Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)

ProcedureDHCP サーバーを使って WAN ブートインストールを実行する方法

WAN ブートオプションをサポートするように DHCP サーバーを構成した場合、DHCP サーバーを使ってインストール時にクライアント構成情報を提供できます。WAN ブートインストールをサポートするように DHCP サーバーを構成する方法については、「(省略可能) DHCP による構成情報の提供」を参照してください。

この手順では、次のように仮定します。

手順
  1. クライアントシステムが動作中の場合は、システムの実行レベルを 0 にします。


    # init 0
    

    ok プロンプトが表示されます。

  2. クライアントシステムの ok プロンプトで、OBP のネットワークブート引数を設定します。


    ok setenv network-boot-arguments dhcp,hostname=client-name
    
    setenv network-boot-arguments

    次のブート引数を設定するよう OBP に指示します。

    dhcp

    DHCP サーバーを使ってクライアントを構成するよう、OBP に指示します。

    hostname=client-name

    クライアントに割り当てるホスト名を指定します。

  3. ネットワークからクライアントをブートします。


    ok boot net - install
    
    net - install

    ネットワークブート引数を使って WAN からブートするよう、クライアントに指示します。

    クライアントのインストールが WAN 経由で実行されます。WAN ブートプログラムに必要なインストール情報が見つからない場合、不足している情報の入力を求めるプロンプトが wanboot プログラムから表示されます。プロンプトに追加情報を入力します。


例 14–6 DHCP サーバーを使った WAN ブートインストール

次の例では、ネットワーク上の DHCP サーバーからクライアント構成情報が提供されます。この例では、クライアントのホスト名として myclient を要求しています。


ok setenv network-boot-arguments dhcp, hostname=myclient

ok boot net - install
Resetting ...



Sun Blade 100 (UltraSPARC-IIe), No Keyboard
Copyright 1998-2003 Sun Microsystems, Inc.  All rights reserved.
OpenBoot 4.x.build_28, 512 MB memory installed, Serial #50335475.
Ethernet address 0:3:ba:e:f3:75, Host ID: 83000ef3.



Rebooting with command: boot net - install
Boot device: /pci@1f,0/network@c,1  File and args: - install

参照

ネットワークブート引数を設定する方法については、set(1) のマニュアルページを参照してください。

システムをブートする方法については、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。

DHCP サーバーを構成する方法については、「(省略可能) DHCP による構成情報の提供」を参照してください。