Solaris ボリュームマネージャの管理

Procedureホストまたはディスクセットを削除するには

ディスクセットを削除する場合は、ディスクセットにディスクが含まれていたり、ディスクセットにほかのホストが接続していたりしてはなりません。最後のホストを削除すると、ディスクセットは削除されます。

  1. 次のどちらかの方法でディスクセットからホストを削除し、そのホストが最後のホストである場合は、ディスクセットも削除します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ディスクセット (Disk Sets)」ノードを開きます。解放するディスクセットでマウスの右ボタンをクリックし、メニューから「削除 (Delete)」を選択します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • ホストを削除するには、次の形式の metasetコマンドを使用します。


      metaset -s diskset-name -d -h hostname
      
      -s diskset-name

      metaset コマンドの実行対象となるディスクセットの名前を指定します。

      -d

      ディスクセットからホストを削除することを意味します。

      -h hostname

      削除するホストの名前を指定します。

      同じ形式の metaset コマンドを使用して、ディスクセットを削除します。ディスクセットを削除する場合は、ディスクセットにディスクが含まれていたり、ほかのホストがそのディスクセットを所有していたりしてはなりません。最後のホストを削除すると、ディスクセットは削除されます。

      詳細は、metaset(1M) のマニュアルページを参照してください。

  2. metaset コマンドを実行して、このホストがディスクセットから削除されていることを確認します。出力には、現在の (所有者側) ホストだけが表示され、他のホストがすでに削除されていることがわかります。


    # metaset -s disk-set
    

例 19–11 ディスクセットからホストを削除する

次の例では、ディスクセット blue からホスト host2 を削除します。


# metaset -s blue
Set name = blue, Set number = 1

Host                Owner
  host1            Yes 
..host2

Drive               Dbase
  c1t2d0             Yes 
  c1t3d0             Yes 
  c1t4d0             Yes 
  c1t5d0             Yes 
  c1t6d0             Yes 
  c2t1d0             Yes

# metaset -s blue -d -h host2

# metaset -s blue
Set name = blue, Set number = 1

Host                Owner
  host1            Yes 

Drive               Dbase
  c1t2d0             Yes 
  c1t3d0             Yes 
  c1t4d0             Yes 
  c1t5d0             Yes 
  c1t6d0             Yes 
  c2t1d0             Yes


例 19–12 ディスクセットから最後のホストを削除する

次の例では、ディスクセット blue から最後のホストを削除します。


host1# metaset -s blue -d -h host1
host1# metaset -s blue
 
metaset: host: setname "blue": no such set