Solaris 10 の概要

GUI インストールまたはコンソールベースのインストールを利用する

ソフトウェアのインストール時に、GUI の使用の有無とウィンドウ環境の使用の有無を選択できます。メモリーが十分にある場合、GUI がデフォルトで表示されます。メモリー不足により GUI を表示できない場合はデフォルトで別の環境が表示されます。ブートオプション nowin または text を使用すると、デフォルト動作を変更できます。ただし、システムのメモリー量や遠隔インストールに関して制限されます。また、Solaris インストールプログラムがビデオアダプタを検出できなかった場合、プログラムは自動的にコンソールベースの環境で表示されます。次の表は、それらの環境と、各環境を表示するのに最小限必要となるメモリー要件を一覧にまとめたものです。

表 7–1 メモリー要件

最小メモリー 

インストールの種類 

128 - 383M バイト 

コンソールベース 

384M バイト以上 

GUI ベース 

次に、それぞれのインストールオプションについて詳しく説明します。

128 - 383M バイト最小メモリーでのインストール

このオプションには、グラフィックは使用されませんがウィンドウは使用されており、別に複数のウィンドウを開くことが可能です。このオプションでは、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブまたはネットワーク接続、ビデオアダプタ、キーボード、およびモニターが必要となります。text ブートオプションを使用してインストールしようとした場合でも、十分なメモリーがある場合には、ウィンドウ環境のインストールになります。tip 回線または nowin ブートオプションを使用して遠隔インストールを行う場合は、コンソールベースのインストールだけを使用できます。

384M バイトメモリー以上でのインストール

このオプションでは、ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、およびアイコンイメージが表示されます。GUI では、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブまたはネットワーク接続、ビデオアダプタ、キーボード、およびモニターが必要となります。