Oracle Solaris ZFS からブートする方法は、UFS からブートする方法とは異なります。 ZFS からブートするときは、デバイス識別子によって単一のルートファイルシステムではなく、ストレージプールが識別されます。ストレージプールには、複数のブート可能データセット (ルートファイルシステム) が含まれていることがあります。そのため、ZFS からブートするときは、ブートデバイスによってデフォルトと見なされるプール内のルートファイルシステムも識別する必要があります。デフォルトでは、デフォルトのブートデバイスはプールの bootfs プロパティーによって識別されます。この手順では、ZFS ブート可能データセットを指定してシステムをブートする方法を示します。使用可能なすべてのブートオプションの詳細は、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。
bootfs プロパティーを以前に正しく設定した場合 (luactivate コマンドを使用して BE をアクティブにした場合など)、システムは自動的に ZFS ルートをブートします。
詳細は、zpool(1M) のマニュアルページを参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
システムを ok PROM プロンプトにします。
# init 0 |
(省略可能) 使用可能な BE のリストを表示するには、-L オプションを指定して boot コマンドを実行します。
方法については、「SPARC: ZFS ルートプール内の使用可能なブート可能データセットのリストを表示する方法」を参照してください。
指定のエントリをブートするには、そのエントリの番号を入力し、Return キーを押します。
Select environment to boot: [1 - 2]: |
システムをブートするには、画面に表示された指示に従います。
To boot the selected entry, invoke: boot [<root-device>] -Z rpool/ROOT/dataset
ok boot -Z rpool/ROOT/dataset |
次に例を示します。
# boot -Z rpool/ROOT/zfs2BE |
システムのブートが完了したら、次のコマンドを入力してアクティブな BE を確認します。
# prtconf -vp | grep whoami |
次の例は、boot -Z コマンドを使用して SPARC システムで ZFS データセットをブートする方法を示しています。
# init 0 # svc.startd: The system is coming down. Please wait. svc.startd: 79 system services are now being stopped. svc.startd: The system is down. syncing file systems... done Program terminated ok boot -Z rpool/ROOT/zfs2BEe Resetting LOM event: =44d+21h38m12s host reset g ... rProcessor Speed = 648 MHz Baud rate is 9600 8 Data bits, 1 stop bits, no parity (configured from lom) Firmware CORE Sun Microsystems, Inc. @(#) core 1.0.12 2002/01/08 13:00 software Power ON Verifying nVRAM...Done Bootmode is 0 [New I2C DIMM address] . . . Environment monitoring: disabled Executng last command: boot -Z rpool/ROOT/zfs2BE Boot device: /pci@1f,0/pci@1/scsi@8/disk@0,0 File and args: -Z rpool/ROOT/zfs2Be zfs-file-system Loading: /platform/SUNW,UltraAX-i2/boot_archive Loading: /platform/sun4u/boot_archive ramdisk-root hsfs-file-system Loading: /platform/SUNW,UltraAX-i2/kernel/sparcv9/unix Loading: /platform/sun4u/kernel/sparcv9/unix . . . Hostname: mallory NIS domainname is boulder.Central.Sun.COM Reading ZFS config: done. Mounting ZFS filesytems: (6/6) mallory console login: |
指定の ZFS ブート可能データセットのフェイルセーフアーカイブをブートする方法については、「SPARC システムをフェイルセーフモードでブートする方法」を参照してください。