この Solaris フラッシュの機能拡張により、大規模ファイルを含むアーカイブを作成できるようになりました。flarcreate コマンドで作成する Solaris フラッシュアーカイブには、個々のサイズが 4G バイト以上のファイルも含めることができます。使用可能なアーカイブユーティリティーは次のとおりです。
cpio アーカイブユーティリティーはデフォルトのユーティリティーです。個々のファイルは 2G バイトまたは 4G バイト以下でなければなりません。このサイズ制限は、使用する cpio のバージョンによって異なります。
移植性のあるアーカイブの交換ユーティリティー pax は、-L pax オプションで起動されます。-L pax オプションを指定すると、個々のファイルのサイズは制限せずにアーカイブを作成できます。pax ユーティリティーは Solaris 7 OS リリースで導入されました。pax ユーティリティーで作成された Solaris フラッシュアーカイブは、pax ユーティリティーを備えた Solaris OS にのみ配備できます。Solaris 2.6 以前のバージョンが稼働しているシステムにアーカイブを配備する場合は、cpio オプションを使用する必要があります。
詳細は、pax(1) および cpio(1) のマニュアルページを参照してください。また、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』も参照してください。