Solaris 10 の概要

ドライバの機能拡張

Solaris 10 5/08 リリースでは、次のドライバ機能と拡張機能が追加されました。

x86: Sun Fire X4540 ディスクステータスインジケータのサポート

このリリース以降、Sun Fire X4540 のディスクステータスインジケータがサポートされます。黄色の Fault ステータス LED と青色の Ready to Remove ステータス LED が、この機能によって有効になります。

詳細は、『Sun Fire X4540 Server Diagnostics Guide』を参照してください。

mpt(7D) での Serial Attached SCSI デバイスの MPxIO 拡張

mpt ドライバは、サポートされたストレージデバイスを搭載した MPxIO に対応するように機能が向上しました。Serial Attached SCSI (SAS) および SATA デバイスで MpxIO が有効化になっていると、fp(7D) の下のファイバチャネルデバイスと同様に、それらのデバイスが scsi_vhci(7D) の下に列挙されます。

このリリース以降、stmsboot(1M) も機能拡張され、マルチパス対応 SAS デバイスをサポートするようになりました。stmsboot(1D) はデフォルトで、接続されているすべてのマルチパス対応コントローラ上で動作します。

fp または mpt コントローラ上でのみマルチパスを有効にするには、処理を制限するために追加された新しいフラグを使用します。コマンド /usr/sbin/stmsboot -D mpt -e は、接続されている mpt コントローラ上でのみ MPxIO を有効にします。このコマンドの mptfp に置き換えると、stmsboot により、接続されている fp コントローラ上の MPxIO だけが有効になります。

x86: AHCI ドライバの SATA ATAPI サポート

AHCI ドライバは、SATA ATAPI CD または DVD デバイスをサポートします。ユーザーは互換モードの代わりに AHCI モードで、SATA CD または DVD を使用できます。AHCI モードは、より優れたエラー処理とホットプラグ機能を備えています。

詳細は、ahci(7D) のマニュアルページを参照してください。

x86: AMD–8111

AMD-8111 HyperTransport I/O ハブには、10/100 Mbps Ethernet LAN コントローラが含まれています。このドライバは Andretti プラットフォームで使用されます。

AHCI ドライバの NCQ サポート

AHCI ドライバは SATA NCQ 機能をサポートします。NCQ サポートを使用すると、ドライバのパフォーマンスが改善されます。

詳細は、ahci(7D) のマニュアルページを参照してください。

x86: bnx II Ethernet ドライバ

このリリース以降、BRCM5706C、BRCM5706S、BRCM5708C、BRCM5708S などの Broadcom NetXtreme (bnx) II Ethernet チップセットに対するサポートが提供されます。

詳細は、bnx(7D) のマニュアルページを参照してください。

Keyspan アダプタ用 USB-to-Serial ドライバ

このリリース以降、Keyspan USB-to-Serial アダプタ用の新しいドライバが提供されます。このドライバは、USA-19HS モデルをサポートします。この機能によって、Edgeport アダプタと Keyspan アダプタから選択できます。

詳細は、usbsksp(7D) のマニュアルページを参照してください。