Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする

プロファイルサーバーを作成する際に、システムがカスタム JumpStart インストール中にプロファイルサーバーにアクセスできるようにする必要があります。このためには、次の方法があります。

コマンドまたはファイル 

アクセスの提供 

参照先 

add_install_client コマンド

ネットワークインストールでシステムを追加するたびに、add_install_client コマンドに -c オプションを使用してプロファイルサーバーを指定します。


注 –

NFS を使用していない場合は、別の方法を使用してアクセスを提供する必要があります。

  • SPARC システムでは boot コマンドを使用します

  • x86 システムの場合:

    • Solaris 10 1/06 以降のリリースでは GRUB メニューを編集します。

    • Solaris 10 3/05 リリースでは boot コマンドを使用します。


『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』「CD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムの追加」

  • SPARC: boot コマンド

  • x86: boot コマンド

次のリリースの場合: 

  • SPARC

  • x86 版 Solaris 10 3/05 リリース

システムのブート時にプロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリの場所を指定します。カスタム JumpStart 構成ファイルは、圧縮して 1 つのファイルにする必要があります。続いて、NFS サーバー、HTTP サーバー、またはシステムがローカルにアクセスできるメディアに、圧縮されたその構成ファイルを保存します。 

システムをブートしてカスタム JumpStart インストールを開始する場合は、この圧縮ファイルの場所を指定してください。 

x86: GRUB メニュー

Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、システムをブートするときに GRUB メニューのブートエントリを編集して、プロファイルサーバーの JumpStart ディレクトリの場所を指定します。カスタム JumpStart 構成ファイルは、圧縮して 1 つのファイルにする必要があります。続いて、NFS サーバー、HTTP サーバー、またはシステムがローカルにアクセスできるメディアに、圧縮されたその構成ファイルを保存します。

GRUB メニューのエントリを編集する場合は、圧縮ファイルの場所を指定します。 

/etc/bootparams ファイル

/etc/bootparams ファイルにワイルドカードを追加します。

「すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法」

Procedureすべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法

次に示す手順は、ネットワークインストールの情報を次の場所に格納している場合にのみ実行してください。

次に示す手順は、同じタイプのシステム (たとえばすべて SPARC システム) で実行する必要があります。

次のような場合には、この手順を実行しないでください。

上記のような場合には boot コマンドを使用するか、x86 システムの Solaris 10 1/06 リリースでは GRUB メニューを使用してください。


注 –

DHCP サーバーにネットワークインストールの情報を格納することもできます。


手順
  1. インストールサーバーまたはブートサーバーにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. テキストエディタを使用して /etc/bootparams を開きます。

  3. このエントリを追加します。

    * install_config=server:jumpstart_dir_path
    
    *

    すべてのシステムにアクセスできるように指定するワイルドカード文字

    server

    JumpStart ディレクトリがあるプロファイルサーバーのホスト名

    jumpstart_dir_path

    JumpStart ディレクトリの絶対パス

    たとえば、次のエントリはすべてのシステムが、sherlock というプロファイルサーバーにある /jumpstart ディレクトリにアクセスできるようにします。

    * install_config=sherlock:/jumpstart

    注意 – 注意 –

    この手順を使用した場合、インストールクライアントを起動したときに次のエラーメッセージが表示されることがあります。

    WARNING:getfile:RPC failed:error 5:(RPC Timed out).

    このエラーメッセージの詳細については、「ネットワークからのブート時のエラーメッセージ」を参照してください。


    これで、すべてのシステムはプロファイルサーバーにアクセスできるようになりました。