WAN ブートオプションをサポートするように DHCP サーバーを構成した場合、DHCP サーバーを使ってインストール時にクライアント構成情報を提供できます。WAN ブートインストールをサポートするように DHCP サーバーを構成する方法については、「(省略可能) DHCP による構成情報の提供」を参照してください。
この手順では、次のように仮定します。
クライアントシステムが動作中である。
すでにクライアントにキーをインストールしてあるか、またはセキュリティー保護されないインストールを実行している。
インストール前にクライアントにキーをインストールする方法については、「クライアントに対するキーのインストール」を参照してください。
SbootURI および SHTTPproxy WAN ブートオプションをサポートするように DHCP サーバーを構成してある。
これらのオプションは、WAN ブートに必要な構成情報を DHCP サーバーで提供できるようにします。
DHCP サーバーにインストールオプションを設定する方法については、「DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)」を参照してください。
クライアントシステムが動作中の場合は、システムの実行レベルを 0 にします。
# init 0 |
ok プロンプトが表示されます。
クライアントシステムの ok プロンプトで、OBP のネットワークブート引数を設定します。
ok setenv network-boot-arguments dhcp,hostname=client-name |
次のブート引数を設定するよう OBP に指示します。
DHCP サーバーを使ってクライアントを構成するよう、OBP に指示します。
クライアントに割り当てるホスト名を指定します。
ネットワークからクライアントをブートします。
ok boot net - install |
ネットワークブート引数を使って WAN からブートするよう、クライアントに指示します。
クライアントのインストールが WAN 経由で実行されます。WAN ブートプログラムに必要なインストール情報が見つからない場合、不足している情報の入力を求めるプロンプトが wanboot プログラムから表示されます。プロンプトに追加情報を入力します。
次の例では、ネットワーク上の DHCP サーバーからクライアント構成情報が提供されます。この例では、クライアントのホスト名として myclient を要求しています。
ok setenv network-boot-arguments dhcp, hostname=myclient ok boot net - install Resetting ... Sun Blade 100 (UltraSPARC-IIe), No Keyboard Copyright 1998-2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. OpenBoot 4.x.build_28, 512 MB memory installed, Serial #50335475. Ethernet address 0:3:ba:e:f3:75, Host ID: 83000ef3. Rebooting with command: boot net - install Boot device: /pci@1f,0/network@c,1 File and args: - install |
ネットワークブート引数を設定する方法については、set(1) のマニュアルページを参照してください。
システムをブートする方法については、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。
DHCP サーバーを構成する方法については、「(省略可能) DHCP による構成情報の提供」を参照してください。