『Solaris 10 マニュアルの概要』では、文書メディアから Solaris[TM] 10 マニュアルをインストールする方法について説明します。また、オンラインで参照できる Solaris 10 マニュアルを紹介します。この章では、次の内容について説明します。
docs.sun.com[SM] では Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。URL は、http://docs.sun.com です。マニュアルページはこの Web サイトにあります。さらに、マニュアルページはコマンドラインから直接参照することもできます。このセクションでは、これらの Solaris 10 マニュアルの参照方法について説明します。
Solaris 10 マニュアルは、Solaris 10 Documentation DVD にも格納されています。詳細は、「Solaris 10 文書メディア」を参照してください。
Solaris 10 の全マニュアルが、http://docs.sun.com の Web サイトで提供されています。この Web サイトには次のような利点があります。
全 Solaris マニュアルの最新版が公開されています。
検索が可能です。
Solaris 10 文書メディアには Web サーバーが含まれていないため、検索機能は組み込まれていません。マニュアルを検索するには、次の方法があります。
Sun[TM] のオンラインマニュアル Web サイト (http://docs.sun.com) にアクセスします。この Web サイトには、他の製品のマニュアルおよび、現在と過去の Solaris リリースのオンラインマニュアルがあります。このサイトには、複雑な検索ができる強力な検索エンジンがあり、複数のポイントからマニュアルを参照することができます。
マニュアルコレクションをユーザー独自の環境にインストールし、これを検索エンジンに接続します。この方法をとる場合は、Web サーバーと検索エンジンがシステムにインストールされている必要があります。
以下はダウンロードできる Solaris 10 のコレクションの一部です。
Java Desktop System Release 3 - Japanese
Solaris 10 International Language Support Collection - Japanese
Solaris 10 on Sun Hardware Collection - Japanese
Solaris 10 Reference Manual Collection - Japanese
Solaris 10 Release and Installation Collection - Japanese
Solaris 10 Software Developer Collection - Japanese
Solaris 10 System Administrator Collection - Japanese
Solaris 10 User Collection - Japanese
検索エンジンがインストールされていない場合は、Solaris 10 Companion CD に格納されている無料の簡易検索ユーティリティ (sgrep) を使用できます。詳細は、Solaris 10 Companion CD の sgrep マニュアルページを参照してください。または、sgrep の Web サイト (http://www.cs.Helsinki.FI/u/jjaakkol/sgrep.html) を参照してください。
Solaris 10 のマニュアルページは、Solaris 10 Documentation DVD と、オンラインの http://docs.sun.com で提供されています。それぞれのサイトは、Solaris 10 Reference Manual Collection の次のマニュアルページのセクションを含んでいます。
『SunOS リファレンスマニュアル 1 : ユーザーコマンド』
『SunOS リファレンスマニュアル 1M : システム管理コマンド』
『SunOS リファレンスマニュアル 2 : システムコール』
『SunOS リファレンスマニュアル 3 : 基本ライブラリ関数』
『man pages section 3: Networking Library Functions』
『SunOS リファレンスマニュアル 3 : Curses ライブラリ関数』
『man pages section 3: Realtime Library Functions』
『man pages section 3: Multimedia Library Functions』
『SunOS リファレンスマニュアル 3 : 拡張ライブラリ関数』
『SunOS リファレンスマニュアル 3 : ライブラリインタフェースおよびヘッダー』
『SunOS リファレンスマニュアル 4 : ファイル形式』
『SunOS リファレンスマニュアル 5 : 標準、環境、マクロ』
『man pages section 6: Demos』
『SunOS リファレンスマニュアル 7 : デバイスとネットワークインタフェース』
『man pages section 9: DDI and DKI Driver Entry Points』
『SunOS リファレンスマニュアル 9 : DDI/DKI カーネル関数』
『man pages section 9: DDI and DKI Properties and Data Structures』
さらに、各マニュアルページは、次の手順によってコマンドラインから表示することもできます。
(省略可能)コマンドラインで、man man と入力します。
この手順は省略可能ですが、マニュアルページに詳しくないユーザーのために概要が説明されます。
man(1) のマニュアルページが表示されます。このマニュアルページでは、次の情報について説明します。
マニュアルページの場所
man コマンドのオプション
マニュアルページの構造
マニュアルページの検索パス
関連マニュアル
コマンドラインで、man name と入力します。
コマンドのインターフェースおよびオプションを示すマニュアルページが表示されます。
Solaris 10 文書メディアは、Solaris 10 マニュアルを HTML 形式と PDF 形式で提供しています。これらのマニュアルはメディアから直接表示できます。また、ユーザー独自の環境にインストールし、自社の Web サーバーに組み込むこともできます。HTML 形式の Solaris 10 マニュアルを表示するには、HTML 3.2 に対応した Web ブラウザが必要です。PDF 形式の Solaris 10 オンラインマニュアルを表示するには、Adobe[R] Acrobat または Adobe Acrobat Reader ソフトウェアが必要です。
