Solaris ボリュームマネージャの管理

シナリオ — ディスクセット

次の例では、第 5 章「Solaris ボリュームマネージャの構成と使用」のサンプルシステムを使用して、SAN (Storage Area Network) ファブリック上にある記憶領域をディスクセットを使用して管理する方法を示します。

サンプルシステムには、ファイバスイッチと SAN 記憶領域に接続されたもう 1 つのコントローラがあるものとします。ブートプロセスの段階では、システムは SCSI ディスクや IDE ディスクの場合と同様、SAN ファブリック上の記憶領域を使用できません。Solaris ボリュームマネージャは、ブート時にファブリック上の論理ボリュームについて、使用不可であると伝えます。しかし、ディスクセットに記憶領域を追加し、さらにディスクセットツールで記憶領域を管理することによって、ブート時の可用性に関する問題を回避できます。また、ファブリックに接続された記憶領域は、ローカルな記憶領域からディスクセットが制御する独立した名前空間内で容易に管理できます。