Solaris 10 の概要

インストール手順の統一を含めた Solaris インストールの変更

Solaris Express 6/04 では、Solaris OS のインストールにいくつかの変更が適用され、インストールをより簡単で統一された手順で行うことができるようになりました。

変更内容は次のとおりです。


注 –

GUI またはコンソールを使用しない Solaris カスタム JumpStart インストール方式には変更はありません。


OS をインストールするには、Solaris Software - 1 CD または Solaris Operating System DVD を挿入してから、次のいずれかのコマンドを入力します。

CD または DVD メディアで新しい text ブートオプションを使用して Solaris OS をインストールする方法については、『Solaris 10 インストールガイド (基本編)』を参照してください。CD メディアを使用してインストールサーバーを設定する方法の変更点については、『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』を参照してください。

GUI インストールまたはコンソールベースのインストールを利用する

ソフトウェアのインストール時に、GUI の使用の有無とウィンドウ環境の使用の有無を選択できます。メモリーが十分にある場合、GUI がデフォルトで表示されます。メモリー不足により GUI を表示できない場合はデフォルトで別の環境が表示されます。ブートオプション nowin または text を使用すると、デフォルト動作を変更できます。ただし、システムのメモリー量や遠隔インストールに関して制限されます。また、Solaris インストールプログラムがビデオアダプタを検出できなかった場合、プログラムは自動的にコンソールベースの環境で表示されます。次の表は、それらの環境と、各環境を表示するのに最小限必要となるメモリー要件を一覧にまとめたものです。

表 7–1 メモリー要件

最小メモリー 

インストールの種類 

128 - 383M バイト 

コンソールベース 

384M バイト以上 

GUI ベース 

次に、それぞれのインストールオプションについて詳しく説明します。

128 - 383M バイト最小メモリーでのインストール

このオプションには、グラフィックは使用されませんがウィンドウは使用されており、別に複数のウィンドウを開くことが可能です。このオプションでは、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブまたはネットワーク接続、ビデオアダプタ、キーボード、およびモニターが必要となります。text ブートオプションを使用してインストールしようとした場合でも、十分なメモリーがある場合には、ウィンドウ環境のインストールになります。tip 回線または nowin ブートオプションを使用して遠隔インストールを行う場合は、コンソールベースのインストールだけを使用できます。

384M バイトメモリー以上でのインストール

このオプションでは、ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、およびアイコンイメージが表示されます。GUI では、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブまたはネットワーク接続、ビデオアダプタ、キーボード、およびモニターが必要となります。