Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

Procedurex86: カスタム JumpStart プログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法

Solaris 10 3/05 リリースの場合は、この手順を使用して Solaris OS をインストールします。

手順
  1. システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。

  2. tip(1) ラインで接続されているシステムをインストールする場合は、ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あることを確認します。

    現在の tip ウィンドウサイズを確認するには、stty(1) コマンドを使用します。

  3. プロファイルフロッピーディスクを使用する場合は、システムのフロッピーディスクドライブにそのフロッピーディスクを挿入します。


    注 –

    プロファイルフロッピーディスクには、プロファイル情報に加え、Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) のコピーが入っています。PXE ネットワークブートを利用してネットワークを介してシステムをブートする場合は、フロッピーディスクからではなくネットワークからシステムがブートするようにシステムを構成する必要があります。


  4. システムのブート方法を決定します。

    • Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD からブートする場合は、そのディスクを挿入します。この場合、システムの BIOS が DVD または CD からのブートをサポートしている必要があります。

    • ネットワークからブートする場合は、PXE (Preboot Execution Environment) ネットワークブートを使用してください。システムは PXE をサポートするものでなければなりません。システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの構成設定ツールを使用して、PXE を使用するようにシステムを設定します。

    • フロッピーディスクからブートする場合は、手順 3 でドライブに挿入したプロファイルフロッピーディスクを使用するか、あるいはシステムのフロッピーディスクドライブに Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクを挿入します。


      x86 のみ –

      『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』「x86 版 Solaris 10 3/05: ブートソフトウェアのフロッピーディスクへのコピー」の手順に従って、Solaris Operating System DVD (x86 版) または Solaris SOFTWARE - 2 CD (x86 版) からフロッピーディスクへ Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) ソフトウェアをコピーできます。


  5. システムの電源が入っていない場合は、電源を入れます。システムの電源が入っている場合は、システムをリブートします。

    Device Configuration Assistant プログラムがシステムのデバイスを調べます。

  6. 「Boot Solaris 」画面が表示されたら、システムをブートするデバイス(「DVD」、「CD」、「Net」、または「Disk」) を選択します。

  7. プロンプトで、次のどちらかを実行します。


    Select the type of installation you want to perform:
     
             1 Solaris Interactive
             2 Custom JumpStart         
             3 Solaris Interactive Text (Desktop session)
             4 Solaris Interactive Text (Console session) 
    
    Enter the number of your choice followed by the <ENTER> key.
    Alternatively, enter custom boot arguments directly.
    
    If you wait for 30 seconds without typing anything,
    an interactive installation will be started.

    カスタム JumpStart 方式を選択するには、次のどちらかを行います。


    注 –
    • 30 秒以内に「2」またはブートコマンドを入力しないと、Solaris の対話式インストールプログラムが開始されます。コマンド行に任意のキーを入力することによって、このタイマーを止めることができます。

    • 1、3、または 4 を選択すると、対話式インストールになります。対話式インストールについては、『Solaris 10 インストールガイド (基本編)』を参照してください。


    • 2 を入力し、Enter キーを押します。

    • b コマンドに適切なオプションを入力します。このコマンドの構文は次のとおりです。


      b install url:ask options
      

      たとえば、次のコマンドを入力すると、JumpStart プロファイルを使用してネットワーク経由で OS がインストールされます。


      ok b install http://131.141.2.32/jumpstart/config.tar
      

      b コマンドのオプションの詳細は、下記の表を参照してください。

  8. sysidcfg でシステム情報の事前構成を行わなかった場合は、プロンプトが表示された時点でシステム構成についての質問に答えます。

  9. 画面の指示に従って、ソフトウェアをインストールします。

    JumpStart プログラムが Solaris ソフトウェアのインストールを終了すると、システムが自動的にリブートします。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs