Solaris 10 5/08 リリースでは、次の言語サポート機能と拡張機能が追加されました。
ロケールクリエータは、ユーザーが Solaris ロケールを作成およびインストールできるようにするための、コマンド行およびグラフィカルユーザーインタフェースツールです。ユーザーはロケールクリエータを使用することで、特定のロケールのカスタマイズ済みロケールデータを含むインストール可能な Solaris パッケージを作成できます。作成されたパッケージのインストールが完了すると、十分に実用的なロケールをシステムで使用できるようになります。
詳細については、次を参照してください。
コマンド /usr/bin/localectr -h
localectr のマニュアルページ
http://developers.sun.com/global/products_platforms/solaris/reference/techart/locale-creator.html
chewing 入力方式 (IM) は、繁体字中国語を入力するためのオープンソースライブラリ libchewing に基づいています。libchewing は libchewing 0.3.0 バージョンにアップグレードされました。新バージョンの機能の一部を次に示します。
API/ABI との非互換性。
一般的な Unicode 環境向けの、UTF-8 ベースの言語エンジンコア。
libchewing-data サブプロジェクトを含む。
Zuin の修正とシンボルの改善。
ユーザーハッシュデータの読み込みとその破壊の解決を高速化するための、ハッシュデータの新しいバイナリ形式。
内部ツリーおよび音の定数の計算を改善。
語句を増やしクラッシュを回避するための、tsi.src の改訂。
CNS11643 の音と語句をマージ。
テーブル検索実装を使用するように中国語ピンインを改善。
chewing の有効期間を再計算する実験的な頻度評価。
シンボルペアの選択機構の実装。
メモリーマッピングに基づく実験的なバイナリデータ処理によるデータの読み込みの高速化。
詳細は、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
ファイルエンコーディング検査機能 (fsexam) を使用すると、ファイルの名前やプレーンテキストファイルの内容を、従来の文字エンコーディングから UTF-8 エンコーディングに変換できます。fsexam ユーティリティーの新機能は次のとおりです。
エンコーディングリストのカスタマイズ
エンコーディングの自動検出
予行演習、ログ、バッチ変換、ファイルフィルタリング、シンボリックファイル、コマンド行、および圧縮ファイルなどの特殊ファイルタイプのサポート
詳細は、fsexam(1) および fsexam(4) のマニュアルページを参照してください。