作業 |
説明 |
参照先 |
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復旧を目的としてシステムを停止します。 |
破損したファイルによってシステムのブートが正常に行えない場合は、最初にシステムを停止して復旧を試みます。 | |
強制的にシステムのクラッシュダンプを実行し、システムをリブートします。 |
トラブルシューティング手段としてシステムのクラッシュダンプとリブートを強制的に実行できます。 | |
カーネルデバッガを使ってシステムをブートします。 |
カーネルデバッガを使ってシステムをブートして、ブート問題のトラブルシューティングを実行できます。システムのブートには kmdb コマンドを使用します。 |
可能であれば、次のいずれかのコマンドを使用してシステムを停止します。
キーボードとマウスを使用できる場合は、スーパーユーザーになります。次に、init 0 と入力してシステムを停止します。Press any key to reboot プロンプトが表示されたら、任意のキーを押してシステムをリブートします。
キーボードやマウスが動作する場合は、スーパーユーザーになり、init 6 と入力してシステムをリブートします。
マウスまたはキーボードからの入力にシステムが応答しない場合、リセットキーがあればそのキーを押してシステムをリブートします。
あるいは、電源スイッチを使用してシステムをリブートします。
場合によっては、トラブルシューティングの目的でクラッシュダンプを強制実行し、システムをリブートする必要があります。デフォルトでは、savecore 機能を使用できます。
システムのクラッシュダンプについては、『Solaris のシステム管理 (上級編)』の第 17 章「システムクラッシュ情報の管理 (手順)」を参照してください。
reboot -d コマンドまたは halt -d コマンドを使用できない場合は、カーネルデバッガ kmdb を使用してクラッシュダンプを強制的に実行できます。次の手順を実行するには、ブート時または mdb -k コマンド経由でカーネルデバッガが読み込まれている必要があります。
カーネルデバッガ (kmdb) にアクセスするにはテキストモードでなければなりません。したがって、まずウィンドウシステムを終了してください。
カーネルデバッガにアクセスします。
デバッガにアクセスするための方法は、システムへのアクセスに使用するコンソールのタイプによって異なります。
ローカル接続されているキーボードを使用している場合は、F1–A を押します。
シリアルコンソールを使用している場合は、そのシリアルコンソールタイプに適した方法で ブレークを送信します。
kmdb プロンプトが表示されます。
クラッシュを強制実行するために、systemdump マクロを使用します。
[0]> $<systemdump |
パニックメッセージが表示され、クラッシュダンプが保存され、システムがリブートします。
コンソールログインプロンプトでログインして、システムがリブートされていることを確認します。
この例は、halt -d コマンドと boot コマンドを使って、x86 システム neptune のクラッシュダンプとリブートを強制実行する方法を示しています。システムのクラッシュダンプを強制するには、この方法を使用してください。このあとに、システムを手動でリブートします。
# halt -d 4ay 30 15:35:15 wacked.Central.Sun.COM halt: halted by user panic[cpu0]/thread=ffffffff83246ec0: forced crash dump initiated at user request fffffe80006bbd60 genunix:kadmin+4c1 () fffffe80006bbec0 genunix:uadmin+93 () fffffe80006bbf10 unix:sys_syscall32+101 () syncing file systems... done dumping to /dev/dsk/c1t0d0s1, offset 107675648, content: kernel NOTICE: adpu320: bus reset 100% done: 38438 pages dumped, compression ratio 4.29, dump succeeded Welcome to kmdb Loaded modules: [ audiosup crypto ufs unix krtld s1394 sppp nca uhci lofs genunix ip usba specfs nfs md random sctp ] [0]> kmdb: Do you really want to reboot? (y/n) y |
この手順では、カーネルデバッガ ( kmdb) を読み込むための基本的な操作を示します。デフォルトでは、savecore 機能を使用できます。カーネルデバッガの使用方法の詳細については、『Solaris モジューラデバッガ』を参照してください。
システムをブートします。
システムがブートすると、GRUB メニューが表示されます。
GRUB メニューが表示されたら、e と入力して GRUB 編集メニューにアクセスします。
矢印キーを使用して、kernel$ 行を選択します。
矢印キーを使用できない場合は、^ キーを使って上方へスクロールしたり、v キーを使って下方へスクロールしたりします。
e と入力して、その行を編集します。
ブートエントリメニューが表示されます。このメニューで、kernel$ 行の末尾に追加のブート引数を指定して、ブート動作を変更できます。
行の終わりに -k と入力します。
Enter キーを押して、GRUB メインメニューに戻ります。
カーネルデバッガが使用可能な状態でシステムをブートするために、b と入力します。
カーネルデバッガにアクセスします。
デバッガにアクセスするための方法は、システムへのアクセスに使用するコンソールのタイプによって異なります。
ローカル接続されているキーボードを使用している場合は、F1–A を押します。
シリアルコンソールを使用している場合は、そのシリアルコンソールタイプに適した方法で ブレークを送信します。
カーネルデバッガに初めてアクセスした場合、ウェルカムメッセージが表示されます。
次の例は、64 ビット対応 x86 システムをカーネルデバッガが使用可能な状態で手動でブートする方法を示しています。
kernel$ /platform/i86pc/multiboot kernel/amd64/unix -k -B $ZFS-BOOTFS |
次の例は、64 ビット対応 x86 システムをカーネルデバッガ使用可能な状態で 32 ビットモードでブートする方法を示しています。
kernel$ /platform/i86pc/multiboot kernel/unix -k -B $ZFS-BOOTFS |