Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

System V メッセージキューパラメータ

msgsys:msginfo_msgmni (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースでは旧式

備考欄

作成できるメッセージキューの最大数

データ型

符号付き整数

デフォルト

50

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgmni フィールドにロードされます。

検査

なし

どのような場合に変更するか

msgget(2) 呼び出しが ENOSPC エラーを返す場合、またはソフトウェアベンダーが推奨する場合

コミットレベル

変更の可能性あり

msgsys:msginfo_msgtql (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースでは旧式

備考欄

作成できるメッセージの最大数。msgsnd(2) 呼び出しでこの限度を超える要求が行われた場合は、メッセージヘッダーが使用可能になるまで要求は延期されます。あるいは、その要求で IPC_NOWAIT フラグがオンに設定されていると、要求はエラー EGAIN で失敗します。

データ型

符号付き整数

デフォルト

40

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgtql フィールドにロードされます。

検査

なし

どのような場合に変更するか

msgsnd(2) 呼び出しがブロックするか EGAIN エラーを返す場合、またはソフトウェアベンダーが推奨する場合

コミットレベル

変更の可能性あり

msgsys:msginfo_msgmnb (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースでは旧式

備考欄

1 つのメッセージキューに含めることのできる最大バイト数

データ型

符号なし long

デフォルト

4096

範囲

0 から物理メモリーの総量

単位

バイト

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgmnb フィールドにロードされます。

検査

なし

どのような場合に変更するか

msgsnd(2) 呼び出しがブロックするか EAGAIN エラーを返す場合、またはソフトウェアベンダーが推奨する場合

コミットレベル

変更の可能性あり

msgsys:msginfo_msgtql (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースで削除

備考欄

メッセージバッファー用の空間を管理するためにシステムが使用するチャンクサイズを指定します。

データ型

符号付き整数

デフォルト

40

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgtql フィールドにロードされます。

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーの推奨があった場合に変更します。

コミットレベル

旧式

msgsys:msginfo_msgmap (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースで削除

備考欄

システムがサポートするメッセージの数。

データ型

符号付き整数

デフォルト

100

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーの推奨があった場合に変更します。

コミットレベル

旧式

msgsys:msginfo_msgseg (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースで削除

備考欄

使用可能なメッセージメモリーのプールとしてシステムが使用する、msginfo_msgssz セグメントの数。メッセージに使用できる合計メモリーは msginfo_msgseg * msginfo_msgssz です。

データ型

符号付き short

デフォルト

1024

範囲

0 から 32,767

動的か

いいえ

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーの推奨があった場合に変更します。

コミットレベル

旧式

msgsys:msginfo_msgmax (Solaris 9 リリース)

Solaris 10 リリースで削除

備考欄

System V メッセージの最大サイズ

データ型

符号なし long

デフォルト

2048

範囲

0 から物理メモリーの総量

単位

バイト

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgmax フィールドにロードされます。

検査

なし

どのような場合に変更するか

msgsnd(2) 呼び出しが EINVAL エラーを返す場合、またはソフトウェアベンダーが推奨する場合。

コミットレベル

変更の可能性あり