ソフトパーティションとして使用されているスライスを他の目的で使用することはできません。
ディスクをパーティション分割し、それらのスライスにファイルシステムをすでに構築している場合は、ディスクフォーマットを変更または破棄しなければ、スライスを拡張することはできません。ソフトパーティションの動作はさまざまです。ソフトパーティションを構成するデバイスの容量が許す限り、ソフトパーティションを拡張できます。他のソフトパーティションにあるデータを移動させたり、破棄したりする必要はありません。
ソフトパーティションのエクステントをディスク上の任意の場所に手動で配置することは、技術的には可能ですが、システムで自動的に配置するようにしてください。手動で配置されたエクステントの例については、「Solaris ボリュームマネージャ構成の表示」 にある metastat コマンドの出力を参照してください。
ソフトパーティションは任意のスライス上に構築できます。ただし、ディスクレベルでソフトパーティションを使用するときは、ディスク全体を占有するスライスを作成し、そのスライスにソフトパーティションを作成するのが、もっとも効率的です。
ソフトパーティションの最大サイズは、ソフトパーティションを構築するスライスまたはボリュームのサイズによって制限されます。この制限があるので、ディスクスライス上にボリュームを作成してから、そのボリューム上でソフトパーティションを作成してください。この方法では、ボリュームにコンポーネントを追加してから、必要に応じてソフトパーティションを拡張することができます。
柔軟性と可用性を最大限に高めるためには、ディスクスライスに RAID-1 (ミラー) か RAID-5 ボリュームを作成してから、そのミラーまたは RAID-5 ボリューム上にソフトパーティションを作成するようにします。