Solaris のシステム管理 (基本編)

Oracle Solaris ブートアーカイブの説明

Oracle Solaris OS をシステムにインストールすると、bootadm コマンドによって一次ブートアーカイブとフェイルセーフアーカイブが 1 つずつ作成されます。

「一次ブートアーカイブ」は、ルート (/) ファイルシステムのサブセットです。このブートアーカイブには、すべてのカーネルモジュール、driver.conf ファイル、およびいくつかの構成ファイルが含まれています。これらのファイルは、/etc ディレクトリにあります。ブートアーカイブ内のファイルは、ルート (/) ファイルシステムがマウントされる前に、カーネルによって読み取られます。ルート (/) ファイルシステムがマウントされると、ブートアーカイブはカーネルによってメモリーから破棄されます。次に、ファイル I/O がルートデバイスに実行されます。

SPARC ブートアーカイブを構成するファイルは、/platform ディレクトリにあります。

このディレクトリの内容は、3 つのグループのファイルに分けられます。

x86 ブートアーカイブを構成するファイルは、/platform/i86pc ディレクトリにあります。

ブートアーカイブに含まれるファイルとディレクトリを一覧表示するには、bootadm list-archive コマンドを使用します。

アーカイブ内のファイルが更新された場合は、ブートアーカイブを再構築する必要があります。変更を有効にするには、次にシステムがリブートする前にアーカイブを再構築する必要があります。

「フェイルセーフ」ブートアーカイブは、Solaris OS のインストール時に作成される 2 番目の種類のアーカイブです。

フェイルセーフブートアーカイブには、次のような利点と特徴があります。

フェイルセーフモードでのシステムのブートについて詳しくは、「SPARC システムをフェイルセーフモードでブートする」および「x86 システムをフェイルセーフモードでブートする」を参照してください。