Solaris 10 1/06 リリースには、Sun Java Desktop System Release 3 (Java DS) が組み込まれています。この節では、Java DS の新機能および拡張された機能について説明します。
このリリースの Solaris 10 OS 向け Java Desktop System では、オープンソースのソフトウェアコミュニティと Sun Microsystems の革新的な技術により、包括的、統合済み、相互運用可能なデスクトップ環境が実現しています。以降の節に、このリリースの Java Desktop System に加えられた更新と拡張機能を示します。
Java Desktop System のプロファイル管理が、Web ブラウザのプロファイルを移動できるように改善されています。
Java Desktop System の相互運用性が次のように拡張されています。
Exchange コネクタにより、電子メールおよびカレンダアプリケーションと Microsoft Exchange ネットワークの相互運用が実現。
Internet Explorer などの非標準ブラウザとの互換性が向上。
Samba 3.0 が Windows ファイル共有との相互運用性を確保。
Java Desktop System のアクセシビリティーが次のように拡張されています。
スクリーンリーダーと拡大鏡
オンスクリーンキーボード
詳細は『 Java Desktop System Release 3 Accessibility Guide』および『Java Desktop System Release 3 Accessibility Release Notes 』を参照してください。
Java Desktop System の国際化が次のように拡張されています。
簡体字中国語の入力方式 SunPinYin
新しいファイルシステム検査器により、従来の環境から UTF–8 文字エンコーディングへの移行が可能
Java Desktop System の次の点が拡張されています。
Java Desktop System の主要コンポーネントである GNOME、電子メールおよびカレンダ、MozillaTM ブラウザおよび Gaim をすべて更新。
StarSuiteTM 7 ソフトウェアには Product Patch 4 を適用。
業界標準 PC/SC API を介したスマートカード統合用フレームワークを装備。
この節では、Mozilla 1.7
のプラグインに関する情報を提供します。
Java プラグイン
は、Mozilla 1.7
ではデフォルトで有効になっています。Java プラグイン
が動作しない場合は、/usr/sfw/lib/mozilla/plugins ディレクトリで、次の表の正しいファイルを示すシンボリックリンクを作成します。
プラットフォーム |
パス |
---|---|
SPARC |
$JAVA_PATH/plugin/sparc/ns7/libjavaplugin_oji.so |
x86 |
$JAVA_PATH/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so |
Java Desktop System Release 3 では、$JAVA_PATH は /usr/java/jre です。
libjavaplugin_oji.so ファイルをコピーするのではなく、必ずシンボリックリンクを作成してください。このファイルをコピーすると、Java
ソフトウェアはクラッシュします。
すべての Java プラグインを /usr/sfw/lib/mozilla/plugins ディレクトリにインストールしてください。
Mozilla 1.7
には、Adobe Acrobat Reader
プラグインも使用できます。
Mozilla
のプラグインについての詳細は、次の場所を参照してください。http://plugindoc.mozdev.org/linux.html
このリリースの Java Desktop System では、ローカリゼーションが次のように拡張されています。
このリリースの Java Desktop System では、次の言語がサポートされます。
英語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
韓国語
スペイン語
スウェーデン語
簡体字中国語
繁体字中国語
ブラジルポルトガル語 – ユーザーインタフェースサポートのみ
このリリースの Java Desktop System は、上記サポート言語以外にも GNOME コミュニティから入手した、その他の言語のローカリゼーションファイルを含んでいます。Sun Microsystems は、これらの各国語版の完全性や正確性については責任を持ちません。
Java Desktop System は、Unicode UTF-8 エンコーディングで言語をサポートする、Unicode 完全対応の多言語システムです。Java Desktop System には、従来の (UTF-8 以外) エンコーディングをサポートするコードセット変換も備わっています。推奨されるロケールと、Unicode 多言語コンピューティングへの移行時に発生する問題については、『Solaris 10 ご使用にあたって』を参照してください。