Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureSPARC: ZFS ルートプール内の使用可能なブート可能データセットのリストを表示する方法

SPARC システムでは、menu.lst ファイルに次の 2 つの GRUB コマンドが含まれています。

ZFS プール内のブート可能データセットのリストを表示するには、次のどちらかの方法を選択します。

次の手順は、boot -L コマンドを使用してシステム上の使用可能な BE のリストを表示する方法を示しています。このコマンドの実行後に指定の BE をブートするには、画面に表示された指示に従います。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. システムを ok PROM プロンプトにします。


    # init 0
    
  3. ZFS プール内の使用可能な BE のリストを表示します。


    ok boot device-specifier -L
    
  4. 表示されているいずれかのエントリをブートするには、そのエントリに対応する番号を入力します。

  5. 画面に出力される指示に従って、指定した BE からブートします。

    方法については、「SPARC: 指定した ZFS ルートファイルシステムからブートする方法」を参照してください。


例 12–5 SPARC: boot -L を使用してシステム上の使用可能な BE のリストを表示する


# init 0
# svc.startd: The system is coming down. Please wait.
svc.startd: 94 system services are now being stopped.
svc.startd: The system is down.
syncing file systems... done
Program terminated
ok boot -L
.
.
.
Boot device: /pci@1f,0/pci@1/scsi@8/disk@0,0 File and args: -L
zfs-file-system
Loading: /platformsun4u/bootlst
1.s10s_nbu6wos
2 zfs2BE
Select environment to boot: [ 1 - 2 ]: 2

to boot the selected entry, invoke:
boot [<root-device] -Z rpool/ROOT/zfs2BE

参照

詳細は、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』の第 5 章「Oracle Solaris ZFS ルートファイルシステムのインストールと起動」を参照してください。