インストール時にデータをさらに保護するために、wanserver-1 に対して身分証明を行うよう wanclient-1 に要求することもできます。WAN ブートインストールでクライアント認証を有効にするには、/etc/netboot ディレクトリのクライアントのサブディレクトリに、クライアントの証明書と非公開鍵を挿入します。
クライアントに非公開鍵と証明書を提供するには、次の手順に従います。
Web サーバーユーザーと同じ役割になります。
PKCS#12 ファイルを、非公開鍵とクライアント証明書に分割します。
クライアントの certstore ファイルに証明書を挿入します。
クライアントの keystore ファイルに非公開鍵を挿入します。
この例では、Web サーバーユーザー役割 nobody になります。続いて、cert.p12 という名前の、サーバーの PKCS#12 証明書を分割します。/etc/netboot ディレクトリにある wanclient-1 用のサブディレクトリに、証明書を挿入します。wanclient.key という名前を付けた非公開鍵を、クライアントの keystore ファイルに挿入します。
wanserver-1# su nobody Password: wanserver-1# wanbootutil p12split -i cert.p12 -c \ /etc/netboot/192.168.198.0/010003BA152A42/certstore -k wanclient.key wanserver-1# wanbootutil keymgmt -i -k wanclient.key \ -s /etc/netboot/192.168.198.0/010003BA152A42/keystore \ -o type=rsa |