Solaris ボリュームマネージャの管理

Procedureソフトパーティションを拡張するには

ソフトパーティション上にほかの論理ボリュームが構築されていない場合は、そのソフトパーティションに領域を追加できます。空き領域を見つけ、パーティションの拡張に使用します。既存のデータは移動されません。


注 –

ソフトパーティションを使用して別のボリュームを作成している場合 (RAID-0 ボリュームのコンポーネントの場合など)、そのソフトパーティションは拡張できません。ソフトパーティションを収容するデバイスの領域を増やすことが目的であれば、通常、収容デバイスに他のボリュームを連結することによって目的を達成できます。詳細は、「記憶容量の拡張」を参照してください。


始める前に

「ソフトパーティション構成の指針」を確認します。

    次のどちらかの方法でソフトパーティションを拡張します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。拡張したいソフトパーティションを選択して、「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metattach コマンドを使用して、ソフトパーティションに領域を追加します。


      # metattach [-s diskset] soft-partition size
      
      diskset

      ソフトパーティションが含まれているディスクセットの名前を指定します。

      soft-partition

      既存のソフトパーティションの名前を指定します。

      size

      追加する記憶領域の大きさを指定します。


例 13–4 ソフトパーティションを拡張する

ソフトパーティションに領域を追加する例を示します。さらに、ソフトパーティションがオンライン状態であり、マウントされているときに、growfs コマンドを使ってファイルシステムを拡張します。


# mount /dev/md/dsk/d20 /home2
# metattach d20 10g
# growfs -M /home2 /dev/md/rdsk/d20

growfs コマンドの詳細については、growfs コマンドによるファイルシステムの拡張」を参照してください。