Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、GRUB メニューを編集できます。デバッグのためなど、必要に応じて GRUB ブートコマンドを変更できます。次に、カスタム JumpStart インストールを実行する前に GURB ブートコマンドを編集する手順を示します。
インストールを開始するには、「x86: カスタム JumpStart プログラムおよび GRUB を使用してインストールまたはアップグレードを実行する方法」に示した手順、手順 1 〜 手順 5 を実行します。
システムの電源が入っていない場合は、電源を入れます。システムの電源が入っている場合は、システムをリブートします。
GRUB メニューが表示されます。このメニューにはブートエントリの一覧が表示されます。表示されるエントリは、インストールされる Solaris インスタンスです。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------+ |Solaris 10 image_directory | | | +-------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
image_directory は、インストールイメージが置かれているディレクトリの名前です。
NFS を使用して、add_install_client コマンドと -c オプションで JumpStart ディレクトリへのパスを設定した場合は、ブートエントリにそのパスを含める必要はありません。
NFS を使用していない場合は、JumpStart ディレクトリを含んでいる圧縮構成ファイルへのパスを書き留めておく必要があります。
ブートプロセスを停止してメニューエントリエディタを使用するには、e を入力します。
GRUB 編集メニューが表示されます。
kernel /I86PC.Solaris_11-8/multiboot kernel/unix -B console=ttyb,\ install_media=131.141.2.32:/export/mary/v11 \ module /I86PC.Solaris_11-8/x86.new |
矢印キーを使用してブートエントリを選択します。
選択したコマンドを編集するには、e を入力します。
次の例のようなコマンドが表示されます。
grub edit>kernel /I86PC.Solaris_11-8/multiboot kernel/unix -B \ console=ttyb,install_media=131.141.2.32:/export/mary/_\ module /I86PC.Solaris_11-8/x86.new |
必要なオプションを入力してコマンドを編集します。
JumpStart インストールの構文は次のとおりです。
grub edit>kernel /I86PC.Solaris_11-image_directory/multiboot kernel/unix/ \ install [url|ask] options -B install_media=media_type |
JumpStart オプションの説明については、「x86: b コマンドまたは boot コマンドのコマンドリファレンス」を参照してください。
次の例では、カスタム JumpStart プロファイルを使用して、ネットワーク経由で OS をインストールします。
kernel /I86PC.Solaris_11-8/multiboot kernel/unix/ install \ -B install_media=131.141.2.32:/export/mary/v11 \ module /I86PC.Solaris_11-8/x86.new |
編集内容を適用するには、Enter キーを押します。
変更が保存され、GRUB メインメニューが表示されます。
変更を保存せずに GRUB メインメニューに戻るには、Escape キーを押します。
インストールを開始するには、b を入力します。