x86: b コマンドまたは boot コマンドのコマンドリファレンス
boot コマンドのコマンド行オプションの説明については、使用しているリリースに応じて、次のいずれかの節を参照してください。
x86: GRUB boot メニューのコマンドリファレンス
Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、boot コマンドの構文が次のようになります。
kernel /I86PC.Solaris_11-image_directory/multiboot kernel/unix/ install \
[url|ask] options -B install_media=media_type
|
次の表に、JumpStart インストールに適した GRUB の boot メニューコマンドのコマンド行オプションを示します。
オプション
|
説明
|
install
|
カスタム JumpStart インストールを実行します。
次の例では、システムは DVD メディアからブートして、次のようなオプションが使用されています。
kernel /I86pc.Solaris_11.8/multiboot install file://jumpstart/config.tar \
-B install_media=dvdrom module /I86Solaris_11.8/x86.new
|
|
[url| ask]
|
カスタム JumpStart ファイルの場所を指定するか、場所の入力を求めるプロンプトを表示します。
|
|
-
ask – 圧縮構成ファイルの場所の入力を求めるプロンプトを表示するように、インストールプログラムを指定します。システムがブートしてネットワークに接続されると、入力を求めるプロンプトが表示されます。このオプションを使用すると、完全に自動化された JumpStart インストールを行うことはできません。
Return キーを押してこのプロンプトへの入力を省略すると、Solaris インストールプログラムはネットワークパラメータを対話的に構成します。インストールプログラムは次に、圧縮構成ファイルの場所を尋ねるプロンプトを表示します。
次の例では、カスタム JumpStart を実行し、DVD メディアからブートします。システムがネットワークに接続されると、構成ファイルの場所の入力を求めるプロンプトが表示されます。
kernal /boot/multiboot kernel/unix install ask -B \
install_media=192.168.2.1:export/sol_11_x86/boot module \
/I86PC.Solaris_11.8_
|
|
options
|
-
dhcp – システムのブートに必要なネットワークインストール情報の取得に DHCP サーバーを使用することを指定します。このオプションは JumpStart インストールには必要ありません。dhcp で DHCP サーバーの使用を指定しないと、/etc/bootparams ファイル、またはネームサービスの bootparams データベースが使用されます。たとえば、静的 IP アドレスを保持する場合には、dhcp を指定しません。次に例を示します。
kernel /I86pc.Solaris_11.8/multiboot install \
dhcp -B install_media=192.168.2.1:/export/Solaris_11.8/ \
boot module /I86PC.Solaris_11.8/x86.new
|
-
nowin オプションおよび text オプションは、JumpStart インストールには適用されません。これらのオプションは、対話式インストールで役立ちます。詳細については、『Solaris 10 インストールガイド (基本編)』の「Solaris インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードを行う方法」を参照してください。
|
x86: b (ブート) コマンドリファレンス
Solaris 10 3/05 リリースの場合、b コマンドの構文は次のようになります。
ok b install url:ask options
|
次の表に、JumpStart インストールに適した boot コマンドのコマンド行オプションを示します。
オプション
|
説明
|
url: ask
|
カスタム JumpStart ファイルの場所を指定するか、場所の入力を求めるプロンプトを表示します。
-
url - ファイルのパスを指定します。HTTP または HTTPS サーバーに存在しているファイルの URL を指定できます。
HTTP サーバー
http://server_name:IP_address/jumpstart_dir_path/
compressed_config_file&proxy_info
|
-
sysidcfg ファイルを圧縮構成ファイルに含めた場合は、次の例に示すようにそのファイルを含むサーバーの IP アドレスを指定する必要があります。
http://131.141.2.32/jumpstart/config.tar
|
-
圧縮構成ファイルをファイアウォールで防御された HTTP サーバー上の圧縮構成ファイルに保存した場合は、ブート時に proxy 指示子を使用する必要があります(ファイルが配置されたサーバーの IP アドレスを指定する必要はない)。プロキシサーバーの IP アドレスは次のように指定します。
http://www.shadow.com/jumpstart/
config.tar&proxy=131.141.6.151
|
-
ask - システムが起動し、ネットワークへの接続が完了すると、インストールプログラムから圧縮構成ファイルの場所を入力するプロンプトが表示されます。このオプションを使用すると、完全に自動化された JumpStart インストールを行うことはできません。
Return キーを押してこのプロンプトへの入力を省略すると、Solaris インストールプログラムはネットワークパラメータを対話的に構成します。インストールプログラムは次に、圧縮構成ファイルの場所を尋ねるプロンプトを表示します。
|
options
|
dhcp - システムのブートに必要なネットワークインストール情報の取得に DHCP サーバーを使用することを指定します。このオプションは JumpStart インストールには必要ありません。
dhcp で DHCP サーバーの使用を指定しないと、/etc/bootparams ファイル、またはネームサービスの bootparams データベースが使用されます。たとえば、静的 IP アドレスを保持する場合には、dhcp を指定しません。
その他のオプション nowin および text は、JumpStart インストールには適用されません。
|