッサアーキテクチャー (UltraSPARC®、SPARC64、AMD64、Pentium、Xeon EM64T) を使用するシステムをサポートします。サポートされるシステムについては、Solaris 10 Hardware Compatibility List (http://www.sun.com/bigadmin/hcl) を参照してください。本書では、プラットフォームにより実装が異なる場合は、それを特記します。

本書では、「x86」という用語は AMD64 あるいは Intel Xeon/Pentium 製品系列と互換性のあるプロセッサを使用して製造された 32 ビットおよび 64 ビットシステムを意味します。サポートされるシステムについては、 Solaris 10 Hardware Compatibility List を参照してください。


対象読者

本書は、Solaris に関する知識を持つ方、現在習得中の方を対象に、Solaris 10 ソフトウェアをインストールして使用するために必要な情報を提供します。

関連マニュアル

Solaris 10 ソフトウェアをインストールする際は、本書の内容を理解した上で、次のマニュアルをご利用ください。

最新の CERT 勧告については、CERT の公式 Web サイト http://www.cert.org を参照してください。

ハードウェア構成によっては、Solaris ソフトウェアのインストール時に別途作業が必要になることがあります。その場合は、各ハードウェアの製造元から提供される『Solaris Sun ハードウェアマニュアル』などのインストール手順の補足資料を参照してください。

内容の紹介

『Solaris 10 ご使用にあたって』には、現在のリリースまでの Solaris 10 ソフトウェアに適用されるすべての情報がまとめられています。

本書には次の情報が記載されています。

第 1 章「Solaris 10 リリースに対する更新」では、2005 年 3 月に Solaris 10 がリリースされたあとに、このソフトウェアに適用される問題とバグに関する情報について記載しています。

第 2 章「インストールに関する注意事項とバグ情報」では、インストールまたはアップグレード時に発生する可能性のある問題とバグについて記載しています。この情報は、付録 A の修正済みバグの一覧に含まれていない限り、このあとの Solaris 10 リリースにも適用される場合があります。

第 3 章「実行時の注意事項とバグ情報」では、Solaris 10 ソフトウェアの実行中に発生する可能性がある問題とバグについて説明します。この情報は、付録 A の修正済みバグの一覧に含まれていない限り、このあとの Solaris 10 リリースにも適用される場合があります。

第 4 章「特定システムに関する注意事項」では、特定のハードウェアシステムに関する問題やその他の情報を提供します。

第 5 章「サポート中止に関する情報」では、Solaris 10 ソフトウェアのすべてのリリースから削除された機能に関する通知を記載しています。この章では、将来の Solaris リリースから削除される可能性がある機能についても記載しています。

第 6 章「マニュアルに関する情報」では、Solaris のマニュアルの問題について説明しています。この章の情報は、特に明記していない限り、将来の Solaris のマニュアルにも適用される場合があります。

付録 A 「Solaris 10 オペレーティングシステムで統合されたバグの表」では、Solaris 10 が初めてリリースされたあとに、特定の Solaris 10 リリースで解決されているすべてのバグおよび問題の一覧を記載しています。ここまでの章に記載されている問題のうち、現在の Solaris 10 リリースに適用されなくなった問題を確認するには、この付録を参照してください。

付録 B 「Solaris 10 オペレーティングシステムのパッチについて」では、最新の Solaris 10 リリースに適用されるパッチと、それらのパッチによって解決された問題の一覧を記載しています。

付録 C 「日本語環境に関する情報」では、日本語環境に関する情報を記載しています。

他社の Web サイト

このマニュアルでは、他社が提供している URL で関連する追加情報を参照します。


注 –

このマニュアル内で引用する第三者の Web サイトの可用性について Sun は責任を負いません。こうしたサイトや資源上またはこれらを通じて利用できるコンテンツ、広告、製品、その他の素材について Sun は推奨しているわけではなく、Sun はいかなる責任も負いません。こうしたサイトや資源上で、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生した (あるいは発生したと主張される) いかなる損害や損失についても、Sun は一切の責任を負いません。


マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次のサービスに関する情報も提供しています。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。