Solaris OS には、インストールまたはアップグレード用のプログラムがいくつか用意されています。それぞれのインストール方法には、特定のインストール要件やインストール環境を意図したさまざまな機能があります。次の表を参考にして、使用するインストール方法を決定してください。
表 2–2 インストール方法の選択
作業 |
インストール方法 |
各プログラムの特長 |
参照先 |
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対話式プログラムを使って、CD-ROM か DVD-ROM から単一のシステムにインストールします。 |
Solaris インストールプログラム |
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ローカルエリアネットワークから単一のシステムにインストールします。 |
ネットワーク経由で Solaris インストールプログラムを実行 |
このプログラムを使用すると、インストールするソフトウェアのイメージをサーバーに設定し、このイメージをリモートシステムにインストールできます。複数のシステムをインストールする必要がある場合は、カスタム JumpStart および Solaris フラッシュインストール方式でネットワークインストールイメージを使用すると、ネットワーク上でシステムを効率的にインストールおよびアップグレードできます。 |
『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』のパート II「ローカルエリアネットワーク経由のインストール」 |
プロファイルを作成し、このプロファイルに基づいて、複数のシステムのインストールやアップグレードを自動化します。 |
カスタム JumpStart |
このプログラムを使用すると、複数のシステムを効率的にインストールできます。ただし、システムの数が少ない場合は、カスタム JumpStart 環境の作成は時間の浪費になる可能性があります。システムの数が少ない場合は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。 | |
同じソフトウェアとその構成を複数のシステムに複製します。 |
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『Solaris 10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』の第 1 章「Solaris フラッシュ (概要)」 |
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広域ネットワーク (WAN) またはインターネットから複数のシステムにインストールします。 |
WAN ブート |
ネットワーク経由で Solaris フラッシュアーカイブをインストールする場合は、このプログラムを使用するとセキュリティー保護されたインストールが可能です。 | |
システムを稼働させたままアップグレードします。 |
Solaris Live Upgrade |
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『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 6 章「Solaris Live Upgrade (概要)」 |
Solaris OS のインストール後、隔離されたアプリケーション環境を作成します。 |
Solaris ゾーン区分技術 |
このプログラムを使用すると、隔離された非大域ゾーンが作成され、セキュリティー保護されたアプリケーション環境が提供されます。このように隔離されているので、あるゾーンで実行中のプロセスが、ほかのゾーンで実行中のプロセスから監視または操作されることがありません。 |
『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の第 16 章「Solaris ゾーンの紹介」 |