大域ゾーンをインストールするときには、作成するすべてのゾーンに十分なディスク容量を必ず確保してください。非大域ゾーンごとに、ディスク容量要件は異なる場合があります。ここでは、計画情報の概略を示します。計画の要件と推奨事項の詳細は、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の第 18 章「非大域ゾーンの計画と構成 (手順)」を参照してください。
1 つのゾーンで消費できるディスク容量に制限はありません。容量制限は大域ゾーンの管理者が行います。単一プロセッサの小規模なシステムでも、多数のゾーンを同時に実行できます。
非大域ゾーンを作成するときの容量要件は、大域ゾーンにインストールされたパッケージの種類によって異なります。パッケージ数と容量要件がその要因になります。ディスク容量に関する一般的なガイドラインを次に示します。
大域ゾーンに Solaris の標準パッケージをすべてインストールした場合は、ディスクに約 100M バイトの空き容量を確保することをお勧めします。大域ゾーンに追加パッケージをインストールした場合は、この量を増やしてください。デフォルトでは、大域ゾーンに追加パッケージをインストールすると、これらも非大域ゾーンに追加されます。非大域ゾーンでこれらの追加パッケージが格納されるディレクトリは、inherit-pkg-dir 資源で指定されます。
システムに十分なスワップ領域がある場合は、ゾーン当たり 40M バイトの RAM を追加します。各ゾーンが正常に稼働できるように、この追加をお勧めします。システムサイズを計画するときは、この RAM の追加を考慮してください。