Solaris 10 Documentation DVD の内容は次のとおりです。
目次 - リンクにより DVD 上の HTML 形式または PDF 形式のマニュアルを参照することができます。「Solaris 文書メディアから情報を直接表示する」を参照してください。
ポイント&クリック形式のインタフェース (インストーラ) - このインタフェースを使用してユーザーの Web サーバーや環境にマニュアルコレクションをインストールできます。「インストーラを使用してマニュアルコレクションをインストールする」を参照してください。
/cdrom-mount-point/Solaris_10_Doc/common/ ディレクトリ - ここには、pkgadd コマンドを使ってインストールできるオンラインマニュアルが HTML 形式か PDF 形式で格納されています。「pkgadd を使用してマニュアルコレクションをインストールする」を参照してください。
Solaris 10 マニュアルは、文書メディアのほかに、オンラインでも参照できます。「Solaris 10 オンラインマニュアルの検索」を参照してください。
DVD からマニュアルを直接表示するには、次の手順に従います。
Solaris 10 文書メディアを適切なドライブに挿入します。
ボリュームマネージャがメディアを自動的にマウントします。SOL_10_Doc アイコンが表示され、自動的に開かれます。
ファイル・マネージャのウィンドウで、「/cdrom/sol_10_doc」と入力し、このディレクトリとフォルダを開きます。
index.html のアイコンをダブルクリックするか、Web ブラウザに /cdrom/sol_10_doc/index.html ファイルを読み込みます。
さらに、言語を選択することもできます。デフォルトの言語は英語です。
表示するコレクションの形式 (HTML か PDF) を選択します。
マニュアルを DVD から直接表示します。
文書メディアには、「インストーラ」というポイント&クリックインタフェースが含まれており、このインストーラによりマニュアルコレクションをインストールできます。
このほかに、pkgadd などの標準ユーティリティを使用することもできます。「pkgadd を使用してマニュアルコレクションをインストールする」を参照してください。
マニュアルコレクションの全体のインストールか部分インストールを行う前に、以前にインストールしていたすべてのマニュアルコレクションをアンインストールする必要があります。インストールプロセスでは、既存のマニュアルコレクションはパーツ番号が同じ新しいコレクションには上書きされません。先に、既存のマニュアルコレクションをアンインストールする必要があります。
マニュアルパッケージは、pkgrm コマンドを使ってアンインストールすることができます。手順については、pkgrm(1M) のマニュアルページを参照してください。
インストーラを使ってマニュアルコレクションをインストールするには、次の手順に従います。
Solaris 10 文書メディアを適切なドライブに挿入します。
ボリュームマネージャがメディアを自動的にマウントします。
インストーラアイコンをダブルクリックし、画面の指示に従って操作を進めます。
「実行」を選択します。
コマンドラインが開き、エラーメッセージが あれば表示されます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、承認と特権コマンドが含まれます。役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」を選択したあと、「一般」か「カスタム」を選択して、「次へ」をクリックして操作を続けます。
「一般」を選択すると、メディア上のすべての HTML 形式のマニュアルコレクションを現在のロケールの言語に基づいてインストールします。カスタムインストールでは、現在のロケールの言語以外のコレクションなど、特定のコレクションや PDF 形式のコレクションをインストールできます。
「インストール開始」を選択します。
「Solaris 10 Documentation をインストール中」という GUI が表示されます。ステータスバーにインストールの進捗が表示されます。
インストールしたコレクションを表示するには、Mozilla[TM] などの HTML 3.2 対応の Web ブラウザを起動して、/var/opt/sun_docs/sundocs.html ファイルを開きます。
pkgadd ユーティリティを使って、Solaris 10 文書メディアからマニュアルコレクションパッケージをインストールするには、次の手順に従います。詳細は、pkgadd(1M) のマニュアルページを参照してください。
マニュアルコレクションの全体のインストールか部分インストールを行う前に、以前にインストールしていたすべてのマニュアルコレクションをアンインストールする必要があります。インストールプロセスでは、既存のマニュアルコレクションはパーツ番号が同じ新しいコレクションには上書きされません。先に、既存のマニュアルコレクションをアンインストールする必要があります。
マニュアルパッケージは、pkgrm コマンドを使ってアンインストールすることができます。手順については、pkgrm(1M) のマニュアルページを参照してください。
マニュアルサーバーのマシンで、スーパーユーザーか同等の役割になります。
適切なドライブに Solaris 10 Documentation DVD を挿入します。
ボリュームマネージャがメディアを自動的にマウントします。
マニュアルコレクションパッケージのあるディレクトリに移動します。
たとえば、メディア上のマニュアルコレクションパッケージのあるディレクトリに移動するには、次のようなコマンドを入力します。
# cd /cdrom-mount-point/Solaris_10_Doc/common/ |
cdrom-mount-point は、ボリューム名を含むデバイスのマウントポイントです。
インストールユーティリティを起動します。
たとえば、次のように入力します。
# pkgadd -d . |
インストールするコレクション (パッケージ) をリストから選択します。
インストールが実行され、結果が表示されます。