Solaris 10 の概要

ネットワークの機能拡張

次のネットワーク機能拡張が、Solaris 10 1/06 リリースで新しく追加されました。以前の Solaris 10 3/05 リリースで追加されたネットワーク機能については、「ネットワークの機能拡張」を参照してください。

SFM (Source-Filtered Multicasting、発信元に基づきフィルタするマルチキャスト)

この機能拡張は、Solaris Express 6/05 リリースおよび Solaris 10 1/06 リリースで新しく追加されました。

IPv6 用の MLD (Multicast Listener Discovery) プロトコル、および IPv4 用の IGMP (Internet Group Management Protocol) の機能が拡張されています。Solaris に実装されているこれらのプロトコルが拡張されて、MLDv2 および IGMPv3 をサポートするようになりました。これらの拡張によって、マルチキャストトラフィック上で発信元アドレスに基づきフィルタリングすることができます。また、IETF 仕様のソケット拡張のサポートも取り込まれています。このサポートにより、アプリケーションで SFM (Source-Filtered Multicasting、発信元に基づきフィルタするマルチキャスト) を利用することが可能になります。

詳細は、『プログラミングインタフェース』および『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。

bge および xge ネットワークインタフェースの機能拡張

この機能拡張は、Solaris Express 6/05 リリースおよび Solaris 10 1/06 リリースで新しく追加されました。

新しい Solaris OS には、bge および xge ネットワークインタフェースの設定を拡張する機能が用意されています。システム管理者は、これらのインタフェースをグループ化して LACP 対応のリンク集合体を構成できます。これらのリンク集合体を利用して、大規模な高可用性、データベース実装などに対応できます。また、xge および bge インタフェースから仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN) を構成することで、ネットワーク機能を拡張できます。

bge および xge インタフェースの設定および管理のために、dladm コマンドが追加されています。詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。